mamiKO

ザ・トライブのmamiKOのレビュー・感想・評価

ザ・トライブ(2014年製作の映画)
3.0
『この映画の主語は手話である。吹き替えや字幕は存在しない』

公開当時映画館に行けなくて、やっと観た。映画館で観たらまた違った感覚になっただろうなぁと、行けなかったことが少し残念。
全寮制の聾唖学校を舞台に、社会に出る前の微妙な年頃の男女の物語、会話は全編手話のみで観せる。
思っていたのとだいぶ違かったけど、おそらく内容と聾唖であることはあまり関係ない。(聞こえなくてトラックに轢かれてしまうところ以外)
言葉がない分、余計何が起きてるのか、何を考えているのか、演技に集中出来たし、途中からは言葉や字幕が無いことも忘れた。
チャップリンの映画を観ている感覚に似ていた。

この聾唖の寄宿学校はかなり荒れていて、犯罪や暴力、売春に染まっている。教師も加担しているのでもうめちゃくちゃ。全く褒められた事は無いのだけれど、『障害者』だからこうなったという事では無さそうだ。

どこかの、荒れた寄宿学校での話。
少年少女…とは言ってももう色んなことが出来てしまう1番危うい年頃の子達の、失敗や不条理やもどかしさの話。
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