masososoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

万人受けはしなさそうだけど世界観も台詞もビジュアルも衣装も音楽も超絶好み。
すぐに言語化するのは難しいからとりあえずのメモだけ。

胎児の脳を移植された現代・女性版フランケンシュタインは世界を知り自己
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ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.7

めちゃくちゃ痛覚を刺激してくる作品。
特に2度の落下のシーンは見てるだけでこちらまで痛くなり顔を顰めてしまった。

存分に脚色されてるのは承知の上だけどたった4人で数十人のタリバンを道連れにしてるわけ
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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.7

実話ベースなもんでこう言う表現は不適切だとは思うけれど、映画として割り切るならこういった寡兵で大軍を相手取って籠城するって展開大好きなんです。七人の侍的な。
戦闘シーンの緊迫感と迫力は相当なもの。RP
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イカロス(2017年製作の映画)

3.6

ドーピング検査の脆弱性に切り込むために自らがドーピングして自転車レースに参加してみる。という話のはずがその計画に協力してくれた科学者がロシアの国家ぐるみのドーピングの内部告発者となり、監督であるブライ>>続きを読む

ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン(2022年製作の映画)

3.4

うーーん。
想像を全く超えてこなかったな。薄味。
真に迫ってくるようなシーンが無くて、関係性に深みがなくダイジェストを見ているようだった。

印象に残るものがあるとしたら死というものが驚くほど呆気なく
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.8

ちょっと理解が追いつかない。
キューバからフロリダまで165キロを48時間以上かけて泳ぎ続ける。海には猛毒を持ったクラゲや人喰いサメが生息している。サメよけのケージは泳者に推力をもたらすので使わない。
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

壮絶すぎる。
飛行機墜落で生き残った後にも想像を絶する寒さと飢え、雪崩にまで見舞われてその中で次々と命を落としていく仲間。
最後の手段として仲間の遺体を食べることを選ぶ。その過程で主人公のヌマは信仰と
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

るろうに剣心、キングダムに続く集英社原作実写の成功例になったなあ。
全体的なルックがいいんだろうなきっと。彩度を適度に落として影味とザラつきのある質感の映像が派手なキャラクターデザインから作り物のコス
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.6

自分の息子を殺した仇と顔を入れ替えて潜入捜査をするぶっ飛んだ設定。

そして監獄への潜入中に関係者全てが殺されてその事実を知る人が誰もいなくなり人生交換になってしまう。

ここ十数年のニコラスケイジが
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ウーマン・キング 無敵の女戦士たち(2022年製作の映画)

3.9

ワカンダフォーエバー!!
リアルなドーラミラージュ達!
女傑達の高潔な魂に敬意を!

1800年代に実在したダメボ王国の女戦士団アゴジェがモデルとのこと。
実話ベースであるが故にアフリカの文化や悲惨な
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

怪物だ。

静かに蛾のように、僕の心もオリヴァーの擬態に騙され切っていたよ。
バリーコーガンは作品に混沌をもたらす稀有な存在。

なんか最近金持ちをあからさまに笑い物にする作品増えたよな。

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.4

ハッピーエンド至上主義なので無闇にキャラクターが殺されるのは好きでないけどちょっと今作は場当たりとご都合主義が過ぎて緊張感に欠ける。
DC作品の中では鬱展開が無く気楽に派手な映像やアクションを楽しめる
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

衝撃的。
北朝鮮という国について日本人はある程度共通したイメージを持つことができるだろう。ただその解像度は決して鮮明ではなくてあくまでも“独裁”や“監視社会”“洗脳”といったキーワードからイメージして
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アメリカン・アンダードッグ(2021年製作の映画)

4.0

これは隠れた名作。

この手のアメリカンサクセスストーリーは才能の発覚、成功と慢心からの挫折、そして再起。ほとんどの作品がこの構成に乗っかっている。この作品もそれをほぼ踏襲してるんだけど、その一つ一つ
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.4

バータータウンに戻った動機はなんなんだ?マスターという知恵者を得て文明を作りたかったの?よくわかんねえ。
アウンティがマスターを取り戻そうとしたのはそういう理由だよな。あれだけ必死に追いかけた割に取り
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

原作ファンなので実写化には少なからず斜に構えて臨んでしまう。
和山やまのつくる笑いって独特。ガツンとボケてくるというよりは人が笑いに対して作ってる無意識の壁、その間隙を抜いてくるような間と空気感による
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.6

勝手に思い描いてたマッドマックスの世界観ってこれなんだよな、というか北斗の拳の世界観が日本人には刻み込まれているわけで。

北斗の拳連載よりもこちらの方が2年ほど前ということで本家はマッドマックスのほ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.5

マックスもジェシーも何から何まで迂闊。
マックスに狂気は足りないし復讐もそんな果たし方でいいんかって感じ。

なんで暴走族の人たちこんな風に育っちゃったんだろ。

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.5

どこやらで見かけたら批評だけどステイサムの作品は彼の俳優パワーに頼り切りで脚本が貧弱ってまさしくだな。
鑑賞側もいつものステイサムだからこれでいいって具合に麻痺してたけどステイサムは割食ってるよな。自
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

シュールで個性的であるんだけど、それでいてまるで『ローマの休日』や『カサブランカ』『或る夜の出来事』を見ているようなベタでピュアで汚れを見ない50年代のラブストーリー作品を見てる感覚もあったり。

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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

昨年末に公開されて色んな人の年間ベスト入りしているという評判に惹かれて鑑賞。
多分自分と相性のいい作品ではないんだろうな。言語化できないけどイニシェリンとかEOを見た時と似た感覚。
好きな人は仄かな温
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.9

純度の高い人間になればなるほど混じり気の多い現代社会の水に混じりきれずに浮いてしまうんだよな。
その上剥き身の卵みたいに真っさらだから不純物に対して無防備で傷つきやすくて、痛々しくて。

5秒に一回、
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.2

最高の映画初めだったなあ。

大好きな映画だけどスクリーンで見るのは初めて。
オレンジの悲壮も、ブロンドのダンスも、ホワイトの情愛も何倍にも増して沁みた。
やっぱ映画はスクリーンで見る物だな。好きで何
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カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

3.4

CIAのスパイであるトムを巡る三つ巴、四つ巴の構造はそれぞれの民族や宗教、欧米を交えた利権などひとつになれない中東情勢の縮図のようでこの作品のメッセージもそこにあったのは伝わった。
イスマイルとモーの
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.7

なんか文学的な作品。純文学。
それで結論はどうなのってなるけどそういうのを味わうものなのかな。どうなんでしょう。正直ようわからんかった。
自分が非恋愛体質なもので最後の優ニとほぼおんなじ、登場人物なん
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.1

無口、セリフもほとんどない。さして大きな事件も起きなければ、明確に彼の過去が明かされるでもない。
毎朝、住まいの目の前にある寺社を履く竹箒の音で目覚め、身支度を整える。決まった順序で毎日。家から出る時
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ティル(2022年製作の映画)

3.6

14年間も愛情で育ててきたから憎しみの注意が伝わらなかった。
結末を知っていたからお調子者で注意を聞かないボーの姿にやきもきしたけどそうだよね、彼は何も悪くない子供が子供らしく無邪気であっただけ...
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.7

エッジ効きすぎだろ。
メインテーマのカニバリズムだけでも禁忌だっていうのにアッラーフアクバル!って叫んでイスラム過激派のフリをするとかちょっとヤバ過ぎて若干引いちゃった。

ファミリー・プラン(2023年製作の映画)

3.5

殺し屋アクション×家族再生ロードムービー
人物を深く掘り下げもしないし、アクションもだいぶ薄味。このテーマがどっちも中途半端でシナジーがなかった。
逆にいえばかなり軽い口当たりの作品で何も考えないでも
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.5

ワンシチュエーション物すっきゃ。
どうあったって絵は動かないんだから脚本・演出の工夫が必要だからな。
粗さは結構目立つけど展開は早くて広がりもあってエンタメとしては十二分に楽しめた。

SNS使うくだ
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市子(2023年製作の映画)

4.1

所謂黒孩子か。福祉の網からこぼれ落ちる人に焦点を当てて、その無情さが克明に描かれていた。それをなし得てるのは杉咲花の演技だよなあ。市子にある厭世的な雰囲気と魔性の同居、凄まじかった。
ミステリー仕立て
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.7

正直チャーリーとチョコレート工場は中学生以来見てないからあんまり覚えてないんだよな。
当時の自分にはさして刺さらなかったけど、ティモシーシャラメのウィリーウォンカを見てみたくて鑑賞。
彼のキャスティン
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ステフィン・カリー アンダーレイテッド(2023年製作の映画)

3.6

現代のペース&スペースバスケを作り上げた稀代のゲームチェンジャー。
でもレブロンみたいにずっとエリートコースを歩んできたわけじゃないんだよな。
サイズも身体能力も平均以下。
バスケットそのものを変えて
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Sharper:騙す人(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

肝心のミステリー部分があまり擬態できてないのは致命的で「騙された!!」っていう気持ちよさはなかった。
でも登場人物の視点を変えて時系列を組み替えてっていう構成は王道ながらめっちゃおもろい。道尾秀介の『
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スピリテッド(2022年製作の映画)

3.6

子供もワクワク楽しめるみたいなこういう映画久々に見たな。
現代版クリスマスキャロルって触れ込みだったけど僕はクリスマスキャロルのストーリーを知らないんだった。
appletvの字幕って話者が誰か出てく
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.8

なんかすんごい好き。
説明できる語彙を持たない。
音楽とか映像とかキャラクター作りとか世界観とかいろんなものが少しずつチクチクと琴線に触れてきた。

最近アジア系の薄顔女の子のエスパー流行ってんな。
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