1964年 🇮🇹映画 モノクロ作品。
二夜連続でベルトリッチ初期作を。
ベルトリッチ監督2作目。
音楽を手掛けるのは、先頃 天国へと旅立ったエンニオ・モリコーネ。
前作「殺し」に比べるとややベルトリッチらしさが薄れた。
ちょっとゴダールっぽい作風。
自伝的要素が含まれているらしく、ベルトリッチは随分と病んだ青年時代を送ったのだなと 勝手に思ってしまう。
1962年。左翼思想に取り憑かれた青年ファブリツィオが親友の死や許されぬ恋に苦悩しながら自己を模索していく。
現実と理想の狭間でゆれる若者のやりきれない日々をフィルムに焼き付ける 若きベルトリッチの野心作。
俺の青春は「革命」ではなく「革命前夜」。ことが起こる前日で俺は終わる。 って事?
とにかく終始 彷徨う作品。
ファブリツィオと禁断の恋に翻弄する美しき 叔母 もまた彷徨い人。
劇中ファブリツィオが言う
「イタリアはヒマすぎる!😤」
の発言にクスッとしたと同時に胸に突き刺さった。
本作も「殺し」みたいに90分くらいの作品だったら良作だったのに、112分がえらく長く感じた。
ちなみに
「タイタニック」でレオと一緒にタイタニック号に乗った相棒の名前も ファブリツィオ だったような。