リオン66さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

メリちん(2006年製作の映画)

2.5

 友達ガチャの恐怖。

 親ガチャなんて言葉が、あるが友達ガチャもあってもいい。幼少期の友達とは生まれた地域で決まってくる。たしかに、今現在はネットによって出会いが広がったかもしれないが限界はある。そ
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机のなかみ(2006年製作の映画)

2.6

 気持ち悪い青春。

 星新一が青春とはもともと暗く不器用なもので、明るくかっこよくスイスイしたものは、商業主義が作り上げた虚像にすぎないと述べている。当にこの映画は、商業主義とは異なる青春描いている
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吉田類の「今宵、ほろ酔い酒場で」(2017年製作の映画)

1.3

 吉田類好きのためだけの吉田類ファンムービー。

 のわりには、吉田類の出番が少なく残念。もっと、ヒッチコックのように出番ではない話でも出演してもよかったのでは。また、幼少期で水を濁さずに、もっと吉田
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

3.5

 誰もが見れるダークファンタジー。

 適度に明るく、適度に暗い。そんなバランスの良いファンタジー映画。不思議な住民たちのクセがとても強いのが印象的。

女優霊(1995年製作の映画)

2.8

 不気味な映画。ただ、後半に説明が多寡になりすぎて、失速する惜しい一本。

 全編に薄気味悪さが漂っていて、とてもいい。けれど、観客に怖さを説明する部分が後半から増えてしまい、薄気味悪さが半減していく
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.9

 スルメのような恋愛映画。

 アキ・カウリスマキ監督の映画はいい意味で乾いてる。この乾きが癖になる。もちろん、恋愛も乾いてる。これがいい。

第七の封印(1956年製作の映画)

4.0

 死と向き合う人々の群像劇。

 静謐なテイストながらも、皮肉や滑稽さがあり、楽しく見ることができる。けれども、突きつけられている問いかけは過酷で残酷だ。

 明確な宗教を持たない自分にとっては難解な
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

2.0

 チェンソーマンの作者が本作を大好きということで視聴。人であらざるものの対決であるから、その点は一緒なのかもしれない。

 しかし、内容が酷い。ドアノブを壊すくだりなどは、呆気にとられた。そんな酷い部
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高校大パニック(1978年製作の映画)

3.5

 来年受験なんだ!ラジオ講座を聴かなくちゃならないんだ!という映画。

 受験のためならあらゆることがゆるされる、そのしわ寄せが世の中に刻々と歪みとなって現れつつある現在。

 本映画は、そんな歪みを
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

 黄金の国ジパングのような映画。

 誰もが考える理想が反復され、観るものを心地よくする。映画に映る毎日のなんてことない暮らしに癒やされる。

 だが、その反面、不安も描かれている。ちらっとではあるが
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ザ・ゴキブリ(1973年製作の映画)

2.1

 日本の爆発映画。

 爆発と銃撃を邦画でみることができるおおらかな時代の遺物。

スノーピアサー(2013年製作の映画)

2.5

 設定と舞台がもったいないデストピア映画。

 上記の通り、見るものがワクワクする要素が散りばめられているのだが、アクションやシナリオが凍るほどにパッとしない。

 もっと人間ドラマや生活模様にフォー
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

4.0

 サイレント映画の傑作。

 顔。顔。顔の映画。音を発しなくても、ありありと観えてくる。うまい。

 1928年にできた映画なのに、人間のエゴが令和の今でも伝わってくる。すごい。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

-

 可愛らしいタルコフスキー。

 決して、難しい内容であるわけではない。そして、映画の一つ一つのシーンも静謐で美しい。

 けれど、平成生まれの私にはとても難しかった。音楽で感情を揺さぶられ、セリフで
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きょうのできごと a day on the planet(2003年製作の映画)

3.7

 なんてことないけど、愛おしく寂しい映画。

 フェリーニの甘い生活という映画に通ずる、繫がっている騒いでいるけれど寂しさを感じる映画になっていると勝手に感じた。

 こんなに登場人物が出てくるのに寂
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ゴキブリ刑事(1973年製作の映画)

2.0

 日本版ダーティ・ハリー

 邦画が元気だった頃を思わせる映画。カーアクション、ブルドーザーアクションも、ガンアクションと微笑ましい。
 臭いセリフも令和の今見ると微笑ましい。
 
 内容や演出、音楽
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

 ずらしながら反復していく映画。

 大きな展開。奇をてらったような演出。無駄に豪勢な人間。人の目を気にする内容。などはこの映画に存在しない。

 この映画はただ、ただ市井の人たちの生活を淡々と映して
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.0

 個人的に苦手な映画。

 決して、つまらない訳でも、見どころがないわけでもない。鑑賞していて、ハッとするところもあるし、考えさせられる部分もある。

 けれど、好きになれない。それは人物たちの感情は
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.5

 令和における日本戦争映画の指針となる一作。

 日本の戦争教育は良くも悪くも平和、平和の一辺倒だ。とても大事なことであるけれど、これでは戦争というもの考えるという姿勢が見えづらくなる。これは決して、
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.6

 人類最後の英雄、人間ナポレオンを描いた丁寧な映画。

 IMAXにて鑑賞。最高の一言。戦闘シーン、ドラマシーンどちらも見事で2時間半があっという間に過ぎた。

 戦闘シーンは圧倒的なスペクタルに仕上
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

1.5

 見栄えはいいものの、中身はボロボロなミルフィーユのような作品。

 豪華客船。金持ち。不倫。格差。豪華キャスト。有名脚本家。オシャレな音楽。立地な食事と酒。ディテールは貧乏人からしたら垂涎ものだ。
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.9

 お転婆娘に悩む潔癖症を持つ男親の奮闘劇。

 これは、離婚したことで男やもめにうじがわいてしまった悲哀を感じる話だ。けれど、ニコラス・ケイジの怪演のおかげで楽しく見ることができる。

 本当は詐欺の
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不能犯(2018年製作の映画)

1.3

 やっぱ、いい顔してる。

 沢尻エリカ演じるキャラクターにかけられるセリフだ。この映画の旨味がここに集約されていると思う。
 沢尻エリカって整った顔なんだなと改めて、認識できた。それだけだ。

 内
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

1.5

 四方八方にツッコミを入れても空気の入らない人形のような映画。

 言いたいことが沢山ある。
 けれども、もともと大きな穴が空いたものに空気を入れても膨らむことはない。ダッチワイフも、女もとことん愛せ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.9

 人間臭い殺し屋。

 殺し屋の映画になるとどうも、人間離れしていたり、強すぎだり、あるいはインテリじみたりしていたりする。そこに常に違和感を感じていた。本当に殺し屋というのは誰も彼もが大層なものかと
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.0

 苦手な映画。

 フォレスト・ガンプやショーシャンクの空になど。偉大なヒューマンドラマがある。本作も、その系譜に位置づけられることだろう。

 だが、これは仕方のないことだが、このヒューマンドラマの
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アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.8

 淡々としたヒーロー映画。 

 ドラマもアクションも全てが淡々としている。盛り上がるシーンもあるにはあるが、すぐに終わってしまう。

 だが、その分リアルになってる。ヒーローというものが描きにくい時
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.7

 知らぬ仏より馴染みの鬼という映画。

 親子喧嘩というのは映画向きだ。それが世の中全体で見た時に、ミニマムな争いだからだろう。

 まさに、本作も親子喧嘩をテーマとしており、最初から最後まで楽しむこ
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(2023年製作の映画)

3.0

 日本全国民に向けたシン北野武映画。

 これまでにない北野武映画になっていた。勝手ながら私は、武の映画は3つ分けている。暴力映画。ヒューマン映画。カオス映画。

 暴力映画は、その男、凶暴につき、B
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.0

 麻痺してくる戦争映画。

 連中にはわからない。俺たちがなぜ戦うか。俺たちは仲間のために戦うんだ。そうとも。それだけだ。

 劇中で印象に残ったセリフだが、この仲間とはなんだろうか。一見すれば、この
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

1.0

 ファストフード版ドラえもん。

 ドラえもんは人口に膾炙している。故に、さまざまな派生作品があることは仕方がない。作者亡き後の映画作品をみれば、目に余るものもあるがドラえもんというものが存続する、多
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ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

2.0

 カリオストロの城を意識したらバレるから、さらば愛しきルパンよをオマージュしましたというルパン映画。

 宮崎駿の偉大さを改めて再確認させてくれた、それに尽きるのではないだろうか。 

 確かにアニメ
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.0

 そこまで酷くないできではあるものの、ドラクエ愛のない無さが露呈している作品。

 たくさん言いたいことがありますが3つに絞ります。どうしても許せないこと。

 1つ目。ストーリーのはぶき方。
 これ
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PK(2014年製作の映画)

3.8

 神様を探す旅。

 こんなにも楽しく可笑しく神様を探す映画は古今東西ないのではないか。
 みていてい、ヒヤヒヤする部分や滑り気味のギャクもあるのだが、それをすべて包み込むような気合と勇気がこの映画に
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