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革命前夜
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『革命前夜』に投稿された感想・評価

4月30日はベルナルド・ベルトルッチ監督のかつての妻であり、
彼の初期の代表作「革命前夜」のヒロインとして麗しきジーナ叔母さんを好演したアドリアーナ・アスティのお誕生日です。
本日で御年84歳。

イタリア国内外の名だたる巨匠に認められ、女優としてのキャリアを積み上げていった彼女ですが、
中でもその魅力を最大限に引き出したのは、やはり彼女と恋に落ちたベルトルッチではなかろうかと。

元々は詩人・文学作家として活動をスタートさせたベルトルッチが映画の原案や脚本にも携わるようになり、
その後パゾリーニのデビュー作「アッカトーネ」で助監督を務めた際に出会った二人。(パゾリーニも元々は詩人・作家の出身)

パゾリーニ原案の「殺し」で監督デビューを果たした後、
デビュー2作目に当たる本作ではベルトルッチの自伝的要素を内包した一方で、
アドリアーナの美貌を余すことなくスクリーンに刻もうとするベルトルッチの気概も溢れてます。

舞台はファシズムが終焉を迎えて早17年目のイタリア解放記念日を目前に控えるパルマの街。
青二才ファブリッツィオはブルジョワ階級のお坊ちゃんでありながらも、当時世界中で高まりを見せていた共産主義に傾倒し、
理想と現実のジレンマや美しき叔母との禁断の愛(近親相姦)を経験しながら青春の辛酸甘苦を味わうこととなります。

若さ故に「革命」という理想を追い求めながらも、結局は環境に甘んじて自身の「革命」すらも成し遂げられない、
つまり「革命前夜」のまま虚しく敗北した日々を綴る青き叙情詩。

また、フランスで巻き起こったヌーヴェルヴァーグの衝撃は日本だと中平康「月曜日のユカ」だったり、スコリモフスキ「出発」だったり、とにかく世界中に飛び火したわけですが、
イタリアきってのゴダール崇拝者ベルトルッチも本作にその影響を如実に投影し、即興演出や編集効果を大いに取り入れています。

劇中にはゴダールの代表作「女は女である」について言及され、
その主演女優でゴダールのミューズであったアンナ・カリーナの重要性を説くシーンまであるほど。

本作は当時のベルトルッチの妻であったアドリアーナがそのミューズの役割を担い、
イタリアでいうところのアントニオーニ×ヴィッティの理想像を追随しているとも云えるでしょう。

若きエンニオ・モリコーネが多彩なバリエーションで以て音楽を手掛け、
まだ駆け出しの頃のヴィットリオ・ストラーロは撮影助手として携わっているのも重要なポイント。
そうした若き才能の結集によって産み出されたイタリア版ヌーヴェルヴァーグの歴史的逸品です。
桃龍

桃龍の感想・評価

2.0
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』に登場する作品で、見てなかったので鑑賞した。が、さほど音楽は印象に残らなかった。
パルマは行ったことがあり、街並みが素晴らしいのにモノクロ。
ちょっとだけパートカラーがあるのにモノクロなのでスコア0.5マイナス。この作品に限らず、カラーで撮れるのにモノクロにする手法は嫌い。
叔母も嫁もきれいで、それぐらいしか見るとこない作品なのにモノクロで残念。
ベルトルッチの次の作品はフルカラーなので、その意味でも革命前夜だな。
健一

健一の感想・評価

3.0
1964年 🇮🇹映画 モノクロ作品。

二夜連続でベルトリッチ初期作を。
ベルトリッチ監督2作目。
音楽を手掛けるのは、先頃 天国へと旅立ったエンニオ・モリコーネ。

前作「殺し」に比べるとややベルトリッチらしさが薄れた。
ちょっとゴダールっぽい作風。

自伝的要素が含まれているらしく、ベルトリッチは随分と病んだ青年時代を送ったのだなと 勝手に思ってしまう。

1962年。左翼思想に取り憑かれた青年ファブリツィオが親友の死や許されぬ恋に苦悩しながら自己を模索していく。
現実と理想の狭間でゆれる若者のやりきれない日々をフィルムに焼き付ける 若きベルトリッチの野心作。

俺の青春は「革命」ではなく「革命前夜」。ことが起こる前日で俺は終わる。 って事?

とにかく終始 彷徨う作品。
ファブリツィオと禁断の恋に翻弄する美しき 叔母 もまた彷徨い人。

劇中ファブリツィオが言う
「イタリアはヒマすぎる!😤」
の発言にクスッとしたと同時に胸に突き刺さった。

本作も「殺し」みたいに90分くらいの作品だったら良作だったのに、112分がえらく長く感じた。

ちなみに
「タイタニック」でレオと一緒にタイタニック号に乗った相棒の名前も ファブリツィオ だったような。

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