キミシマユウキさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

姿三四郎(1943年製作の映画)

3.6

黒澤明監督のデビュー作。
柔道に熱心に打ち込む男の元祖スポ根映画であり、しっかりアクション。
柔道シーンの緊迫感と迫力はさすが。
1作目ながら監督らしい俯瞰ショットや長回しなども見れてニッコリ。
【戦
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毒娘(2024年製作の映画)

-

最初に出たポスタービジュアルの衝撃度が高くて楽しみにしていた本作。
添付2枚目のポスターも悪くないんだけど、ちょっと、情報出しすぎ感も否めない‼️
中身はと言うと引越し先で”幸せ”な家族がとんでもない
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ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(2009年製作の映画)

3.7

太宰治原作の映画化作品の中では断トツで文学的な情緒が漂っていて好き。
キャスト陣も文句なし。
なにより主人公を演じた松たか子の幸薄そうだけど健康的な美人な魅力素晴らしい。それでいて色気も漂っていて最高
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.6

<<2020年太宰未勉強初鑑賞>>
‪恥の多い生涯を送ってきました…
でお馴染みの‬‪原作を映像化した訳では無いので蜷川監督お得意の色彩豊かな絵で小栗旬が‬

‪▪️宮沢りえ(支える妻)‬
‪▪️沢尻
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人間失格(2009年製作の映画)

3.1

そこまで長くない小説なので忠実に映画化は可能だったんじゃないかと思うが、かなり駆け足で展開する割にオリジナル要素を足すという挑戦的な作風になっていた。
主人公は原作でもたしかに女を巻き込むクソ野郎であ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

前知識なしで評価高いから見に行ったらめちゃくちゃ面白いやん‼️
女子高生の青春な日常×ディストピア侵略SF
という謎の食べ合わせが奇跡のバランスで完成されていて最高。
人間はどんな非日常でもあっという
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デスティーノ(2003年製作の映画)

3.7

ウォルト・ディズニー×サルバドール・ダリが奇跡のコラボを果たしたが戦後の影響でお蔵入りした企画を復活させた短編アニメ。
ダリらしい絵画的イメージの連続中にもしっかりと物語性があり、シュルレアリスムの入
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春の女神(1934年製作の映画)

3.5

ディズニー90年前の短編作品。

ギリシャ神話のペルセポネとハデスの話をめちゃくちゃ簡略化してオペラと共にお送りするアニメーション。
ゼウスとか豊穣の女神であるオカンのデーメテールとかその他もろもろの
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

よ、よすぎた…
SF超大作の歴史を変える瞬間に立ち会えた…。
『スターウォーズ』を劇場で初めて見た先輩方と同じ気持ち!
謀略、恋愛、アクション、壮大な世界観、そして圧倒的な映像美…文句なしです。
個人
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12日の殺人(2022年製作の映画)

3.6

冒頭にある通り、実際にフランスで起きた未解決事件を元にしたサスペンス。
わかりやすく犯人を推理で捕まえるスッキリした展開では無いが、事件から浮き彫りになる男性社会の残酷さや警察組織の不完全さがじわじわ
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グーフィーの騎士道/グーフィーの黒騎士(1946年製作の映画)

3.3

グーフィー主人公の短編。
1946年のアニメとは思えないクオリティ。
あと登場人物全員グーフィーみたいなのでどれがグーフィーなのかわかりづらいです(笑)

ありふれた教室(2023年製作の映画)

-

生徒思いの若き教師がちょっとした思い付きで行ってしまったことで教室の生徒も、職員室の先生も、保護者達も巻き込んだ地獄のような展開になっていくリアルなサスペンス。
フィクションとは言えないぐらいリアルで
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関心領域(2023年製作の映画)

-

ナチスやアウシュビッツの暴力性や残虐性を描く作品は数あれど、”描かない”ことでメッセージを伝える映画は初めての体験。
フィクションとドキュメンタリーの境を無くすような淡々とした演出が逆にリアルで恐ろし
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.3

佐藤健×森七菜×長澤まさみ
の最強キャスト陣なだけでなく原作と脚本にヒットメイカーの川村元気という役満な布陣で挑んだ最新作。
映像やロケ地の美しさや役者達の演技は最高品質なのだけれど、物語やメッセージ
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

4.0

ジェイク・ギレンホールが訳アリな筋骨隆々用心棒を演じてビーチサイドのワル達をボッコボコにしていく痛快なアクション‼️
銃やナイフはいらねえ、ステゴロだけで勝負だと言わんばかりに裸一貫で戦いに挑む主人公
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.2

呪術✖️ゾンビ
というめちゃくちゃ刺さりそうな題材なので早速観てみたらドラマの続編だったのね…
ちょくちょくついていけなくなる部分はあるものの迫力満点のアクションシーンはあるので刺さる人は刺さりそう‼
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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

3.2

太宰治未完の遺作を原作にした舞台の映画化。
冒頭20分くらいはまさに太宰の原作通りだったのだが、やっぱり後半の失速感は悲しい。
もし彼が生きていたらどんな展開にしていたんだろうなぁ〜。
大泉洋のダメ男
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サン・セバスチャンへ、ようこそ(2020年製作の映画)

-

ウディ・アレン監督による映画オタクと映画業界のための映画祭で巻き起こる恋愛騒動。
『市民ケーン』やら『勝手にしやがれ』やら昔ながらの名作へのオマージュを散りばめながらもいくつになっても恋愛についての普
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

韓国で年間最長No.1を樹立した怪作。
韓国の時代背景も俳優も言語も全く知らなくても物語の展開と役者陣の演技だけでめちゃくちゃ楽しめる、これが映画の力…拍手。
これ以上の前情報はなしで是非暗ァ〜い劇場
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ラスト・リペア・ショップ(2023年製作の映画)

4.0

アカデミー短編ドキュメンタリー賞受賞したので鑑賞。
壊れた楽器の修理を無償で請け負う職人たちの人生を振り返る構成。
エルビスとツアー回った人もいれば命からがら渡米した人もいる。
様々な人生を経た人々が
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.7

アカデミー賞ノミネート作品見逃し鑑賞。
60歳を超えて前人未到の長距離遊泳をした女性の実話を映画化。
『フリーソロ』などのドキュメンタリー監督が初の劇映画ということもあり堅実な作りで面白い。
主演&助
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

20年間の映画撮影中に疾走した主演俳優を探して、当時の監督が奔走する物語。
前作以降30年映画を撮っていなかったビクトル・エリセ監督が主人公と被る今作、”映画の力”を信じる作品。
多くは語らない淡白な
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

『キングスマン』のマシュー・ヴォーン監督がまた似たようなスパイ作品か…と思ってかなりハードル下げて観たら大好物!
やりすぎな音ハメアクション、”ツイスト”されまくる展開、そして豪華キャストのニクい使い
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.9

極悪な岡田将生くん人殺し場面を偶然撮影していたのがこれまた不良な少年少女で、これで脅してお金稼ぎしようぜ!と止めときゃいいのに地獄まっしぐらな展開になっていくサスペンス。
中国の爆発的ヒットドラマが原
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

売れない黒人小説家が
「思い切って白人が考えるステレオタイプな黒人の話書いてやるよ!!」
とブチギレて書いたら世間から大絶賛を受けて芸術とは考えさせられるドラマ。
アカデミーが好きそうな題材だし、これ
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ワイルド・リベンジ(2022年製作の映画)

3.2

タイトル通り、麻薬で全てを失った男が組織にワイルドなリベンジをするよって話。

脚本も演出もオリジナリティはないチープな作品に仕上がっているんだけど、主演はジョンヒューストン監督の孫?のジャックヒュー
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ロバート・デ・ニーロの ブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN I・哀愁の摩天楼(1970年製作の映画)

3.8

ブラアイン・デ・パルマ監督作でデニーロ主演なのだから映画史的な価値が高いし、観たい人もいると思うので注意喚起。
昔の日本らしいとんでも邦題なのだけれど、
今作は1作目と名付けているのに実際は2作目。
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.9

関東大震災から100年、根も葉もない噂のせいで人々が殺された実際の事件を映画化した作品。
こんな凄惨な事実があったことを風化させない為の映画。
現代人は知る必要がある。
100年経った今でも舞台がネッ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

リュック・ベッソン最新作は足が不自由な男と沢山のワンコたちの物語🐶
序盤から情報量多すぎて全く読めない展開、主演ケイレブ・ランドリー・ジョーンズのスター性活躍しすぎる犬たち...
やはり監督の才能は衰
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乱波(2014年製作の映画)

3.3

忍者たちの5分間の大立ち回り、なかなかのクオリティ

ケイコワ(2008年製作の映画)

3.5

親も親なら子も子。
という不気味な紙芝居風アニメ

パレード(2024年製作の映画)

3.7

死後想いを残した人達が集まる狭間の世界に集まる人々の物語。
生と死の境目、現実と映画の境目を描いた今作は藤井道人の過去作への沢山のオマージュとプロデューサーである故河村光庸へのリスペクトが沢山詰まって
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.7

2020年に実際に起きた金融取引の事件を描いた作品。
株や金融と聞くと難しそうで敬遠してしまうかもしれないが、現代の庶民が富裕層に革命を突きつける話だと思えばめちゃくちゃ面白い。
ポール・ダノのナヨっ
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メリちん(2006年製作の映画)

3.3

幼馴染の3人、いじられ役のメリちん、紅一点のマチ、10年振りに東京から帰ってきたオラオラ系のタラちゃん。
多分家が近いとか同世代だとかってだけで一緒につるんでた3人が大人になってから再会したらまぁ盛り
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.9

スピルバーグ監督の名作伝記映画がミュージカルでリメイク
黒人や女性に対する当時の酷い扱いなどを描いているため重くなってしまいそうな題材だが、今作ではパワフルな歌声でその負のストレスを爆散させるのでこの
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.1

タイムリープ映画の新たな傑作を見逃していたとは…
まさかの”2分間”を繰り返すという超絶難易度だけど全員の意識だけは引き継がれるという斬新な設定で視聴者を飽きさせない…。
京都の街並みと個性豊かなキャ
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