クロスカッティングの手法をこの時代に取り入れたのは斬新であるが、登場人物の把握に時間がかかってしまい、また物語の構造が複雑になり、その手法は陳腐な存在になっている。
だが、過去の分身との対話や…
松竹キネマ研究所第一回作品。日本映画の演劇からの脱却、西洋化を目指した。監督は村田実。女優の起用、声色弁士を使わなくても通じる字幕の使用、クロス・カッティングなど、野心的取り組みが行われた作品。色々…
>>続きを読むクリスマスイブの日に路上で出会った2組の話。
分かれ道で右に進んだ1組と左に進んだもう1組。
右に進んだのは、刑期を終えたばかりの男2人。空腹のあまり他人の家からパンを盗もうとしたが、幸運にも罪を…
クロスカッティングのせいで序盤がよう分からんし、後半に至ってもずっと続くので使いすぎている感じ。まあでも今の人でも普通に観られると思う。演出ではグリフィスとか外国の映画には劣るが、なんというか映画な…
>>続きを読む日本映画界の先駆者の一人、村田実の現存する二本のフィルムのうちの一つ。金と時間をかけた大作で見応えがある。クロスカッティングを大胆に用いて、いくつかの物語を並行的に描く。グリフィスの影響、というか海…
>>続きを読む日本映画史の書籍には、必ず出てくる作品。クリスマスパーティーに令嬢が、やすき節兄弟を観て披露させるなど無理やり日本を舞台に翻案化させている。複数の話を交互に展開するなど「イントレランス」のようだ。面…
>>続きを読む授業で、飛ばし飛ばし流していたのを見た。全部見てないわけだが、全部見たら寝てしまうだろう。
罪を背負った人々を憐れみをもって描くという話。丘陵の遠景の手前に3人の男女が坂を下りていくのを背中から写し…
山の別荘を主な舞台に4つの話が進行する、ってあるんだけど、わかりづらかった。
別荘に住むのは娘のいる一家でクリスマスを心待ちにしている様子、そんな別荘へ向かって、昔は名をはせたバイオリン弾きの男とそ…
偉大な日本映画先人に敬意をこめて 村田実「路上の霊魂」
90年以上前のサイレント映画なのでいささか忍耐を覚悟してましたが杞憂にすぎませんでした。
複数のプロットを構成の巧みさで見せる技は一切の音が…
小山内薫総指揮、村田実監督作品として貴重な文化財であり、日本映画の黎明を告げた歴史的傑作だ。初見は京橋フィルムセンターで、生前の牛原虚彦氏の解説を受けながらの懐かしい学生時代の思い出の一つ。また、作…
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