ろくさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

4.2

音楽をしている奴は総じて屑だ(偏見)。

でもね、屑だからこそ素敵なの。だって屑は「大上段」で語らないから。音楽で大上段に語ってはダメなのよ。なによ、平和、なによ、愛。音楽はそんなの語らなくてもいいん
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お引越し(1993年製作の映画)

4.5

最後の抒情派、相米慎二ウィーク①

まずみなさんに連絡。ヤバいですよ、相米のU-nextラインナップが9月で配信終了です!あの名作「台風クラブ」にこの間レビューした「風花」さらには湯本原作の日本版スタ
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懺悔 ~松岡真知子の秘密~(2010年製作の映画)

4.0

見ていて「うわ、これクシュロフスキの「二人のベロニカ」の城定バージョンじゃん」と勝手に思っていたがよく考えたら「二人のベロニカ」とは似ても似つかぬ出来。いやなんで思ったと突っ込まれそうだけど。映像の映>>続きを読む

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.8

日本版である大根仁の「SUNNY 強い気持ち強い愛」は既に見ている。

いや日本版が好きなんでこれも当然好き。というかある意味、「今苦しい」人に刺さるのでエモムービーとしてもう完璧な出来である。

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春を背負って(2014年製作の映画)

2.6

2014年に出来た映画なのにどう見ても1960年代映画。古い。古臭い。でもそこがいいんじゃない。思ったこと以上の事は全く起きないんで、安心して観ていられる「予定調和」映画。

出ている人は意外と豪華。
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.4

怖いのは「当然起きる」ことなんだ。

最初の展開はダルなの。それは僕らの人生でもそう。当たりまえの生活が当たりまえの続く。決してこれは「当時」だからではないんだよ。今だってそうじゃないか。当たりまえな
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.0

僕は納得しない。

最初に結論ありきの映画だと思って見てしまった。確かに「誰が正しいか」の論理から「誰も正しい/正しくない」の論理は必要なの。でもこの映画はその劇伴や映像、さらには俳優の技量で「正しい
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風花 kaza-hana(2000年製作の映画)

4.0

僕は何もかもうまくできる人より、何もかも失敗する人のが好きだ。

まあ僕自身がその傾向があるからかもしれない。そもそもな自己擁護なんだ。それでもうまくいってない人に優しい視線をかける映画にはついつい身
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ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

3.7

お前、まだ観てないん会⑤

鮒釣りは鮒に始まり鮒に終わる。見てないん会はトムに始まりトムに終わる。

ああジョン・ウーですよ。男たちの挽歌もフェイス・オフも大好きなのになぜこれ観なかった。

というわ
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バイオハザード(2002年製作の映画)

2.7

お前、まだ見てないん会④

当時ゲームが原作だというのでどうにも「こんなもん見るかよ」という些少な気持ちが働いてしまい見なかった一作。当然その後のシリーズも見ない。

で見て思ったのは「まあ正解」。好
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ディープ・インパクト(1998年製作の映画)

4.2

お前、まだ見てないん会③

正直、ディザスターものは大好物なのになぜ見なかったんだ、謎な一作。

改めて見て……あ、これ好き。そもそもディザスターもので「最後に愛は勝つ」はいらないんですよ。みんなひど
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.5

お前、まだ見てないん会②

ついに手を出してしまいましたよ、ハリー・ポッター。絶対に見るまいと思ってましたけど人間丸くなるものです。そして意外と面白かったよ。

ただ流石に子供も見て満足なんで僕の感覚
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ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.7

お前まだ見てないん会①

映画好きのみなさん、こんにちわ(なんだこの始まり方)

映画好きなのに「実はこの有名作見てない」ってないですか。なんか見る気が起きない。絶対に自分の好きなラインと違う。世間の
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

2.9

本が気楽に読めない世界は嫌だなぁ。

でもウンベルト・エーコの「薔薇の名前」を読むだけでも、本が「気楽に読める」ってのは結構最近なんだよなと感慨しきり。そういえば「図書館戦争」だってその流れだよね。僕
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遠いところ(2022年製作の映画)

4.2

とても良い映画でしたよ。よい映画。沖縄の(あるいは日本の)若年性プアの問題をしっかり切り取っていたと思います。多少ご都合主義はあるだろうけど、今の日本映画よりよっぽどビビッドな描写に驚かされます。>>続きを読む

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

-

僕は映画に愛されていないらしい。

そのとき事件が起きた。前評判なんか関係なく「タランティーノシンパだからみるしかないでしょ」

と楽しみにして見たの。映画館には始まる2時間まえについて食事も完璧。さ
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失踪 僕が彼女を閉じ込めた理由(2005年製作の映画)

3.5

「好き」さえあればいつか必ずかなう。大事なのは「好き」を相手に伝えること。それさえしっかりとできればうまくいく。勇気をだせ。大丈夫だ。きっと成功する。

それウソだからな。

って突きつけられる作品。
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機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

2.9

ジャズ好きに言わせるとマイルス・デイビスの「バグズ・グルーブ」は記念碑的な作品らしい。それまでのジャズから切れ味のよいモダンの編成をしたとのこと。いわゆるエポックメーキングな作品である。

でもねえ、
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殺る女(2018年製作の映画)

1.6

リュック・ベンソンの「レオン」や「ニキータ」に松田優作の「遊戯シリーズ」を混ぜて10倍に希釈したらこんな作品が出来ましたよ。ああ、もう!

いや武田マンセーだから観ないわけにはいかないんだけど(義務感
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グレタ ひとりぼっちの挑戦(2020年製作の映画)

3.6

<今>彼女を非難することはできる。

見ていて思ったのは足尾銅山で直訴した田中正造だ。

田中はかなりエキセントリックな人間だ。そもそも天皇に直訴するのだって当時の感覚ではやりすぎ以外の何物でもないし
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セフレの品格(プライド) 決意(2023年製作の映画)

4.5

後篇は高石あかり祭りである。

もう可愛さが止まらないのよ。もともと「べびわる」とドラマ「生き残った6人によると」それに「墜落JK~」でしか観てないんだけど、そのどれもがエキセントリックキャラ。だから
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ツクシのエロいい話(2012年製作の映画)

3.7

城定版「愛がなんだ」。この映画観ると今泉は城定のリライトをメインにしているのではという錯覚まで覚えてしまう。当然こちらのがエロがふんだんでえげつないんだけど、その分原液のように直接影響を及ぼす。困った>>続きを読む

甲野善紀身体操作術(2006年製作の映画)

2.9

考えるな、感じるんだ。

ってブルース・リーじゃないかーい!甲野の本も多分2冊は読んでいるんだけど結構いまだにわかってない。ただロジカルな理屈だけではうまくない世界があるんだろうなと言うのは分かる。
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.9

意外と悪いことする人って「そこまでではないでしょ」って思っている節あるよね。

悪いことするのが天才なのはミステリや映画の世界だけで実際には「なんでそれで捕まらない」ってレベルが多いのよ。実際、犯罪犯
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連勝パチンカーれい子 ~幽霊確変大当たり!~(2013年製作の映画)

2.8

監督がポルノ界きってのザ・ハートフル山内大輔なんでどうせハートフルだろって思って見ていたらやっぱりハートフルだった。どうかしてるぜ!

まあ一人で出張したときにビジネスホテルで寂しくビール片手に見る映
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.2

原作の小説自体が出落ち感アリアリなんだけど、この映画もそうで開始10分であといらないだろって思ってしまう。

それでも18世紀のイギリスは見事に再現していて少し満足。ゾンビが話すのは少しイヤ。プラマイ
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劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.2

中身はシーズン1からの継続。ここから見ると何がなんやらだから注意。

まあおなじみグロ鬱は他の方のレビューに任せるとして(とにかく最後なんか心ぞわぞわしちゃう)

今回は適度にエロかったり下品だったり
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大大大大大好き!

これはいままでの仮面ライダーの見事なリブート版だよ。もう変身シーンなんかこれでもかじゃないか。アクションもキレキレなのに特撮とCGを見事に融合。流石、庵野わかってらっしゃる。僕らに
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セフレの品格(プライド) 初恋(2023年製作の映画)

5.0

うわわわわ。大傑作ですよ。もう城定ファンとしてここは断固アゲなんですよ!上映館少ないけど(封切り二日目で27館って)、来ている客パラパラだけど(しかも9割方おっさん)題名が「セフレ」だけど(おっさんは>>続きを読む

夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.3

人生ずっと勝ち続けないとダメですか。

教師をしていて思うのは生徒も親も(そして教師も)勝つことばかり話すんだよね。大学の合格なんかでも「受かった生徒」をこれでもかで持ち上げるんだけど、落ちた生徒の事
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百日のセツナ 禁断の恋(2012年製作の映画)

2.8

由愛可奈の演技がポンコツすぎて苦笑しかないが(悟空にしか聞こえない)、男性陣は和田に忍成となかなかいい演者を使っている。観ていてもストーリーは定番も満足する域。まあ僕がポルノに甘いってこともあるんだけ>>続きを読む

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.5

10年ほど前にはよく一人旅に行った。バッグ片手にどうでもいい宿に泊まる。観光施設にはほとんど行かずにわけのわからない駅で降りるのも好きだった(鉄だから)。

そして旅の楽しみと言えば「食」である。今で
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今作では「群れ」に着目。

そのまま「群れるもの=国家、共同体」とそこに抗うものとしての「主人公=個人」と読む。

この映画では「群れ」は大きな一因を示している。ペリカンやインコだけでなく、主人公に群
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ピンポン(2002年製作の映画)

4.3

久々にペコを見たくなって「ピンポン」を視聴。やっぱ大好き。

でも今回は窪塚でも井浦新でも中村獅童でもなく、アクマこと大倉孝二の魅力にメロメロである。

もういいんだよねえ。大倉。一見みたらどうみても
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林業の嫁 肉体の火照り(2021年製作の映画)

3.5

というわけであべみかこである(前レビューから引き継ぎ)。

矢口監督の「WOOD JOB!」をポルノにしたらこうなったって感じだけどなんとも優しい感じで嫌いになれない。

また主演のあべがなんとも言え
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エスター(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

あべみかこは小○生の服装でAV出演。もうアラサーなのに。

以上、ネタバレ終わり。

いや確かに面白いんだけど、志村後ろ後ろあら違ったが多すぎない。音で怖がらせてフッて後ろ振り返ったらあら旦那で安心。
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