あらなみ

劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteのあらなみのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

なんか、大分酷かったんだけど……。
よかったのは作画と声優さん達の演技くらい。

進展のないオペレーション梟。
外圧が掛かってロイドが担当を下されるか? みたいなことを契機に、お菓子の調理実習でアーニャにステラを獲得させるため、審査員である校長の好物「メレメレ」を食べるため、雪国へ。
道中、アーニャは軍の重要機密であるチップの入ったチョコレートを食べてしまい、連れ去られる!

って話なんだけれど、なんかもう酷かった。
ロイドが見知らぬ女性とキスしているのを見てしまったヨルさんが、ロイドに話を聞くときに、一番気になってたキスのことを聞かないのも不自然だし、
やけ酒するために金を捨てるような使い方をするヨルさんにも全く笑えなかった。
吹雪の中、飛行中の飛行船の上を走るヨルさんとかもひどい。
ピアスで耳が切れちゃう。
アニメシーズン3の12話で、ずぶ濡れになったロイドさんが「寒っ」みたいなこと言ってたから、違和感しかない。
今度のお話は、ロイドもヨルも仕事関係ではなく、アーニャをたすけることがミッションなんだけれど、そのせいなのか、ヨルさんの使い方が雑すぎて辛い。
アーニャを助けることが第一なら、炎に包まれた船内を進まないと思うし、タイプFなんかほっときゃいいじゃん……。
あんな炎で囲まれた場所なのに「熱っ!」みたいな反応がないのも不自然だし、呼吸が苦しそうな描写もないのも変。(シーズン3の12話ではちゃんとロイドがそういう反応してただけに)
せっかくロイドからもらった口紅を使ってしまっても、それをロイドに「せっかく頂いてしまったのに、無くしてしまったんです、すみません」みたいなのがないのも不満。
細かなヨルさんなら絶対言うだろうし、ロイドも、もっと似合う物を差し上げますよ、みたいな会話が欲しかったのよ。
ヨルさんがタイプFとわざわざ戦う理由がない。
船内でバタバタ倒しながらアーニャを探せばいいのに、そうしたらロイドとばったり会っちゃうからそうしたのかも知れないけれど、なんか、違うのよ。
ロイドの細やかな活躍のために、ヨルさんを雑に扱わなで欲しい。
要は脚本家がキャラを上手く使えてないってことじゃん。

ロイドが色んなところに聞き込みしたり、潜り込んだりしても所在がわかんなかったシロップが、そんな簡単に店頭に売ってるっておかしくない??????
しかも、アーニャがホテルを出て買いに行ける場所にあるならロイドの耳にも入りそうなのよ。
ディティールがゆるゆる。

なによりも、アーニャのうんち出す出さないに、あんなに尺を使う必要あった??????????
うんこの神とか、面白いの?????????
少なくとも、映画館にいたキッズ達に笑ってる子は一人もいなかったし、なんならドン引きしてる空気がすごかったよ???????????
あれって、面白いの??????????????
軍人達のうんこコール(?)も、下品すぎてうんざりした。
なにこの地獄のような時間は。

ていうか、マイクロチップがアーニャの歯の裏に引っかかってたみたいだけれど、口の中って繊細じゃん????
脚本家はもしかして、鳥のささみとか食べない人? 歯にめっちゃ挟まるじゃん? 歯に挟まったものがあっても、気にしない人?????????
口の中ってかなり違和感が感じやすい場所なのに、なんでアーニャ気づかなかったん?????????????????????
脚本家、ディティール詰められない人?
日常生活送らない人????
最後、湖に着水した時も、真冬の、雪が降る中、頭から水をかぶったのに、寒! 冷た! じゃなくて、笑うって、あたまおかしくない???????????????????

来場者特典の冊子もゴミみたいな企画ばっかりでひどい。
うんこの神、現場では人気あったって聞いて、あー、おっさんどもには刺さるのねってげんなり。

なんかもう本当に、色んなところが気になりすぎて、全然楽しめなかった。
作画はよかったよ。
とばりじゃないけど、ロイドさんかっこよかったし、アーニャかわいかったし、ヨルさん素敵だった。

次回映画やるなら、脚本家はちゃんとした話を書ける人がいい。
あらなみ

あらなみ