つるみん

ヘアスプレーのつるみんのレビュー・感想・評価

ヘアスプレー(2007年製作の映画)
4.0
【2年記念作品】

今日でfilmarksを登録してから2年が経ちました。沢山の映画に出会い沢山のユーザーさんに出会い、映画ライフが非常に充実したものとなっています。


さて本作は僕が苦手とするミュージカル映画。かなりアメリカの社会問題をストレートに描いてありました。

人種差別撤廃の内容は目に見えて分かります。主人公トレーシーの母親役を演じたトラボルタが役どころ正真正銘の母親を演じていましたがニューハーフも含めての人種差別を示唆しているのかもしれませんね。もちろん人種差別の内容も含まれているのですが主軸となるのはコンプレックスを持った1人の女の子が夢を追いかける部分だと思います。そこで重要になってくるのは母と子の絆。子供に対する責任を背負った母親は、子供を社会的な成功に導こうとして愛情を子供に注ぐのですが、それが子供を支配し、結果的に抑圧してしまっているシーンがあります。まあそれが親の義務と言うべきものなのかもしれませんが…。子供が学校などで成功を収めるかどうかは大半が家庭の親の努力で決まるという言葉を聞いた事があります。子育ての上で非常に難しい点ですね。米国の教育上の問題を指しているのかもしれません。
また〝コンプレックス〟という点で主人公の女の子がおデブなのかもしれませんが、もしかしたら肥満問題も含んでいるのかもしれません。

60年代の街並みやファション、そしてヘアスタイルなどミュージカル映画でありながら視覚的にも十分楽しめる作品であった。


ミュージカル映画が苦手な僕でも作品の意
図を捉える事が出来たし思わずリズムをとってしまうほどのノリの良い曲。
非常に素晴らしい作品でした。
本作のような明るくなれる、元気をもらえる映画が好きです。これからもそのような作品を探していきたいです。
つるみん

つるみん