てつこてつさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

てつこてつ

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ピラニア(1978年製作の映画)

3.5

「ジョーズ」の大ヒットで、その後大量生産されたアニマルパニック物の数々・・「グリズリー」「ドッグ」「テンタクルズ」「キラー・ビー」「スクワーム」「スウォーム」等々。

そんな亜流作品と比較しても、ジョ
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.8

反プーチン政権を掲げ大統領選挙の出馬も目指していた弁護士アレクセイ・ナワリヌイ氏が毒殺されかけドイツに入院。その後ロシアに帰国した後、すぐに拘留されそのままシベリアの刑務所送りになったことはずっと気に>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.5

アマゾンプライムは「ファスビンダーのケレル」を鑑賞した際も思ったが、こういう絶対に一般ウケはしないであろう作品をも配信する懐の深さを感じる。

4K修復版、4Kリストア版は良く聞くが、本作の4Kスキャ
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ドイ・ボーイ:路地裏の僕ら(2023年製作の映画)

2.8

「バッド・ジーニアス」「ホームステイ」等、昨今のタイ映画は非常にレベルが高い作品も多いので期待して鑑賞したら見事に肩透かしを食らった。

キャラタクター描写が甘いし(そもそも警官と不法滞在の青年のどち
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ミッドナイト・スネーク 絡み合う毒牙(2017年製作の映画)

2.5

おお、思った以上に評価が低い!

まあ、確かにシチュエーションスリラーとしては突っ込みどころも多く、全体的に退屈でそんなに緊迫感も無かったしね。

舞台は南アフリカの山中。昆虫学者(?)の夫と美しい妻
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

動物を取り扱ったドキュメンタリー映画としては、これまで観てきた中でも一番好きかも。オスカーの長編ドキュメンタリー部門受賞も納得。

ナショジオやアニマルプラネットのような動物の生態に詳しい専門の学者が
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

90年代のブロードウェイを象徴するミュージカル「RENT/レント」に衝撃を受け、何度もニューヨークに足を運び劇場の熱気を感じると同時に映画版のブルーレイも所有しているほどのファンとしては、本作でジョナ>>続きを読む

13の選択(2014年製作の映画)

3.3

地味ながらもスリラーとしてはなかなかの出来。個人的には、これをB級作品とは呼びたくないな。

ただし、中盤以降、結構エグい描写が多い。

タイトル通り、金欠に苦しむ主人公に謎の人物から電話がかかってき
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.8

ペンは剣より強し。もっと言えば、熱量のある言葉が持つ力は平面的でしかない文章より圧倒的に強し。

日本での学生運動が全盛期の1969年5月13日に東京大学駒場キャンパスに現存する900番教室で2時間に
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ブギーマン(2023年製作の映画)

3.5

ディズニープラスに加入していない自分には見る機会ないなあと半ば諦めていたら、なんと羽田→博多のJAL便で鑑賞できた!

”クローゼットに潜む怪物”という古典的テーマを、モダンホラーの帝王スティーヴン・
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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

2.5

韓国発のモキュメンタリーホラー。
正直、ものすご~く物足りない。怖くもなければ、そもそも映画としても面白くもないという・・。

釜山のトンソン荘という安宿で1992年に起こった殺人事件と1989年に起
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震える家族(2022年製作の映画)

3.5

分かりやすく怖いホラー映画かと問われると確かにそれは無いが、ジワジワ盛り上げていく展開、登場人物の心理描写の細かさ、霊の登場が“これ見よがし”ではなく緩急を上手く付けている辺りが個人的には好き。

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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

とにかく登場人物それぞれのクセが強い!
「ショーガール」「氷の微笑」のポール・ヴァーホーヴェン監督とイザベル・ユペールを掛け合わせると、こんなトンデモ映画(良い意味で)が出来上がるんだね。

グラフィ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.5

いやあ、テンポが良くて面白い。
AIやロボットが暴走する話なんて古くは「ウエストワールド」を筆頭に数多ある中で力技で最後まで押し切ったって感じ。

なんてったって、ミーガンを演じた女優さんのロボットを
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ヴァル・キルマー/映画に⼈⽣を捧げた男(2021年製作の映画)

3.7

U-NEXT独占配信。A24制作のドキュメンタリー映画。
昨日鑑賞したジャニス・ジョプリンの生涯を辿ったドキュメンタリーが余りにも良かったので・・。

「トップガン」をリアルに映画館で観ている世代の自
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共謀家族(2019年製作の映画)

3.8

評判通り、良く出来たミステリーサスペンス。

タイトルといい、ジャケ写といい、韓国映画「高速道路家族」に酷似してるんで、パチモンかとずっと避けていたんだけど、もっと早く鑑賞しても良かったな。

中国制
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ジャニス リトル・ガール・ブルー(2015年製作の映画)

4.5

ジャニス・ジョプリンというシンガーについては、さすがに自分も映画「ローズ」でベット・ミドラーが熱演した主人公のキャラクターの基となった伝説のロックシンガーであった事、そしてジャニスの代表曲の一つでもあ>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

3.8

1972年に起きたウルグアイ空軍機便遭難事故(「アンデスの聖餐」としても非常に有名)の生存者たちの72日間にも及ぶサバイバル脱出劇の一部始終を丁寧に描いた秀作。

1993年のフランク・マーシャル監督
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.2

実際に起こった事件から“着想を得て”制作された作品ということで・・。

ワイオミング州の先住民族居留地で発見された若い女性の死体と、その事件の真相を追究するストーリー展開としては、ミステリー要素がやや
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座敷鬼(2023年製作の映画)

2.8

「霊的ボリシェヴィキ」鑑賞直後の深夜3時にサクッと観るにはうってつけの上映時間だったので・・。

正直、「ほん怖」の1エピソード程度の内容ではあるが、主人公の若いカップル、座敷童が出る古民家のオーナー
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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

1.0

アマプラでの配信終了間近だったので。

脚本と監督を手掛けた高橋洋は、結局のところ「リング」がピークだったのかなあ。

ちょっと頭に来るほど、個人的にはつまらない作品。

やや哲学的要素を取り込もうと
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.0

ウォン・カーウァイ監督の作品のファンの方なら、本作を観ても、舞台を香港からアメリカに移そうが、役者陣も欧米のキャストに変わろうが彼ならではの持ち味が十分に出ているのがしっかり伝わる筈。

ちょっと「ラ
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

2.8

残念!期待値高すぎて自分にはあまりハマらなかった・・。

オーストラリア版コックリさんがテーマではあるが、あの手の造形が少しやり過ぎ感。若者たちがどんどん憑依されるのに、その場にいる人間が誰も怖がった
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.8

2024年の初鑑賞映画はやはり劇場で。

本作は大地震自体の恐怖を描くディザスタームービーとは一味異なる、震災後に生き延びた人々の姿、法や社会的秩序が崩壊した世界での集団心理の怖さをまざまざと炙り出す
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聖なる復讐者(2022年製作の映画)

3.0

偶然にもクリスマスイブがキーワードとなる映画を12月24日に鑑賞。
にしても、余りにも陰鬱として暗くて重い・・・。

知的障害を持つ一卵性双生児の弟を殺された兄が復讐のために犯人が潜んでいると思われる
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グロリア(1980年製作の映画)

4.0

レンタルビデオ時代から通算して3回目の再鑑賞。前回観てからも十数年は経ってると思われるが、何度見ても色褪せない傑作。

男性と女性の違いだけでなく主役のキャラ設定は大きく異なるが、あれだけヒットした「
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遠地/本当に遠い所(2020年製作の映画)

3.5

韓国映画のLGBT作品二連発・・。
と思いきや、先ほど鑑賞した「夜間飛行」とは全く異なるテイストで、どこか日本映画っぽい雰囲気。

淡々とストーリーが進み、確かにゲイのキャラクターが主人公ではあるが、
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夜間飛行(2014年製作の映画)

3.2

同性愛差別が激しい韓国においてオープンゲイとして「後悔なんてしない」を撮ったイ・ソンヒル監督。

「後悔なんてしない」は、東アジアの映画にしては異例の、ちょっと激しすぎる男性同士の性行為の描写がストレ
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

4.0

え、これ、あの俳優の斎藤工監督作品なの?
正直、まだ若いイケメン俳優なんかが撮る作品なんて・・と舐めてかかったら、なかなかの傑作。WOWOWのオスカー授賞式生中継にゲスト出演したりと映画評論家としての
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8

Netflixでも現在人気トップなのも理解できる、直接的なバイオレンス描写が全く登場しない異色のディストピア作品。アクション等ではなくドラマで見せるストーリー展開なので、この辺りは好き嫌い分かれるかも>>続きを読む

禁じられた遊び(2023年製作の映画)

3.0

全くノーチェックの作品で、アマプラのお勧めで出て来たので軽い気持ちで鑑賞したら、結構ゴリゴリのアクションホラー大(怪?)作で驚いた。

原作物らしいが、ストーリー展開が若干雑ではあるが、ちゃんと捻りも
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.0

可も無く不可も無く・・。

ソウルに実在するオクス(玉水)駅に纏わる都市伝説を基にして作られた、閲覧総数1億超えのウェブトゥーン。今回の映像化にあたり、「リング」の脚本も手掛けた高橋洋&白石晃士も脚本
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.8

1970年代初頭のアメリカのニューシネマの作品群には、一時かなりハマった。

本作も数年ぶりに再鑑賞したが、ロードムービーの形を取りながらも二人の男の哀愁漂う雰囲気が良く好きな作品。

ジーン・ハック
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

その卓越した演技力で作品を最後まで引っ張っていける、更には作品のレベルを一段も二段も上げることが出来てしまう役者さんって、実は思った以上に少ないものだが、ケイト・ブランシェットはそれが出来る希有な存在>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

2.3

第一作が抜群に面白かったのに続編で大きく外すという久々の作品。

前作を再鑑賞した後の興奮冷めやらぬままに鑑賞したのに、前半でまさかの二度の寝落ち。改めて最初から鑑賞したけど、同じ監督・脚本が手掛けた
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

第二弾レンタルに備えて数年ぶりの再鑑賞。

さすがは「新しき世界」のパク・フンジョン監督・脚本作品。こういうサイキックアクション映画でも存分に魅せてくれるなあ。

遺伝子操作から生まれた特殊能力を持つ
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