緩やかささんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

緩やかさ

緩やかさ

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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.2

静謐な哀しみがゆったりと漂ってだんだんトーンが淡くなる映画。

登場人物が多くて関係性がわかりづらい。

「仕事は何を?」
「人生を楽しむことが仕事だよ」
人生の先輩かっこいい。

くっつきそうな二人
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.4

笑ったし、めちゃ面白かった。
設定の不自然さを感じさせないほどに会話のテンポ感が良くてこの世界に惹き込まれる。

清原伽耶さんの表情のお芝居が絶妙。
恋心に気づいた瞬間の表情は少し感動した。

成田凌
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リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

3.7

「TAR」が面白かったのでトッド・フィールド監督の2作目となる本作を観た。

例えるなら「スリー・ビルボード」をかなりブラックコメディ寄りにしたような雰囲気。

序盤の二人の出会いからの展開がかなり斬
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小説家の映画(2022年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、試写室から出てきたギルス(キム・ミニ)が怪訝な表情で正面のカメラをしばらく睨む。
不満を表しているような、少し怒っているような表情なのが理由がわからず、戸惑ったまま映画が終わった。

ストーリ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

長尺も気にならないほど、特に前半はリディア・ターの人物像に惹き込まれた。
この先どういう展開になるか期待したけど、終盤は失速した印象。

主人公視点で焦燥し錯乱し狂気に入っていくというのはこれまで何度
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希望の灯り(2018年製作の映画)

3.8

ラストシーン、こんなロマンティックなことある?
ブルーノもマリオンのことが好きだったんだね。

ドイツの巨大なスーパーマーケットを舞台とした、とてつもなく静謐で、滋味溢れる映画だった。

各パートのタ
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.5

U-NEXTにて再鑑賞。初見は公開時に劇場で。

現在では到底無理な人種ジェンダー差別的セリフをマシンガントークする主人公。
まだ30年も経っていないのに当時はアカデミー主演男優賞受賞(主演女優賞も)
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8

オールタイムベストの一つである本作をU-NEXTで再鑑賞。

初見は公開時。超話題作で気合を入れて前売券を買っていたものの、「ぴあ」か何かでその週の終映を知り平日昼間の上映回に高校をズル休みして銀座の
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.6

長らくクリップしてた作品がいつのまにかNetflixに来ていた。

ずっと哀しくて、でも綺麗な映画。

実話ベースと知らずに観ていて、登場人物が破滅志向だなー、とかマッチョな価値観だなー、と思ったけど
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.8

原作小説は未読。
だからかもしれないが、森崎の歌の秘密がよくわからなかった。
ダニーボーイ??ってなった。まなみの話とあまりにも整合し過ぎて逆に。

図書館の本を返却するシーンが好き。泣いた。

イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

5.0

U-NEXTで再鑑賞。
オールタイムベストのひとつで以前はDVDも所有していた。

マイケル・オンダーチェの原作小説『イギリス人の患者』もオールタイムベスト。以前は本も所持していた。
(現在は小説はほ
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カナディアン・エクスプレス(1990年製作の映画)

3.5

永く再鑑賞の機会をうかがっていた本作がU-NEXTにラインナップされていた。

映画館で観たときは、とにかく面白かった!という印象のみで、長距離列車で闘った、ということ以外1ミリも内容覚えていなかった
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.3

ブータン国内の移動に8日間を要する人口56人の辺境の村、ルナナ。

子どもたちのみならず、村長をはじめ村人全員がキラキラしてる。

主演のウゲン役の方も含め、全ての登場人物がこの映画が役者デビューとの
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赤ひげ(1965年製作の映画)

3.8

黒澤明最後の白黒映画にして最後の三船敏郎主演作品をフォロイーさんのお薦めもあって初鑑賞。

185分という長尺にビビっていたけど、患者ごとのエピソードの連なりで、連続ドラマ4話分という感じですんなり観
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.6

よーしついにAIRを観るぞ、と意気揚々とNetflixを開いてタイトル検索したけどどこにもない。

なんと、Amazonスタジオの出資作品でした。

ベンアフでNIKEを題材とした映画って言ったらそれ
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夏時間(2019年製作の映画)

3.7

家族の映画。
エンタメ的な要素は一切ないです。

映画音楽として、こういう音楽の使い方は好きだな。

世代を跨いで、兄×妹、そして姉×弟の、どこにでもあるような普通の家族が描かれる。

兄×妹では、縁
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暴走機関車(1985年製作の映画)

3.9

念願の再鑑賞。
ありがとうAmazon prime。

やはり、長らく強い印象に残っていたラストシーン。
これを見れただけでも良かった。
それ以外はほぼ忘れてたのでいろいろ新鮮だった。

黒澤明が原案
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.3

公開時に観てないのが不思議で当時そんなに忙しかったのだろうか。

本作は長いことU-NEXTのマイリストにいたのだけど近年ハーヴェイ・ワインスタインのこともありついに初鑑賞しました。ハーヴェイがまだ無
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でーれーガールズ(2015年製作の映画)

3.3

ホリプロさんがメインで出資して製作しているので出演者とか音楽とかほぼ全部ホリプロの人かホリプロ関係者。

そういうのってたいていあれだけど、この作品は良いと思う場面がたくさんありました。

足立梨花さ
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

4.6

Bravo!!!👏👏👏

新婦の父はほんとにイリュージョンで飛ばされたの??

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.7

一応比べますよ。
黒澤版の胸がきゅーっとなる切実さはないのですが、代わりにじわじわじわっと来る、おじさんの生き直しの希望と暖かさが伝わってきました。
どっちもいい!

1953年のイギリスが舞台となっ
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

-

「ちゃんと、すごく好きだったよ」



ヒロインのこのセリフで幕を閉じるので、物語の軸足は本スピンオフでも主人公「僕」との恋愛なのだろう。

「明け方の若者たち」の前日譚にして後日譚。

当該作を観て
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

3.7

タイトルは、私の顔の前にはいつも天国があります、という信仰を意味している。

撮り方、作風は変わっていないものの、ホン・サンスのこれまでの映画とは描かれているもの、主題が大きく異なっている。

一体何
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.2

弾き語りのストリートミュージシャンがガットギターだったらちょっと聴いてみようという気になる。


長いのは覚悟して観たけど劇伴音楽がずっと鳴っててしかもめちゃくちゃ音量がでかいことに聴覚から疲弊してし
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.4

初まる子。
なんとなく今まで近づかなかったけど磯野家より好きかも。

いきなり大瀧詠一のしかもドラッグレースが流れてガツンときた。

インド映画のように劇中で歌われる楽曲群が良い意味で癖が強いものが揃
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.5

スコアは前半4.5、後半3.5、トータルでは3.5。

前半の映画監督パートはワクワク感があった。

このストーリーが綴られていくと思っていたから後半の家族再会パートが始まり、物語の主眼はこちらだと知
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

これは映画館で観たかったかも。
1983年の北イタリアが舞台。
ノスタルジー溢れる風景やファッションなど癒される。爽やか。

まず、庭師のおじいさんがめちゃくちゃかっこいいんだよな。(そこ?)

音楽
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.4

原作未読。

静謐な映像空間であり、観ている間はある種の心地良さがあった。

いくつかの謎があるから緊張感もあって引きつけられた。

しかし、最後肚落ちしないまま終わる。

どうして失踪した夫も探偵を
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くるりのえいが(2023年製作の映画)

-

くるりの曲、一曲しか知らないけど観に行った。

音楽ドキュメンタリーが好き、
ニッチな作品が亀有で上映されている、
先日観た「色即ぜねれいしょん」に俳優として出演していた15年前の岸田繁さんがなんかキ
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エンパイア レコード(1995年製作の映画)

3.7

冒頭のシークエンス、リアリティなさすぎでこれはちょっとノってけないかも、と思っていたら、音楽が鳴り出すとそんなことどうでもよくなった。

これほど音楽の力、エナジーを感じる映画はなかなかない。
すぐ楽
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11'09''01/セプテンバー11(2002年製作の映画)

3.3

世界各国11人の映画監督による1話11分のオムニバスで長さを感じなかったところが良い。

こういう企画でもないと、なかなかブルキナファソやボスニアの映画観る機会ないので良かった。

ケン・ローチとイニ
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.4

初ソフィア。
この撮り方と編集のタイム感好きだ。

みなさん言われているようにチルい。

そういうムードで観ていると、
個人的には最終盤の展開は第一希望ではなかった。

あ、やっぱり俺って空っぽって言
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