安城が狭い部屋のちゃぶ台で資料ならべてしらみつぶしに人探ししてるの、良かった。本作のいちばん良いシーンじゃないかな。組長と安城がやぶれかぶれで石ころ投げたり車走らせたり、モラトリアムな世界が描かれる…
>>続きを読む好みでいえばこちらかも。青山真治『WILD LIFE』のクライマックスと同じ薄汚れた廃墟から始まるオープニングが暴力性のピークで、あとはもう只管にやるせなさだけが引き伸ばされていく。
前作で実行犯を…
このレビューはネタバレを含みます
綺麗にまとまっていた前作に対し、今作は少し散漫な印象。一方、ショットへの拘りが前作よりも強く出ている。黒沢清監督らしい、会話シーンの横移動と長回しを何度も見ることが出来る。オープンカーを映したショッ…
>>続きを読む冒頭から流れまくる珍妙な劇伴が邪魔。安テクノ。あんなのならかかってない方がマシなのになんで無理やりつけるんだろう。ラスト辺りの展開も雑にしか感じられず。目つぶって運転すな!のところは面白かった。車周…
>>続きを読むキアヌ・リーブスが言っていたように、復讐をしてスッキリするならそれもアリだと思う。だが本作ではそのような感情のカタルシスは皆無。何も生まれず、どこへも行けない。
特徴的な長回しが空間と時間だけを確実…