施設から抜け出して、塀の上だけを歩いて地球の滅亡を見に行く。とてもよかった。
それぞれ抱えているものがあり、その陰鬱さがとても独特。
聖書に出会えたり、地球最後のキスでとても救われた。空のバスケット…
「リリイ・シュシュのすべて」同様、子どもから大人になる段階の主人公たちの話。
陰鬱さと開放感のある終わり方も共通していた。
大人になると忘れてしまう子どもの頃抱いていた感情を描くのがとても上手い…
地球最後のキスのシーンの時、貴方が他人だから私は貴方に救われるんだ、ということに気づいた。
愛する人に、私のこと全部わかって欲しいとか、思ってしまうことがあるけれど、貴方が私になってしまっては意味が…
言葉にならないイメージを共有する事でしか救われないよな俺ら。塀さえあれば無限に世界が広がって行く発想とか、青空や影の色の使い方とか、とにかく純粋で脆くて抉られた。人っていずれ救われるって気付いた今だ…
>>続きを読むフジテレビ・ポニーキャニオン