Solo1968

ザ・サーペントのSolo1968のレビュー・感想・評価

ザ・サーペント(2021年製作のドラマ)
4.0
 Netflixで先月公開された
ダーマー以降に自身で見つけたハズレを引かないジャケットからのチョイスで 自分が編み出したのは!!ズバリこの80年代前半までに良く使われていたフレームの大きいメガネの人物のアップのジャケットだ。たまたまその時代を生きていて、またその時代が自分の思春期でもあり、空気感も好みなので、この時代の空気を感じる作品として、今はなかなか見ることの無くなったあのメガネの人物が主役かつサスペンスものであれば、好きな作品であろうと踏んで鑑賞した。

この自分の編み出した戦術は大成功だった!舞台がアメリカでなかろうが本作は充分過ぎるほどスリリングで良くできた作品で、一日1話を見進める中後半はとにかく待ち遠しくラストの2話は釘づけになった。

 犯人サイドの再現のみならず、彼らに不信感を抱きその犯罪を暴こうと人生を投げ打つ大使館側の物語が並行して描かれるところも良いアクセントとなり、作品に良いメリハリをつけていた。

 有名なロックの名曲から、自身は聞いたことのないタイのその時代の楽曲なども見事に映像にはまっていて、良く言い過ぎればスコセッシ監督の音楽チョイスとまではいかないが、楽曲センスは抜群だった。
 
 全編を通して描かれるタイやインドの風景なども実に見事で、犯人側が味わうスリルや被害者として受ける恐怖のスリル、そして追う側のスリルなど、実に気を抜く所が無く とても濃い作品だった。

 犯人役がプライマルのボビーや徳永英明に何度も見えたというのは蛇足 ファンに怒られてしまうかもしれないな
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