リオン66

机のなかみのリオン66のレビュー・感想・評価

机のなかみ(2006年製作の映画)
2.6
 気持ち悪い青春。

 星新一が青春とはもともと暗く不器用なもので、明るくかっこよくスイスイしたものは、商業主義が作り上げた虚像にすぎないと述べている。当にこの映画は、商業主義とは異なる青春描いている。

 それも、気持ちの悪い青春だ。出てくる登場人物誰一人として、正常に描かれている人はいない。みんな、ずれてる。それがいい。

 だが、後半。この気持ち悪さとストーリーが上手く合致しなくなり失速する。残念だ。だが、そこら辺の嘘っぱちの青春映画よりも青春を真正面から描いてる。
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