これは高校の時に観たような気がしていたんだけど、公開日が1973年の1月ということなので、私は中学3年生でしたかね。試写会に当たって観に行った映画で、初めて日乃出劇場の地下で観た作品だったような覚え…
>>続きを読む凄い、60歳で80代の痴呆老人を演じきった森繁久彌もさることながら、全ての介護を一手に受けざるを得なくなった高峰秀子の目の演技が半端ない。
ラストのあの顔は明らかに一線先に行ってしまった人こそが見せ…
有吉佐和子さんの原作がベストセラーになったのが1972年
父や母も40代で、まだ他人事だった老人性痴呆・認知症の問題
と言うか、認知症やアルツハイマーという言葉もない時代。
言葉さえもないのだか…
森繁久彌さん曰く、
演者として老いるということについてはやっぱりまだまだわからないことがある、奥深いものだと。
今でこそ認知症という脳の疾患だと知れ渡っているけれど、当時は何の知識も情報も福祉サー…
凄すぎる。森繁はあんまり好きではない(日本映画好き失格か)のだが、この映画の森繁は異次元すぎる。役者って凄い…。
あまりにも辛い内容で、観るのがしんどかった。妻を亡くして認知症になった森繁をその息子…
ボケ老人を描いた力作なのだが、森繁久彌と高峰秀子の迫真の演技がリアリティを生んでおり、観ているのが辛くなる映画だった。
しかし、この映画中に「おじいちゃん」という単語は何回発せられたのだろうか?
…
このレビューはネタバレを含みます
溺れてからの森繁圧巻
もしもし、は誰への呼びかけか
ボケはやはり子供へ戻るということなのか
それはつまり理想的な人間の姿?
ふすまやカーテンを使った横顔が素敵
シャワー、雨、躍動感のあるカメラ
背後…
このレビューはネタバレを含みます
自分が生まれる前から森繁久弥はおじいちゃんだった。
と思いきや、wikiによると本作当時は60歳とのこと。
いろんな人の葬式に参列してはコメントする係の人ではなく
すごい役者さんだった。
展開の速…
何も言わず二人で白い花を見つめるシーン、学生夫婦のイチャイチャを切なく見つめるおじいちゃん、終盤の木を仰ぐカット。全員が認知症に振り回されてバタバタしている中でふっと差し込まれる丁寧で静かな描写が、…
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