毛玉

ヴァチカンのエクソシストの毛玉のレビュー・感想・評価

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)
4.2
軽口を叩くベテランエクソシストと若手エクソシストの激アツバディー誕生!

神父として、エクソシストとして、様々な問題を解決してきたアモルト。最近は悪魔祓いというよりも心理療法的な話術でエクソシスト業をしてきた彼を呼ぶ悪魔が、異端審問を行ってきた曰くつきの教会に現れる!ひと足早くその悪魔に対峙していたトマース神父と共に、少年に取り憑いた極悪な悪魔を祓う!

まず、ビジュアルと設定が100点。
さながら外国訪問時の麻生太郎のような服装のラッセル・クロウ=アモルト神父が、原付に乗り込んで悪魔祓いに向かうという、カッコいいんだか、かわいいんだか、笑ってしまうような絶妙なバランスでした。
そして、そんな彼が、悪魔の不思議な力によって投げ飛ばされたり血を吐き出したり、ボッコボコにされます。ラッセル・クロウという、肉弾戦最強みたいな強面オジサンが、どうしようもなくボコボコにされるとか面白いに決まってます。それを、悪魔祓いという設定によってホラー×アクションという人気ジャンルでコテコテの味に仕上げてくれています。最高以外ない。

それだけでも満足なのに、トマース神父とのバディモノとしてもめちゃくちゃアツいのがいい。
最強の助っ人として現れたアモルトが、自分の弱みを悪魔に握られないためにも、後輩でありながら神父であるトマースに自分の辛い過去を告解することで、2人は次第にイーブンなバディになっていきます。ラストの悪魔との最終対決は、もはやトマースが主人公でした。

『コンスタンティン』のキアヌ・リーブス
『ブレイド』のウェズリー・スナイプス
そして、『ヴァチカンのエクソシスト』のラッセル・クロウでしょう!
この年になってもまだまだこんな中二病感のある設定でアツくさせてくれるなんて!感謝!
続編希望です!
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