運転さんの映画レビュー・感想・評価

運転

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

ノーランは偉大。「ハリウッド映画」から「映画」に到達している。音と速度。スターシステムから受け継がれる役者への信頼。もちろん全員良いんだけど、キリアン・マーフィーの佇まいと顔は別格。

パワーズ・オブ・テン(1968年製作の映画)

5.0

ズームアウト、ズームイン。それはモノの捉え方そのもの。

ディシジョン・アット・サンダウン(1957年製作の映画)

5.0

大傑作。ある男の幻影のような復讐、その復讐を契機に独裁者に抗う市民。なんというラスト。人生を突き付けてくる。深く繊細な文学的物語を損なうことなく素早く面白く撮り上げるベティカーの見事な手腕。

ライド・ロンサム(1959年製作の映画)

5.0

切返しの速度。会話の速度。無駄が一切無い。ショットの奥で物事を起こす効率の良さ。夜のショットの色と陰影が凄く良い。ポスターの色とデザインも超好き。

伯林-大都会交響楽(1927年製作の映画)

5.0

ヴェルトフ、ヴィゴと同じ系統。ルットマンが一番好みかもしれない。
全ショット良くてすんごい。

青春(2023年製作の映画)

5.0

めっちゃ青春。全くもって他人事じゃなくてキツかった。

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

5.0

リヴェットベスト!
楽しい!幸せ!大好き!
どこまでも詩だ!

悪は存在しない(2023年製作の映画)

5.0

濱口的主題である「対話」の話を切り返しテイスト(切り返しではないが、切り返しに近い撮り方)ではなくショットとモンタージュで撮る。強烈。そもそもなんで「対話」が必要かというと、絶対的に人と他人、内と外が>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

5.0

歴史的傑作。写実的メディアであるカメラで絵画的表現を撮るということ。クローズアップ再考。元来これほどに強烈。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

5.0

マジで面白い原作を損なうことなく映画にできてる。吉田玲子脚本流石。
浅野いにおの世界はフィクション性とノンフィクション性が互いに強調されている。

特別編 響け!ユーフォニアム アンサンブルコンテスト(2023年製作の映画)

5.0

最終年度は顧問、部長、副部長のバランスが完璧。他の部員も粒揃いなので全国金取れるでしょう。取ったら泣いちゃう。取れなくても泣く。頑張れみんな!
細やかな描写が本当に良い。ただ丁寧なだけじゃなくて、心情
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無頼の谷(1952年製作の映画)

5.0

変な話。ラングは良いショットしか撮らない。

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

5.0

最高のタイトル。中身もそのまんま。揉め事の解決策が暴力しかない世界。おもろ過ぎる。ケレン味と暴力を圧倒的に早く並べて構成してる。誇張された暴力的人間と暴力的社会。

私のように美しい娘(1972年製作の映画)

5.0

ヌーヴェルバーグらしい自由なカメラと感覚で古典的モンタージュをやってる。詩的かつ論理的。軽いし重い。トリュフォーは唯一無二だなあ。

ふれる(2023年製作の映画)

-

総じてクオリティが高い。このテーマにおいて何が撮り得るのか、を演出的にも倫理的にもちゃんと考えてるように感じた。その結果生じるある種のつまらなさを上手く隠してる印象。でも、そこが本当に撮るべきとこなん>>続きを読む

ParkingArea(2022年製作の映画)

5.0

パーキングがSFなのめっちゃ分かる。高速道路がそもそもSFだし、トンネルに至ってはめちゃくちゃSF。SF建造物のディティールを見せてくれてありがとう。もっと見せてほしい。

劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

5.0

冷笑の権化である久石奏をブチ倒す。ごちゃごちゃ抜かすんじゃない。全国目指すと決めてんだよ。それが全てなんだよ。しがらみもグッと飲み込んでみんなで目指すんだよ。本気だから飲み込めるんだよ。
本気でやって
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逃げ去る恋(1978年製作の映画)

5.0

アントワーヌのこれまでが全て詰まってて泣いた。それぞれの人生。そしてこれから。
アントワーヌの恋心は揺らぐ。けれどもかつて愛した人達への真っ直ぐな眼差しは変わらない。それはアントワーヌへ眼差しを返す人
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水の話(1958年製作の映画)

5.0

「水の話」って良過ぎる。ナレーション含め音がいかに重要かということ。キレッキレ。

失われた週末(1945年製作の映画)

5.0

とにかく脚本が良過ぎる
発狂がガチの発狂で笑った

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