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SELF AND OTHERS
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SELF AND OTHERSの作品紹介

SELF AND OTHERSのあらすじ

「もしもし、きこえますか。もしもし、きこえますか......」写真家の評伝でもない作家論でもない、ドキュメンタリー映画の新たなイメージを提示する衝撃の映画。孤独な命が全世界へ向けて声を発しているような生々しさが胸を打つ。

SELF AND OTHERSの監督

SELF AND OTHERSの出演者

原題
Self and Others
製作年
2000年
製作国
日本
上映時間
53分
ジャンル
ドキュメンタリー

『SELF AND OTHERS』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

4.1
世界に見つめられることを強いられた牛腸茂雄自身が、世界を見つめる為に用いた手段が「写真」なのであれば、それはもしかしたら自らに襲いかかった残酷なまでの運命に対する復讐にすら近い行為なのではないかと、そんな風に思ってしまうのは、やはり私個人の穿った見方なのだろうか。牛腸はきっと写真を見つけたのではない、写真に見つけられたられたのだと思う。もちろんその仲立ちとしての大辻清司、「もしこれを育てないで放って置くならば、教師の犯罪である、とさえ思った」と、自らの使命をきちんと理解し遂行したその功績を忘れる訳にはいかないが。牛腸自身が自らはおそらく果たせないであろう一切の憧れをレンズの先の被写体に込め、そしてまたその込められた憧れが弾丸の様な物へと変わり写真を眺める我々に向け発射されてくる、写真など全く分からぬ身でありながら、彼の作品を眺めるとふとそんな事を考えてしまう。だから何故だか惹きつけられる物があるし、何処か不安げに見え、そして胸撃たれる底知れぬ魅力があるのではないかと。全くもってニュートラルな視点で、自分と他者、そして世界とを、見て、見られて、そして見つめ合う事は非常に難しい。世界と自分、そして他者との関わりを理解出来ずとも考え続ける事、牛腸が終生写真を通し成し遂げようとした事、そして今我々が牛腸の写真を眺めてすべき事はおそらくそんな事ではないか。20歳までは生きられまいと言われながら、20歳を前に東京へと歩を進めた時、彼は何を思っただろうか。段々と弱る身体を抱えながら、そして40歳を迎える前に逝った彼の最期の言葉は「ネバー・ギブ・アップ」だったらしい。この作品は「牛腸茂雄と言う写真家がいた」で始まる、彼はもういないし、彼が歩いた道も、彼が過ごした街も、彼が生きた世界も今はもう大きく姿を変えてしまったであろう。けれど我々は彼の呼びかけに応える事が出来る。「もしもし、聞こえてますか?聞こえてますか?」、あぁ、聞こえているとも、我々はいつまでだって、写真を通して牛腸茂雄に逢えるのだから。彼が人生を賭して切り取った一瞬は、今も形を変えずに遺っている。
佐藤真。
素晴らしい。
「牛腸茂雄という写真家がいた─」。
こんなダイヤログから始まる本作は、西島秀俊と、カセットテープに残された牛腸本人の肉声を当てたポートレート集である。
彼の幾千枚、或いは幾万枚の写真の中から選ばれ、スクリーンに映し出される一葉一葉は、何れも澄明で涼やかな空気が揺曳している。
対象の持つエネルギーを可視化したセバスチャン・サルカドとは異なり、寧ろH.C.ブレッソンに近しい、静かで温かいドラマツルギーで撮影されている様に見受けられる。
其れでも、マチエール自体は正反対であるのだが。

本作は彼の著した三冊の写真集に基き、その撮影現場となった新潟県、東京の街を経巡り乍ら、ポートレートを映し出して行く構成となる。
佐藤の映す街・事物と、牛腸の映す人物、或いはその背景とには、当然隔世の感が有るが、矢張り何処か懐かしみを感じさせる雰囲気が通底している様に思われる。
言ってみれば、本作は牛腸と佐藤、二人のカメラを通し、タイムトラベルを体験させ、両者の世界・時代の間に横たわる間隙、空虚さを表した作品なのであろう。

『陰翳礼讃』では無いが、我々日本人は元来、陰と、その陽との間のあわいを好む嗜好を持つ。
障子を通した薄明かり、床に置いた照明の光の届かぬ部屋の隅等にまで、先人は情緒を見出して来た。
故に昨今の、「総てを明明白白に、鮮明に映し出す」と云う風潮には、私見乍ら「狭量過ぎやしないか」、と、疑念を感じて了う点もある。
其の中で本作の牛腸と佐藤の映像には、我々の慣れ親しんだ、あの自然な「あわい」が見え隠れしている様に思われる。
地面に写された、揺れる木の葉の影などは、其の最たるものの例の一つであろう。

牛腸茂雄の写真には、此方を凝っと見詰め返す人々が写っている。
「最近は自分の目を、真っ直ぐに見詰めて来るひと、居ないな」、と、また少し寂しくもなる師走である。

36歳の若さで夭折した牛腸は、九十九里に建設予定であった自宅の横に、一本の大木を植える予定であったと云う。
冒頭及びラストカットの風に葉を揺らす大木は、其れなのであろうか─。
RIO

RIOの感想・評価

3.8
突如 流れてくる
「こんにちは」
「ドレミファソラシド」という宇宙人のような変わった声 牛腸茂雄本人の声だった
佐藤監督が牛腸の実家に行った時に見つけたカセットテープに吹き込まれていたもの

「この声はどのように聞こえているだろうか」
という声は写真のグラウンドを走る子供たちの濃霧の先に朧気に写っていたライトのように遥か遠くからの存在に思えた

写真を見る時 被写体として写るそこに立った瞳に吸い込まれて行きそうです その2つの扉には時代は全く存在しない

写真家が歩き他者に会ったであろう坂や路地の後を辿る 本の行間を読んでいるようだ

映画に写真の連続を持ちこんで 何の離れ業もなく少し飽きてしまうこともあったように感じたことも遠い時間のことのようにもなってます

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監督

脚本