緩やかさ

リトル・チルドレンの緩やかさのレビュー・感想・評価

リトル・チルドレン(2006年製作の映画)
3.7
「TAR」が面白かったのでトッド・フィールド監督の2作目となる本作を観た。

例えるなら「スリー・ビルボード」をかなりブラックコメディ寄りにしたような雰囲気。

序盤の二人の出会いからの展開がかなり斬新でグッと惹き込まれて傑作の予感がしたけど、サラの夫のくだりがいきなりエグくて引いた。

サラとブラッドの話がどうなると思っていると、中盤のラリーの目線が長く続く。原作小説があるとのことで、かなり重層的な物語になっている。

二人の逃走劇はどうなるの、と思っているとブラッドはまさかのMid90s(笑笑)

ラストのオチも完全に予想外で、え、ちょっといい話風なの?ってなった。
「ガープの世界」みたいな余韻もあり、アメリカの小説だなあと感じた。

サラ(ケイト・ウィンスレット)が全然美人じゃないという設定は無理がある。

フィールド監督の1作目「イン・ザ・ベッドルーム」もぜひ観たい。
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