Solo1968

VIVANTのSolo1968のレビュー・感想・評価

VIVANT(2023年製作のドラマ)
3.3
 お茶の間 日曜劇場 テレビドラマ 一体どんだけの予算をかけたのだろうか!? キャストのギャラだけでもとんでもないのに、セットや合成?CGで茶を濁すのでなく(←多少はあるかも知れないけど)、遥かモンゴルでのロケなど、、、終始 超大物クラスの役者さんが続々と登場し、しょうもないお笑タレントさんやアイドルなど、役者さん以外はしっかりと排除されており、テレビドラマでこんなにお金をかけた大作を作れるのか!というのが第一の感想。

個人的には本作を3分割したとしての第一部、いわゆる序章が一番楽しめた。

目まぐるしい展開 組織の謎 敵 味方 裏切り 信頼 が常に渦巻き、特に3部に分けるとしたら最終章にあたるラストの四話あたりは、個人的には、もうええっちゅうねん とツッコミを入れるほど !!え!じゃあだれが?まさか!の楽しさがくどくなり 少し疲れてしまった。

物語のキーマンである役所広司氏の役柄も謎の組織のリーダーで もちろん、真の悪であるはずはないが、後半からは、警察すらもうその実態を掴めない謎のテロ組織の首謀者として びびらせておきつつも、予想通りを飛び越えて そんな、やりすぎちゃいます?と思うほどの人間の鏡!キャラ(←これが本性という設定)としての描写がなんだか安っぽく 大好きな前半、序章における緊張感が何か違うやかましいドタバタになるエンディングは少し期待外れ。

あまり役者さんに詳しくないので仕方ないが VIVANTにおける劇中で指令を出すちょい偉い人の役を演じられた方が拍子抜けしてしまった。007作品でいうところの
Mに当たる存在の重要なキャラだが、まったく知らないあまり重厚感を感じない役者さんに思え、この人が出てくると緊張感が緩んだ。

後半にいきなり登場する井上順にも驚いた。声が全く印象のそれと変わってて あれ?こんな声じゃなかったよな?と本筋より彼の声がかわっしまった事に気が向いてしまった。

モデルではなく、一流の役者さんとして数々の名作にも登場する阿部寛さんも本作ではほんの少しだけ、ヒゲが濃い設定だが、基本的にメイク衣装大半が どんな作品でも変わらずそのままのようで、ある意味 彼のイメージからキャラ設定を作ったような気もしてきた。知ってる限りでは大体こういうキャラで統一されているのもまたある意味おもしろい。

序章で免疫がつき、むしろその過剰な表情の演技演出、設定の堺雅人さん扮する主人公だが、彼も少しだれてくる後半においては、彼の表情口調がいちいち何故か見てると疲れてしまった。後半はあまりコミカル要素がないので、そういうことも影響しているのかもしれない。


赤飯が無性に食べたくなったのでスーパーで餅米と小豆を買いに行こう
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