あらなみ

美女と野獣のあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

美女と野獣(2017年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーアニメの「美女と野獣」を同じくディズニーが実写化。
字幕版で観てる。

すごい。
アニメの表現を余すことなく実写化してる。すごい。
あ、でも、アニメ版の「朝の風景」は最後の音のところでベルが村のみんなを振り返るとみんなそっぽ向いてストップモーション、それから日常に戻っていた気がしたんだけれど、気のせい? そっちの演出の方が好きだったな。
いや、自分が「朝の風景」が好きすぎるだけかもだけれど。

アニメのテイストを大事にしながら今の感覚も付け足してる。
ベルのお母さんの真相にボロボロに泣いたし、魔法が解けた瞬間にも泣いた。
CGだってわかってるけれど、階段とか通路とかめちゃくちゃ高いところにあって、映像なのに高所恐怖症の我、見てて、ひゅってなった。

ジャン・コクトー監督版も見たからか、こちらの華やかさはすごい一方で、ベルの賢さや跳ねっ返りの強さは変わらないことにふふってなった。
あと、城で働いてる人たちと村人、近しい人たちだったっていうディズニー実写版のオチに少し震えてる。
こっわ。
つまり、村の人たちが城に押し寄せた時、身内同士でも争わせたってこと?
こわい。こわいよー。
魔法で村の人たちから城の記憶が消えていたとしてもこわいよー。

あと、ペストが流行った時代ってことは魔法なんて見せたら魔女裁判にかけられるのでは?
作中では黒魔術って言って誤魔化してたけれど。
魔法の鏡を持ってたベル、下手したら火炙りじゃんってちょっとひやっとした。
そのあたりはふわっとした感じにするんだね……。

スプラッシュマウンテンから黒人差別の作品を排除したり、近世の物語なのに黒人もメインキャストに起用してるのにアジア人は居なかったり、魔女裁判をふわっとさせたり、やることなすこと中途半端だし、白人が過去にやってきた汚いことをこうやって一つずつ消してくんだね。
まっ、ファンタジーだから、って言われたらそれまでだけれど。
フランスとかパリとか具体的な地名を出して置いてアメリカで作られた英語映画なんだからふわっふわしてても仕方ないよね。

あー。
もやもやするわーーーーー!!!!!!!!!!!!
あらなみ

あらなみ