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バトル・オブ・リガのmhのレビュー・感想・評価

バトル・オブ・リガ(2007年製作の映画)
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背景はラトビア独立戦争(1918ー1920)、舞台は首都リガ。
長くロシアに支配されていたラトビアは、WW1ではドイツの侵攻を許している。ブレスト=リトフスク条約で、ラトビアはロシア共和国からドイツに割譲される。台頭するボルシェビキに対抗するため、ドイツに協力してもらおうとの思惑がロシア共和国側にはある。(ロシア革命が同時に起こっている)
WW1が終結する際にラトビアは独立を宣言するも、ロシア共和国軍もドイツ軍も出てってくれないどころか、侵攻する口実作りを画策している。
ゲリラも同然の自国兵の活躍により、反共同盟であるロシア・ドイツ統一軍を首都ラトビアから追い出すことに成功。その結果、国際連合を味方につけてラトビアは念願の独立をすることができましたというストーリー。
結婚すなわちハッピーといういまどきめずらしい単純な脚本。ツイストのない素直なストーリーで安心して鑑賞できた。
その後に訪れる苦難の歴史――ソビエトに併合(1940)、ナチスドイツ侵攻(1941年)、ソビエトの再占領(1944ー1990)――には一切触れてないのもいいね!
「これで国の祝日が増えた」というセリフも良かった。
「オデッサファイル」に出てきたリガゲットーという単語を追っての視聴だったんだけど、これはこれで勉強になって面白かった。
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