ogo

ザ・キラーのogoのレビュー・感想・評価

ザ・キラー(2023年製作の映画)
3.2
...つまり??

デヴィッド・フィンチャー監督作は『ファイト・クラブ』筆頭に大変好みなのと、主演マイケル・ファスベンダーにティルダ・スウィントンまで出演してるので割と期待してたんだけど。

終わってみれば、つまり何だったのか。

硬質な映像美やカメラワークは流石のフィンチャー節で眼福なんだけど、ずっと流れる主人公のモノローグと、やってる行動のギャップが終始違和感で、全編シュールなギャグのような展開。

序盤と終盤で、主人公の自己認知に若干の変化はあったような描き方ではあったけど、物語のきっかけが自分のミスっていうのが終始乗り切れないし、意外と殺害テクニックにバリエーションがあるわけでもなく結構力技だったりと、期待を超えてこない部分が多かった。序盤のミッション失敗するまでのパリのシーンは、素晴らしい空気感だったんだけれどなー。

ストーリー追ってみれば、仕事でミスした自意識高めの暗殺者が、逆ギレして暴走して復讐は何とか完遂したけど、そんでこの後どうすんの...という残念な仕上がりになってしまった。
ogo

ogo