AB型の末っ子

マダム・ウェブのAB型の末っ子のネタバレレビュー・内容・結末

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる賛否両論で、結構構えてましたw


結論から言うと、自分は好きでしたね。
普通に面白かったですし、ハードル下げた分、嬉しい所が目立って良かったです。

観て思ったのはやっぱり日本の宣伝にも否があるのかなぁ、と。
まず「マーベル初の本格ミステリー・サスペンス」…。
全く「本格ミステリー・サスペンス」じゃなかったですし、むしろ言うならば、「超自然バトルもの」って感じではないでしょうか。
正直、ここらへんの設定をもう少し力入れても良かったかもしれないですね。

あとはやっぱり、スパイダーマン関連作で、アクションを楽しみにしていた人からすると物足りなかったかもしれません。とはいえマダム・ウェブは戦闘力ゼロがほぼ売りみたいなもんですからw

嬉しかったポイントはやっぱり原作オマージュ。
個人的に刺さったのが、裸足のエゼキエルww
ピーターをモーラン(マルチバースでスパイダーマンを食べる吸血鬼的なやつ)との戦いにおいて導くときにずっと裸足だったのが印象的です。
原作でメンターの役割を持ったエゼキエルが今作ではヴィランで、少し抵抗はありましたが、超自然的な蜘蛛の力を手に入れたことや、めちゃくちゃ高いビルを持ってるところなど、原作準拠ではあって、キャラの描き方としては新鮮で、とても面白かったと思います。

ただ、なぜエゼキエルにあのスーツを着せたのかは正直良くわかりませんww

そしてカサンドラ・ウェブ。
あの赤いジャケットが最高ですし、何と言っても演じているダコタ・ジョンソンが可愛いw
お気に入りの女優さんなので、本編に内容無くても満足してたかもしれないですねw
ラストの盲目にゴーグルと車椅子はしびれましたね。
まさかの2代目マダム・ウェブのビジュアルからの初代に繋げるとは思ってもいなかったので、とても盛り上がりました!

そしてスパイダーウーメンたち。
正直私は、ジュリア・カーペンターしか詳しくは知らなかったのですが、他の二人もビジュアルだけは見たことがあったので、登場にはワクワクしました。
そのスパイダーウーメンたちを演じるのがまた最高のメンツ!
ジュリア(・コーンウォール)役にはシドニー・スウィーニー。正直観る前は、あのシドニー・スウィーニーが、眼鏡っ娘!?とちょっと理解が追いついていませんでしたが、本編観て心を奪われてしまいましたね…。
前に、シドニー・スウィーニーの「リアリティ」を観てその演技力に感服しましたが、シドニー・スウィーニーは、こんな可愛い少女まで演じられるなんて…。
眼鏡っ娘ジュリアも、スパイダーウーマンのジュリアもどっちも最高でしたね…。
SNSでもシドニー・スウィーニーのファンで溢れかえっていましたww

アーニャ・コラソン役にはイザベラ・メルセード。よく見かけるなぁ、と思ったら、「最後の騎士王」や「ロザライン」で観てました。またまた可愛いスパイダーウーマンをキャストしてくれましたねw

そしてマティ・フランクリン役にはセレステ・オコナー。まだ新人みたいで、本編でもヤンチャぶりを見せてましたが、愛されるキャラにはあと一歩って感じですかねww
「you ain't like me when im hungry!」


本編全体としては、バトルものとして収束させましたが、シリアスさや神秘的な感じ、あるいは少しコメディも入ってて、統一感が欠けてました。

個人的にも、面白かったところは、不慣れな女子会やヤンチャな女の子3人に振り回されるダコタ・ジョンソンのセリフがほとんどで、これはコメディだったのでは?と疑う程でしたね。

脚本が途中で変更になったり、制作側にもバタバタがあり、なかなかうまくいかなかったところがあるのが原因でしょうか。

とはいえ、少し前のヒーロー映画らしい、あまり濃すぎない、テンポの良さは良かったのではと思います。母親との関係性も短い中に意外と深く描かれていて、振り返ってみるととても良くできていたと思います。

それに、言うのか!言わないのか!で言わなかったピーターの名前も最高でしたし、スパイダーマンの誕生を観れたのがやはり嬉しいですねw
ちなみに、メアリー・パーカー役にエマ・ロバーツだったのも嬉しかったです!
ベンも良いキャラでしたし、初めてスパイダーマン映画で死ななかったので安心しましたw

最後のマダム・ウェブ覚醒はちょっとジャパニーズ漫画的な展開で笑いましたが、面白かったですし、厨二病的な感じも満足です。

「未来の長所は、まだ起こってない(ドヤw)」