AB型の末っ子

最後の猿の惑星のAB型の末っ子のレビュー・感想・評価

最後の猿の惑星(1973年製作の映画)
4.2
「APES SHALL NOT KILL APES」

「Kingdom of the Planet of the Apes」の予習の為に、「猿の惑星」シリーズを全部観返していきました。

1968年から始まった「猿の惑星」シリーズの最終話、猿と人間たちの旅の終点。

すでに猿と人間の共存を実現させたシーザー。しかし、人間への憎しみに満ちたゴリラや、荒廃した都市の地下で生き延びた人間たちの戦いはまだ終わってはいなかった…。

結局、また人間と戦争する猿…。
やはり共存とは理想に過ぎなかったのか…。
一度憎しみ合った過去は時を経ても消し去ることはできないのだろうか…。


なかなか結末としては複雑な心境だけど、キャラクターが良い。シーザー、賢人ヴァージル、ローギバー(立法者)の3人が良い。ゴリラのアルドー将軍はコーネリアス殺したから許せん。前作も登場した猿嫌いの人間コルプが再登場していたのはナイス。

なんだかんだ、ラストシーンは人間と猿の子どもたちが一緒に生活していて、シーザーの夢は失われていなかった。

科学的なSFかと思いきや、ファンタジー的なミュータント要素も入ってきて、壮大なストーリーではあったけど、少し極端にも感じた部分があるシリーズ。今度、原作本も読んでみたいです。

「ローギバー、未来のことが分かるのは誰なの?」
「それは、死者だけだろう」