殴る蹴る描写を省略せざるを得ないのは良くも悪くも日本映画らしい。あまり晴れ晴れとしない内容なんだけども、この時代から人間性に迫るテーマを扱ったことに関しては素晴らしいと思う。成瀬巳喜男は全く色褪せな…
>>続きを読む【1954年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
川端康成の同名小説を成瀬巳喜男が映画化した作品。主演は山村聰と原節子。
この年のベストテンは歴代でダントツのレベルの高さだと思っている。だって1…
圧巻の原節子。演技力とか美貌とかそういう次元を超越しちゃってる。原作者・川端康成の小説ってのは、根本的に男性目線での女性像、ありえないくらいの聖女かその他大勢(モブキャラ)かってイメージなんすけど(…
>>続きを読む成瀬巳喜男監督作品!
一つの家族が離れ離れになっていく様子を描いた一作!
戦後の鎌倉が舞台で重苦しい雰囲気の中にも切なさがあります🙂
小津作品のような雰囲気がありますが、違う視点で描かれたホームド…
不出来というわけじゃないけれど、中途半端に小津安二郎に接近した結果なんとも微妙になったような印象…。
本作だけとったらたしかに「小津は二人いらない」と言われても致し方ないが、成瀬は他に確かな傑作名…
おっそいなぁ笑。
成瀬の終わり方が歩いて行くのを見送るだけになってきていることに、ショットの次は終わり方への執着がなくなってきているなぁと。
終わる前に何をするかに凄く力を入れているようで、だから…
川端康成の原作(製作当時は未完)を水木洋子が端正に整理し、原作の老いや死を見つめる部分はあえてカット(原作ではかなり不穏な感じで始まるので)、様々な生き方をし始める女性の前で、戸惑う戦後の老人と家庭…
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