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ブロークン・ジェネレーション/撲殺!射殺!極限の暴力少年たち

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『ブロークン・ジェネレーション/撲殺!射殺!極限の暴力少年たち』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.0
 片田舎の高校では同級生たちが大学へと進学し、各々の夢に進む中、落ちこぼれで問題児のボー(チャーリー・シーン)とロイ(マックスウェル・コールフィールド)には輝かしい未来など何一つない。何の知識も才能も未来への夢もない彼らにはこの町に残って工場に50年勤めるだけの退屈な未来しか残されていない。チョーク・アウトラインを引きながら、高校教師をおちょくるばかりの悪ガキコンビに同級生も教師たちも半ば呆れている。クラスのマドンナには嫌悪され、当然、卒業パーティにも呼ばれることのないはみ出し者たちはイカれた来訪者となり、ひたすら顰蹙を買うばかりだ。このまま将来に何の疑問も持たず、労働者としてのレールに乗っかれるような若者ならば楽だろうが、2人は「ここではないどこか」を夢見ながら、心底不似合いなプリムス・ロードランナーに乗り、一路ハリウッドへと現実逃避の旅に出る。デヴィッド・バーコウィックにエルマー・ウェイン・ヘンリー、そして悪名高きケネス・ビアンキ。世界を震撼させたシリアル・キラーの肖像を並べながら、あたかもその次に彼らを並べる挑発的な冒頭部分から、チョーク・アウトラインを引く場面へと転換するのだが、今作には最初から死の匂いが充満している。卒業旅行というにはあまりにも浅はかで短絡的な旅は2人のロード・ムーヴィーともなるのだが、ハリウッドに向かう途中で立ち寄ったガソリン・スタンドで1つ目の凶行を引き起こすのだ。

 若者の無軌道で無秩序でむき出しの暴力を描いた今作は信じられないことにペネロープ・スフィーリスという女流監督が監督している。彼女は後にサタデー・ナイト・ライブのマイク・マイヤーズとダナ・カーヴィによる『ウェインズ・ワールド』という大ヒットを飛ばしている。今作は主演を務めたチャーリー・シーンの父親であるマーティン・シーンが試写会の途中で席を立ったという逸話があまりにも有名で、今なら発禁処分も間違いなしの過激な内容だ。そのあまりにもショッキングな出来は監督自身にも今作を撮ったことを後悔させ、映画を心から恥じているという。当時私はVHSで観たことを強烈に記憶しているのだが、今回再見しても若者たちの倫理観の破綻した暴力の数々は陰惨で、やたら印象に残る。白シャツにジーンズ姿のボーはどこかジェームズ・ディーンを彷彿とさせるような労働者階級の男の子で、一際ナイーブで女にも惚れやすい。その一方でロイはこの旅で抑えていた暴力衝動を徐々に開花させて行く。何せ卒業式にやって来た海兵隊の勧誘に参加した少年は人が合法的に殺せるからという理由で本気で海兵になろうとし、現役隊員に不気味がられる。ロイには父がいるものの、彼はブラウン管TVのモニターをずっと眺めながら、息子の皮肉に反論する素振りもない。その様子は明らかにヴェトナム帰りでPTSDを患っている。祖国に戻り、すっかり抜け殻となった男の息子に滾る衝動は殺人の快楽に他ならない。

 84年当時の退廃的なLAカルチャーの闇を描き出すような夜の描写が、とにかく猥雑で凄まじい。抑圧しようとすればするほど、彼らの姿はネオンライトの奥へと忽然と消え行く。片田舎から逃げて来たドブネズミたちにとって、ラスベガスのネオンもLAのカラッと晴れた陽気な街並みもちっとも魅力的には映らないのだ。ピンヒールを履きこなすブロンド美女を手籠めにするようなブルジョワジーの男への嫌悪、そして占い師には見通せたロイのサディスティックな視線は、実は順序云々ではない少年の秘めたる欲望を浮かび上がらせる。クライマックスのショッピングモールは、物質消費社会に汚染された若者たちを嘲笑うかのように存在する。冒頭からラストまで一つも無駄な場面のない完璧な映画で、ペネロープ・スフィーリスが今作を恥じる理由がどこにも見当たらない。確かに今の基準では100%アウトな映画だが、40年前のハリウッドの精神性を考えれば、B級映画でこれだけの絶望を知らしめた白人男性社会への痛烈な風刺には目を見張るものがある。トランプ前大統領の岩盤支持者となったラストベルトの住人もここまで極端ではないものの、アメリカに生まれ国を愛しながらしみったれた工場で働き、国に見放された悲しい白人たちだ。今では時代を先取りした忘れ得ぬ名作である。
backpacker

backpackerの感想・評価

3.0
【カリテファンタスティックシネマコレクション2022 サタデー夜コーマン】

男同士の"愛"

ーーー【あらすじ】ーーー
田舎町。勉学を嫌う逸れ者のボー(演:チャーリー・シーン)とロイ(演: マックスウェル・コールフィールド)は、ハイスクールを卒業した。休みが終われば、近隣の工場で一生働く予定である。自分達の親となんら変わらない、退屈な人生へと続く道だ。
そんな未来に嫌気の差した二人は、ハリウッドへと現実逃避の旅に出る。刹那的にハジける二人であったが、ロイが胸の内に秘めていた暴力衝動に身を委ね、殺人に手を染めてしまったから、さぁ大変。
若者として残された最後の時間を満喫するための乱痴気騒ぎは、瞬く間に無軌道に逸れていく……。
ーーーーーーーーーーーー

若き日のチャーリー・シーンと、イギリス人俳優(現在はアメリカに帰化)のマックスウェル・コールフィールドがW主人公で登場する本作は、アメリカを震撼させたシリアルキラー達を背景に、若者達の暴走と破壊衝動を描く作品……だと思っていました。
ところがどっこい、実のところ本作は、ミソジニー丸出しなホモソーシャルワールドに見せかけて、性的抑圧と友情が原因となった男性間の同性愛を描いた、スレ違い片想いブロマンス映画だったのです。

ボーは、性的指向はストレートとして描かれます。常に「女とSEXしてぇ!」という願望を垂れ流し、ハリウッドの夜道を車で疾走する際も、歩道の女性や立ちんぼに対して、下劣なお誘いの言葉を叫びます。女性陣からはすげなく扱われるは、何言われたのかわからないは、田舎もん丸出しの状態を晒すばかり。
一方のロイ。彼は、痩せた体つきのボーと明確に比較されるような、筋肉質のイケメンです。マチズモの権化的な言動を取るロイですが、彼が性的指向を口にする事は、殆どありません。ハリウッドの夜道でも、歩道ではなくスクリーン側(車道側)に向けて「フェラしてくれ!」と叫びますが、その言葉は宙に消えていきます。特定の女性に向けてというより、何か別のアピールのようですね。

中盤、ボーとロイはゲイコミュニティ(ゲイバー)を偶然訪れ、そこで知り合った青年の家に上がり込みます。家に着くなりシャツを脱ぎ、鍛えられた上半身を見せるロイ。そんなもの見せられた青年はたまらなくなり、「若い男二人とSEXできる!」と一人大興奮状態です。そんな青年の背後からロイの腕が回され……始まりましたのは、ロイによる殴る蹴るの暴行祭り。ボーも加わったバイオレンスは、最終的に、ロイが青年を拳銃で射殺し終わりました。
このとき、ロイはゲイの青年に対し、明確な敵意と侮蔑を持って行動するのですが、これは、自らの性的指向を開けっぴろげにする青年に対する逆恨みであり、自分はそうできないことへの不満の吐け口としての暴力に昇華されたものでした。

映画が進むにつれ明確になっていきますが、ロイはボーのことを、男友達以上のものとして見ています。しかし、それをボーには告げられません。なぜなら、ボーはストレートであると分かりきっていますし、ロイ自身も自分がゲイであると認めたくないからです。

故に、ボーがバーで知り合った女占い師とSEXをして童貞を喪失するシーンでは、ロイはただひたすらイラつき、ボーと女占い師とのSEXを見ないよう台所に逃げ込み、なんとか苛立ちを抑えようと酒を呷るのです。
それでも収まりがつかなかったロイは、結局ボーとSEXの真っ最中だった女占い師を、殴り殺してしまうんですけどね。


遂に警察に追い詰められたボーとロイ。
ボーは、「どこまでも逃げよう」と訴えるロイを撃ち殺します。
警察になぜ仲間を殺したのか問われたボーは、「こうするしかなかった」と答えるのですが、要するに、ロイが自分に向ける愛情をわかりつつあったボーが、それを受け入れられなかったために、死を持って決着をつけた、ということなのでしょう。手酷い振り方と言うか、ケジメというか……。

なんにせよ、不安定な若者の絶望と逃避のアメリカンニューシネマ式バイオレンスアクションかと思ったら、男同士の恋愛物だったという内容には、正直驚きを隠せません。

ペネロープ・スフィーリス監督は近年のインタビューで、本作の暴力描写を悔やみ、監督したことへの後悔を語っているようですが、愛情の発露・射精のメタファー的残酷表現なんですから、これは必要な暴力だと思いますよ。悔やんでるなんて言われたら、楽しんでみた観客としては心の落ち着けどころがわからんじゃないの……。
高校を卒業したばかりの少年二人がロサンゼルスに赴き非行の限りを尽くすチャーリー・シーン主演の青春バイオレンス。監督はロジャー・コーマン御大の門下生的存在で女性のペネロープ・スフィーリス。

同級生達のパーティーでひと暴れガソリンスタンドの店員をノズルで殴るお婆さんに瓶を投げつける女性を車にしがみつけて暴走、更にゲイの男性やカップルを銃殺と残酷描写こそおとなしめながらスラッシャーの如く人が死ぬ様は時に嫌悪感、またある時には(自分自身鬱屈したものを時に抱えるせいか)爽快感が。そして作品を通じて銃社会は勿論ホモフォビアにインセル、ネグレクト、容疑者はアフリカ系とメキシコ系だと言う老人からは人種偏見(差別)が伺える等アメリカが抱える闇を巧みに描いており自分も好きなグレイト・ホワイトやイギー・ポップといったロックとLAの夜景がザラザラとした緊張感を生んでいます。

ちなみにお婆さんがケガした際には怒って少年二人を追い掛ける女性達も登場しますが、これはアメリカは酷い人間も多いと同時に正義感が強い人間も多いという事(=闇の中の光)を示唆しているのかもしれません。

また、有名なのはチャーリーの方ですがもう一人の少年演じるマックスウェル・コールフィールドの何をしでかすか分からない鬼気迫る演技も必見で彼が駆るグレーのプリムス・サテライトも格好良い。

ところで二人がゲイの男性の家に招かれマックスウェルの役の方が上半身裸になると男性が一瞬うっとりするような表情を見せるシーン、軟弱な男性(=ゲイ)と嫌悪しゲイに見られない為に体を鍛えマッチョを目指す風潮がアメリカには有るみたいですが、シーンと風潮を照らし合わせるとむしろマッチョになるほどゲイのイメージに近付いているという矛盾を感じるのですが如何でしょうか(「Playgirl」をはじめ向こうのゲイ雑誌も大体マッチョばかり取り上げられてます)。

『ブロークン・ジェネレーション/撲殺!射殺!極限の暴力少年たち』に似ている作品

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