masososoさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.9

だらしなくて、アンニュイでイカれた世界観。すっきだ〜。

こういう映画見るとやっぱりさ、大衆にウケるものじゃなくて誰かにブッ刺さるものでこそって感じるよなあ。
カルト人気を博す映画にはその映画からしか
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.3

この手のクロスオーバー作品はまあこうなるよね...異なる世界観のものを無理やりごちゃ混ぜにするんだから作品の大事にしてるアイデンティティが希薄になっちゃうね。
そこをうまく料理できてるかに期待したけど
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.3

うーーん、ん?
特別な愛かこれ?

幼い頃の初恋、家庭の都合での別離、SNSの普及で再開、遠距離恋愛?で破局、互いがその時身近にいた人間と結ばれる。
めちゃくちゃ普遍的だし、環境を乗り越えるような強い
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.7

戦争下で産み落とされジワ“苦難の生”と名付けられた。亡命、父の蒸発、売人、暴力、強盗...獄中から己のリアルを綴った曲がヒットする。
あらすじを見てると成り上がりのサクセスストーリーなんだけど、140
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告発(1995年製作の映画)

3.9

映画史に残るケビンベーコンの怪演。

三年に及ぶ穴ぐら生活、虐待によって植え付けられた恐怖。精神を傷んだ殺人犯。
ヘンリーヤングという人物をプロフィールとして表す言葉。そんな言葉通りの怯える演技だけじ
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.6

アキ・カウリスマキ監督、『枯れ葉』くらいしか見た事なかったけど確信した、この人の作る作品好きだ。

キャラクター達の険の無さ、ポンコツっぷりが愛くるしい。
客やクラブのオーナーからの不評、マネージャー
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.6

原作未読。

んーーなるほどね。
8.31から3年が経った後の日本、謎の飛行物体との共生。
女子高生たちのコミカルな日常と、そのすぐ傍らで巻き起こっているUFOの墜落や自衛隊による侵略者の掃討作戦とい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

1.0

ノーラン、映画監督として優れてるのは疑わないけど、原爆に対する認識はそこらのアメリカ人と変わんないんだな。ガッカリした。

アメリカは原爆投下を謝罪していないぞ。十分な代償を支払った時?清算などされて
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裸の銃を持つ男(1988年製作の映画)

3.5

くだらなすぎて笑っちゃう。

桟橋で金をせびる男とのやりとりがいちばんすき。

それ以上の感想は特にないです。

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

3.9

マクマーフィーってこち亀の両さんみたいだなって。

一見荒くれ者だけど情に熱くて、真理を捉えていて。冷淡に患者達を管理するだけの病院側よりもよほど彼らの事を理解してるし、真心で触れ合ってる。
完全に対
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.1

タイムループものとして新しい試みではあった。
けどそれだけだな。
タイムループ設定はもう完全解答が出来上がってるんだもの。何か決定的な事象を回避するために、もしくはループから脱出するために巻き戻る時間
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.3

こういう物としてみてるから別にいいんだけどもクソ陳腐。

ホラーもアクションも20点くらいの出来。ニコラスケイジのキャラクターも謎すぎ。炭酸タイマーとピンボールのお約束も意味わからん。でも最初からその
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.8

ヒロインが強いタイプの恋愛物ちょっと苦手だったんよね。
女性からあからさまに横暴な振る舞いをされているのにちょっと振り向く素振りを見せられると男はすぐ鼻の下伸ばして許しちゃうんだもん。
この作品もそっ
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは掘り出し物...!

単純に原作のストーリーおもしろすぎる。
きっとこうだろうなという筋は察せてもここまでの展開は予想がつかなかったな。

冒頭の崖からなんか違和感。サスペンスドラマってこういう
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.7

ティムバートンらしいワクワクする物語。

ただこうした方が面白くていい話だろ?っていう純粋なエンタメ精神でつく、その上みんながそうとわかっているホラ話は悪いもんじゃないよね。
ただ唯一そのホラ話を身近
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処刑人(1999年製作の映画)

3.5

正直噂ほどおもしろくはねえ!

神の啓示を受けて悪を私刑するイケメン兄弟vsイカれたFBI捜査官という構図かと思いきや、法の番人たる捜査官役のウェレムデフォーが兄弟に魅せられて肩入れしちゃうってのはあ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.7

皮肉たっぷりのブラックコメディって触れ込みだけど、言いたいことはシンタラとの議論のシーンで思いっきりまっすぐにぶつけてるよな。

世に受け入れられる黒人の物語、
「黒人は貧しい、黒人はラップを歌う、黒
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

予告から想像してたよりずっとよかったわ。
ダークヒーローの世直しアクションじゃないじゃん。

ジョーカーみたいなぶっとんだサイコパスでもないし。ああ生きることしか許されなかった、そんな虐げられてきた弱
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

待ち侘びた完結編!って思ってたら違うのねん。

前作、謀略の末滅ぼされたアトレイデス家。その最後の生き残りが復讐をするっていう引きで終わったんだよな。無惨であればあるほど、敵役が卑怯で悍ましいほど鬱憤
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

パート2前の復習再鑑賞

やっぱり絶対に映画館、IMAXで見るべき類の映画だな。
初回時は映像と音に圧倒されて大興奮してたけど家のショボいシステムで改めて見ても特別面白い脚本ってわけではないしな。
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コン・エアー(1997年製作の映画)

3.6

囚人達が魅力的。
サイラスの見た目は荒々しいのにめちゃくちゃ知的でカリスマのある感じとか、37人殺しの看板持ちで物々しい拘束具をつけてたのにマスクを外せば無垢な表情を見せて少女とおままごとまでしてる底
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.6

「愛ってなんだ?」
これは愛なのか?愛にも色んな形があるとか都合よく解釈することできなくは無いけど、、みんな場当たり的で利己的でただ性欲に従っててクズばっかりだと思ったな。愛を語るに値する人は登場して
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そばかす(2022年製作の映画)

3.9

僕は好きだなこの作品。
言葉が一人歩きしすぎて暴走がちな今の社会に一石を投じてくれてると感じた。

やれLGBTQとか多様性とかって言葉、そういう作品多いけど、その括りがすでに無理解。人の数だけ恋愛や
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

-

すごいな、100年前にここまでのエンターテイメントを作ってたのか。
アクションに次ぐアクション。見どころが矢継ぎ早に押し寄せてくる。
画面に映ってる人たちからものすごくワクワクが伝わってきた。ほんと純
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.8

個人的にはシリーズ最高傑作。
前2作はどうもポテンシャルを活かしきれてない感があったんだよな。
それはマドンソクが強すぎるという問題。強すぎて約束された勝利だから緊迫感はどうあっても薄れる、ワンパンマ
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作既読。
やっぱりいかんね、どうしても原作先読んでしまったものの実写化は間違い探しをしてしまって作品をフラットに見られないや。

よかった改変はアンさんに関する描写。クジラの鳴き声の音楽をくれたのが
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

まだ早いですけど暫定年間ベストです。

号泣に次ぐ号泣、それでもまだ感情が追いつかないくらいゆさぶられた。
まだ消化し切れてなくてまともに感想が書けないのでメモのみ。

まだ何も起こっていない2人の幼
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

9.11以降にアフガン派兵された米兵とアフガン人通訳の絆の物語。

義のもとに己の命を賭ける男たちの姿、こういう良い意味での男らしさ、マッチョイズムは好物よ。
映画はとある作戦で瀕死のキンリーを救うア
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なるほどね『落下の解剖学』。
審理を通して夫ヴァンサンが人生を見失い落下していく様を明らかにしていくということだったか。

物証がほぼ無い中で検察側も弁護側も証人も皆状況証拠と主観の域を出ていない。
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

何だこの映画は。比喩表現としてじゃなくてそのまんまの意味で悪夢を見ていたかのよう。漠然とした恐怖とか不快のイメージがハイライトみたいにどんどん迫ってくるんだもん。

開始2分でもう生理的な嫌悪を感じる
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

この社会、みんな大なり小なり苦悩は抱えて生きてるもんなんだよね。
大事なのは想像力と理解しようとする姿勢だなと思わされた。

藤沢は山添のことを仕事も碌にしないで炭酸水飲んでばかりいると感じていたし、
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

22年前、映画の撮影中に突如失踪した俳優フリオ。その映画の監督をしていたミゲルが当時を振り返るドキュメンタリーに出演することから事態が動き出す。

前半部分は典型的なミステリーの体。様々な人物と過去を
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前情報なく、なぜかこのポスターデザインに強烈に惹かれて見たかった作品。
ホラーが苦手な自分がどう考えてもホラーテイストなデザインになぜ惹かれたのかわかんない。

ビビりながら見たけどこれは見にきて大正
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ほかげ(2023年製作の映画)

3.7

戦後、大人も子供も、女も男も皆痛みを抱えてる。子供と旦那を失って体を売るしかなくなっていたお姉さんも、鬼畜化しちゃった数学教師の兵隊さんも、家族みんな亡くした孤児の坊やも。ほんのわずかな間の擬似家族、>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.1

なんてあったかいんだろうね。

空気の描き方が絶妙。
不器用なショーンがコットとの距離を測りかねていたのにビスケットの件の直後、明らかに二人だけの時の空気の強張りがなくなって柔らかくなってるのを感じる
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.6

レディーガガもブラッドリークーパーも演技がすごく自然。
二人だけの空間にあるときなんとも言えない温かい時間が流れている。
それ故に施設での生活を経て立ち直ったはずのジャックがアリーとのこれからの時間よ
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