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銀平町シネマブルースの1234のレビュー・感想・評価

銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)
5.0
上映後の挨拶で、終始だらけていた脚本の、いまおかしんじさんが、ふと真面目に思い出した話をしてくれました。

外でお酒を飲みながら酔っていたとき、ひとりのホームレスの人が近寄ってきて、「いまおか監督ですか」と声を掛けられたそうです。

聞けば、その人は毎月2本は必ず映画館で映画を観ることにしてるそうでした。

ホームレスをしながら、死ぬ気で映画を観続ける人がいる。
いまおかさんは、脚本書いてるときは、そのときのことをすっかり忘れていたそうです。
ですが、体のどこかでそのことを覚えていて、きっと自然とこの映画の脚本になったのだろう、映画館とはそういうところがあるし、そういう体で記憶してる人が集まる場所だ、と言っていました。

わたしも、もし映画館というものが無くなったら、おそらく映画は観ないと思う。

すべての映画館へのエールの篭った、とてもみやすくて温かい気持ちになれる映画です。

2月から全国公開されます。

あと、渡辺裕之さんの差し入れは、リポビタンDだそうです。
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