成瀬巳喜男監督作品の真骨頂とも云うべき、銀座の市井に集まった人々を、鋭い洞察力で風俗スケッチした昭和の鏡の様な女の劇場。5歳の男児を生き甲斐にする未亡人田中絹代は、友人でお金に執着し要領よく生きる花…
>>続きを読む他人の世話を焼いている。それ自体が嫌なわけではない。しかし、身の回りの些末な政ばかりに時間をとられていく。何も持たない者はそうして生きていくしかないからだ。何も持たない者こそ政治にすがっている。この…
>>続きを読むシングルマザーのホステスの日々を描く監督成瀬巳喜男らしい一本。銀座周辺のロケシーンや、チンドン屋、紙芝居などが実に興味深いが、なにより子役春男が大通りを路地をたたたっと駆ける後ろ姿が素晴らしい。学校…
>>続きを読むめっちゃ良かった!庶民の映画。
街並みショットの人の動きが昭和の記録映像でも見れそうなくらい自然なのに意味わからんくらい味があって懐かしさ感じれちゃうのスゲーー… カメラアングルとポジション…
1951年にシングルマザーが主役の映画作るって、成瀬監督さすがだわ。
内容的には「女は階段を上る時」に近いけど、
それよりももっと前の作品で、
この時代(銀座化粧)の銀座から約10年後の銀座(女は…
このレビューはネタバレを含みます
勤め先のバーが抱える経営問題。お雪とはるおの親子の問題。お雪自身の恋愛の問題。葛藤の矛先をうまくスライドさせながら、物語を展開させるところにシナリオの上手さを感じた。
それに加えて成瀬の演出。それ…