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浅草の灯 踊子物語のmhのレビュー・感想・評価

浅草の灯 踊子物語(1964年製作の映画)
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浅草オペラまわりの群像劇。
関東大震災が起こる前のムーブメント――浅草オペラの隆盛は、現代のアイドルグループや地下アイドルの流行にそっくりといわれても、ピンとこない=イメージがわかないこともあって再生した。
なるほど、こういう感じか!
女郎に付加価値をつけるために放り込むのとか、ペラゴロたちがどこの劇場に見に行くかとか、よく再現してあって勉強になる。
斜陽になった劇場関係者たちが流れ込んだ当時の映画業界なので、再現度は高いと見ていいんじゃないかな? もともと日活の美術さんはすげーもんだしな。
ペラゴロが演技中にいれる合いの手は、いまでいうオタ芸の走りですね。
大阪にも軽演劇の劇場があるのとか、次々に新劇団が立ち上がっている様子とか、幹部になるのがステータスなことなそ、当時の状況がプロットに組み込んであるのが良かった。もっともそれは原作の功績なんだろうけど。
立て続けに吉永小百合を見てるせいで、だんだん、良さがわかってきてしまった。
当時、いちばん面白かった日活の映画で異彩を放っていたせいですね。きれいどころばかりの日活の女優陣にあって、初々しくて目立ってる。
これならぞっこんになるのも無理はない。
一度目の映画化は視聴不可能か。二度目の映画化である松竹版は見れるのか。(これは三度目の映画化)
面白かった!
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