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REBEL MOON ー パート1: 炎の子のogoのレビュー・感想・評価

REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)
3.2
ザック・スナイダー監督、待望の新作。

『WATCHMEN』『300』筆頭に、彼の絵作りは大変好みなので期待はしつつ、監督自身が語っているように『STARWARS』や『七人の侍』オマージュのオリジナル脚本、かつ予告編の既視感しか覚えない世界観への不安も覚えつつ鑑賞。

二部作の一部なので、完全な評価をすることは難しいのだけれど...

結果、「オリジナリティの無い世界観と脚本では、新しいサーガなど生まれない」と言うことを、ひしひしと感じた133分。

もう全部オマージュなのよね。

『STARWARS』的SF世界観の中で『七人の侍』やってみた!ついでに『ブレードランナー』『攻殻機動隊』『DUNE』あたりもぶち込んでごった煮にしてみたら、結果何の新しさも無い退屈な作品が産まれました...

って、そらそうだろ。

今作は仲間集めにテーマを絞っているだろうので、どんどん仲間が集まるテンポの速さや、何故そんなに簡単に仲間になるのかという疑問は次作への布石として目をつむっておいたとしても、各キャラクターの描写が薄すぎて全く感情移入できない。内面を描けないとしても、戦闘スタイルとかの工夫でもう少しキャラ付け出来たのではと思ってしまう。

感動って、期待値への反発なので、「こんなの観たことない!」とか「こんな展開は予想だにしなかった!」とか、予想を超える何かが無いと心は無風なわけですが、今作にはそうした要素は皆無でした(過去のザック・スナイダー監督作には、それがあったので残念)
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