mamiKO

冬薔薇のmamiKOのネタバレレビュー・内容・結末

冬薔薇(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

お腹いっぱいの時に観たらダメなやつ。
俳優陣豪華で楽しみに観に行ったのですが、…???で劇場を後にした。
寄る辺なきもの達、というよりは、救いようのない人とその仲間たち、、
あの超鈍感、空気読めなすぎのダメダメ青年演じきった伊藤健太郎は、ある意味褒めたい。
永山絢斗もカッコ悪すぎたよ。痛々しいよ。みっともなくて、可哀想にもなる
ん?これは、そこ味わうやつなのかな…
(1番かっこ悪いのは最後すんごいゆっくり振り返るサングラスの伊藤健太郎だけど。あそこまでゆっくり振り返るほどの間、要りますかね)
チンピラ仲間や従兄弟に関しては特に、それぞれがなんでそうなったのか、がよく分からないから感情移入しにくい。

伊藤健太郎は、兄の死?そしてそれによって壊れた親子関係?余貴美子の愛情もそこまで感じとれなかったし、小林薫の不器用な愛情も中途半端。好きになれない。
そうだ、好きになれる登場人物がほぼ居なかった。
「あんた、背筋がゾッとしたことないでしょう」
「もったいない」
これはいいセリフだったけど、届くように話してるというより、言っても分からないでしょうけど…な感じに受け取れた。諦められた子みたいだった。
彼が船に乗ると吐いちゃうのは、果たして本当に酔ってしまうからなのだろうか。
デザイナーになりたいのは、全然関係ないところで認められたいから?
それにしても頭が軽くて、自暴自棄にも見える生き方は、やっぱり好きになれない。

大きなトラックの荷台の土、ザザザーって全部ひっくり返しても全然埋まらない、空間。
一体何度繰り返せば、埋まるのだろうか。
往復するトラックが、小さく見える。

ひとつ嬉しかったのは、岬の兄弟で妹役だった和田光沙さんが出てたこと!彼女の他の演技を見てみたいと思っていたので、おおおってなった。出番少なかったけれど、やはり演技上手。
「謝らないんじゃなくて、謝れないんだ。」

冬薔薇の花言葉は「輝かしく」だそうで、なんとも皮肉。

全体的に暗いトーンの寒々しい場面が多かったけれど、個人的に、知ってるロケ地が多くてそれはなんだか嬉しかった。

終わります。
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