このレビューはネタバレを含みます
(別媒体から感想を転記)
2023/01/29
映画の舞台として刑務所ほど好相性な存在はないと思うのは脱獄ものが好きすぎる所為?構造が幾何学的だし、サーチライトが光と影を強調するし、脱獄を図ればサ…
1954年製作。脚本リチャード・コリンズ。監督ドン・シーゲル。
映画館ストレンジャーのチラシには、/ドン・シーゲルの名を世界に知らしめたキャリア初期の名作。シーゲルは、自らが監督した作品の中でも「…
スクリーンの中で騒ぎ暴れ回る囚人たちの熱量がとてつもないので映画館内の室温が上がったかのように錯覚する。
囚人VS看守のお話だと思っていたが、途中から現れる人物によって対立構造が複雑になっていき、飽…
看守に連絡をさせまいと奥まった廊下で追うシーンの撮影が、今まさに撮っているという感じ。監房を占拠するやいなや舞上げられる枕や家具が、空間を全く異なる表情に変えてしまう。
所長やマスコミを前に交渉をし…
バチくそ面白い。
集団の激しい動きに対しての世の中の動かなさの対比が素晴らしい。
人間ってやっぱ集団になると本当に恐ろしいけど映画って集団によって撮られた芸術だと思うといかに難しいか再認識する。…
『暴動島根刑務所』みたいに囚人たちが「飯食わせ 飯食わせ」とか叫びながら破壊の限りを尽くす映画だと思ってたけど、暴力は控えめにネゴシエーションに徹する社会派映画であった。とはいえ、独房から飛び出した…
>>続きを読む再見。シーゲルの中でも暴力もドラマもアクションも抑制されている印象が強いが、それ故に日常的な身振り、例えばただ監獄内やラストで監獄から出ていく際に移動する行為自体が際立って見えてくるのが流石の手腕。…
>>続きを読む登場人物のパーソナルな部分がほぼ描かれずに事が始まるので「暴力」とか「集団」とかが露骨にスクリーンに立ちのぼる感じ。
ヤバいけど頭もキレる漢akaGAMIみたいな見た目の囚人側リーダーが負傷して、代…