濃密な会話劇が圧倒的な質量で観る者を様々な思索へと誘う。語られるそれぞれの想いは普遍的であり多角的。誰しもに覚えがある様な人間の愚かさ、滑稽さ、卑屈さを目の当たりにさせられる。背筋も凍る様なカッパド…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
やっぱり、これとか理想郷とか冷たくて重たくて何もない映画が1番好き
どの登場人物にも肩入れできないようになっている
無駄な演出が排除されていること
顛末を描かないこと
誰も正解じゃないしみんな間違…
斜めに座る人々。日本人観光客は朗らかに正面に座る。
やはり己が男だからアイドゥンに共感して女性からの非論理的で感情的かつ狡猾な立ち回りにげんなりしてしまう。もちろん男たるアイドゥンが歪な男らしさの…
芥川賞作品でも読んだ後のような感覚になる作品。
登場人物だれもが自分勝手、他人の欠点はわりと的確に言い当てるのに自分のことはさっぱり見えていない。人は自分の物差しでしか物事も他人も見ることができず、…
カッパドキアにある重厚な洞窟ホテルが舞台の会話劇。
壮大で美しい雪景色が印象的。
「口は災いの元」
お互いに神経を逆なでするような不快極まりない言葉の応酬で、理屈をこねくり回し、揚げ足を取りなが…
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督『雪の轍』(2014)
観念への固執が対話によって融解していくー
それでもしがみつく肉体を許さないがための嘔吐
…
"善意"こそが地獄のはじまり。
Clingi…
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