AB型の末っ子

異人たちのAB型の末っ子のネタバレレビュー・内容・結末

異人たち(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

安らぎと救済の物語。

いわゆる「時空や生死を越えて親と出会う」系の映画と言われていまして、「秘密の森の、その向こう(英題: Little Mom)」がその代表らしいです。

今作では、主人公が事故死した両親と再会し、幼少期を思い出しながら、生きている頃に伝えきれなかった互いの思いを語り合う。一方、主人公は同じマンションに住む青年と出会い、関係を深めていく。

まず、アンドリュー・スコットの孤独な表情が美しいし、愛おしい。そして、ポール・メスカル、めちゃくちゃかっこいいし、エロいw
このペアが本当にぴったりはまってる。現代社会の孤独と安らぎがこの2人の関係性で表されている気がする。改めて生活の中に「誰か」がいるって幸せなことなんだなぁ、と。

クレア・フォイ、ジェイミー・ベル演じる両親も良い。ふたりとも完璧な両親では無かったけど、だからこそ強い愛を感じられてこっちまで嬉しかった。いつ失うか分からない訳ですから、親との時間は大切にしていきたいです。




⚠ネタバレ注意⚠




終盤あたりの衝撃展開…!

あれはまさに「シックス・センス」!!
ただ「シックス・センス」と違い、衝撃事実の後に、ちゃんと救済があり、優しく温かい終わりを迎えていて本当に良かったです。

とてもあたたかい物語でした。
山田太一さんの原作も読んでみます。