つるみん

お早ようのつるみんのレビュー・感想・評価

お早よう(1959年製作の映画)
4.5
小津作品No.1。
もちろん沢山の名作がありますが〝晩春〟に次ぐ大好きな作品の1つです。

小津作品というと家族の何気ない日常を映す緩やかさが特徴ですよね。その中でも父親と娘に視点を当てたり母親と娘に視点を当てたりなど親子関係が主軸となる話が多いですが本作品はある男兄弟が主役です。

少し視点を変えた小津作品に僕は魅了されっぱなしでした。

子供の頃ってどうしても友達が持っているものって欲しくなりますよね。例えば僕の世代だとDSやWiiです。友達の家に行けば遊べる。友達は皆持っている。そんなの自分も欲しくなるに決まってますよね。中学生に進学すれば携帯も欲しくなりますしiPodも流行っていました。
本作品は〝テレビ〟です。
友達の家でしか大好きな相撲中継を見ることが出来ない兄弟。自分たちの家にもテレビが欲しい!と親にねだるのですが…。なかなか買ってもらえず。拗ねた兄弟は親の口をきかないと決め初期の可愛い反抗期が始まります。

そしてこの題名。
「お早よう!」
1日の最初の挨拶。恐らくほとんどの人が毎日言う挨拶ですよね。子供ってなんであんなに元気よく挨拶してくれるんでしょう。本作はやっぱり挨拶って大事なんだなと思わせてくれる映画でもあります。


それでは皆さん劇中、弟くんが発した名言で締めさせていただきます。

「あいらびゅ〜〜!!!!」
つるみん

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