このレビューはネタバレを含みます
体制における一個人の無力感。
絞首刑に選ばれた3人のドライな描き方がキューブリックらしくて良い。回想やモノローグで各々の背景を描くような、同情を誘う湿っぽい演出は皆無。体制の不条理に犠牲となる兵士…
人間の醜さ、愚かさを隠すことなく、そしてありありと人間的に描いている点で、キューブリックらしさがあまり感じられない作品
それが悪いとか良いとか言うわけではなく、ここまでストレートに人間らしさに暴力性…
愛国心は悪党の最後の口実だ、に痺れました。
戦闘シーンは白黒なのでそんなにグロくないのと、軍法会議で是非を問うところが今まで見たことある反戦映画と違いました。(と言ってもベトナム戦争についての映画ば…
もともとコンピューターマインドを持つキューブリックが、芸術的で精巧な鎧がためをする前に撮った作品。哲学とは違う次元の人間味みたいなものがまだすんなり透けて見える。第一次世界大戦下のフランスで起きた軍…
>>続きを読む第一次大戦中のフランス、無謀な作戦を決行し責任逃れしようとする仏軍の上層部に戦いを挑んだ大佐の話。素晴らしい戦闘シーンもさることながら、無能な組織のトップたちとそのシステムに対する批判が込められたス…
>>続きを読むキューブリックらしさという点では若干薄く、彼の作品の中ではインパクトは弱めかもしれませんね。まだ独特の色合いが完成される前の様に感じます。
それでも さすがと言わざる得ない内容で、戦争の生々しさや理…