つるみん

つばさのつるみんのレビュー・感想・評価

つばさ(1927年製作の映画)
3.6
【第1回アカデミー作品賞】

アメリカの若者たちが第一次世界大戦に参戦していく様子を恋と友情を交えて描くサイレント映画。

140分というサイレント映画にしては長時間なため若干、集中力と同時に耐久力も必要になった。話の内容はベタであるがとにかく映像が素晴らしい。記念すべき第1回アカデミー作品賞を取るのも納得がいくほどだ。

その映像というのは戦争のシーン。〝つばさ〟と題名にあるだけあって空中戦のアクションシーンはもちろんであるが陸でのシーンも圧巻であった。
学校の授業など、またはNHKなどで放映される戦争の当時の映像シーンを見ているかのような迫力と悲惨さ。
CGでは表現できない圧倒的な迫力が映されていた。

主人公が戦争に出兵する時に幼い頃に大切にしていた小さなクマのぬいぐるみをお守り代わりにしたりなど、ほっこりするシーンもいくつかあった。

第一次大戦をパイロットとして経験したウィリアム・ウェルマン監督だからこそ撮ることができた作品である。
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