子供の時って、周りの大人の会話を結構覚えてるんだよね。
大人は,まだ小さいから何も分からない,と思ってるんだろうけど、意外と分かってる。
そんな経験があるので、コットにすごく共感した。
アイリン…
家族以外の誰かから注がれる愛によって、少女が成長を遂げていく。キム・ボラ監督の大傑作『はちどり』を思い出す。
この子が黙っているのは、必要なことしか話さないから。みんなもこの子みたいだったらいいの…
初めて愛されることを覚えた夏休みも終わってしまい、元のジメジメして暗い、カスのお父さんがいる家に戻らないといけないの、無常すぎる。
当然のようにすごく撮れている。最近ずっと撮れている映画ばっかり見て…
家にも学校にも居場所がない孤独な少女コット。そんな彼女にとっての特別な夏休み。
初めて感じる温かい手のぬくもり。
初めて向けられる優しさや慈しみ。
そうやって丸ごと受け入れられる安心感がコットの心…
所謂「丁寧な暮らし」系と一括りにされかねないが…あくまでファンタジー…酪農なんてそんな甘いもんじゃないと分かっていてもこの圧倒的な美しさと純真さの前では為す術がないし、過酷で荒んだ日常をなんとか生き…
>>続きを読む【感想】
美しい自然と、静かな感情の交感が豊かな情景を見事に導く、控えめにも大傑作!
まずストーリー。
まずなんと言っても素晴らしいのは台詞の数と研ぎ澄まされ方。
説明過多をギリギリまで抑え、それ…
コット、はじまりの夏
大家族であり父親が問題ありのネグレクトの環境下にいるコット。
そのコットが弟の出産を間近に控える事もあって叔父叔母の下へ行く。夏休みのひとときを叔父叔母の下で共に生活していく…
「ままならないものだな」というのが
素直な感想。
ギャンブル好きのろくでなし親父のところは子沢山で
優しく穏やかで愛情深い夫婦のところには子供がいない。
子どもは育つ家を選べない。
コットの姉…
感情がひたひた波のように
思い出されるのは、クッキーを置いてくれたことや髪をブラッシングしてくれたことのようなささいなこと、けれどもそれが重なって、愛になっていた
4:3は子供の視点を描いている…
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