心ごと
塗り潰せるのならば
消えてくれる
そう信じたかった
美しいのは
夜の星
霞んだ空の中
愛憎深く
落ち零れる
幸せにだって
帰る場所はある
ひとりぽっちで歩く
人ばかりだったら
懐かしくも>>続きを読む
あたかもここで
道が終わったかのような
写真だったら
きっと私も諦めていた
遠く続く空から
はみ出した
雲が流れて走った
いつだって
ここが第一歩
そして
さっきの足跡
誰にも見えないそんな
踏ん>>続きを読む
わざわざ泣かない
どうせいつか
わっと
溢れ出すからと
振り向くだけでも
あなたが居なければ
大袈裟で
声になるまで
待たせてしまった
気がつくと
忘れてしまった
多くを語る沈黙の中で
それを破っ>>続きを読む
嘘はまだ
信じている証
だから
優しかった
降り頻る雨の中では
当たり前に全身は濡れる
痛いくらいに
戸惑えば
そこはかとなく
寄せる浮気
掴まろうにも
取っ掛かりがなくて
ずっと回るばかり
愛な>>続きを読む
何を待ちながら
眠るのかで
世界は変わるのに
気づくのがいつも遅い
どうせ消えるからと
蔑ろにすれば
それは夢と同じ
夏の酷く涼しい日
汚れたサンダル
知り過ぎた間違い探し
言葉にすると
急につま>>続きを読む
目が醒める
その一瞬に駆ける
短い走馬灯は
消えない
引き返すにしてはまだ
大して進んでもいなかった
一本道
もう何も見ない
そのまま
心に従って
選んでしまいたい
好きとか嫌い
どうせいつかは>>続きを読む
思い出すように
語り始める
やっぱり恋しくて
泣いてしまう
もっと立体的に
心の中を覗けたら
見えるものも違うのかな
同じテーマを
百万通り
もはや一つとして
同じものはない
誰かからするときっと>>続きを読む
愛を返すには
もってこいの日々
嘘にしても
煌めきが不可欠
憧れていた星の傍にも
幾つかの影が
燃えている
誰も知らなかった
ことを私は知っている
ひけらかすでもなく
もう一度頷く
傾けた分だけの>>続きを読む
代え難い色に
染まってしまったら
褪せるまで待つか
塗り重ねようか
カーテンの向こうが
朝だろうと夜だろうと
知らなくて
急拵えの奇跡が
回っている
いつかきっと
元に戻ってしまう
何もなかった>>続きを読む
もう地球の外でやってくれ
そう願ってしまうのは
思いのほかここを
愛してしまったから
並べられた花
誰かの唄
曇り空
幸せに叫べば
嬉々としたこだまも
優しく降り注ぐ
隣り同士
奪われるくらいなら>>続きを読む
選ばなかった道の先
遠くに滲む夕陽
思い返せば
全てを嘘にだってできる
しないだけで
ふとした拍子に
転がり出してしまう
駆けるのならば
靴を脱いで
その足の裏に
痛みまで
忘れることになっても>>続きを読む
勘違いでもいい
小さな嘘を
愛したかった
跡形もなくなるまで
この手で
欲しがりはしない
そのままを
譲り合うように
翼を忘れてしまった天使や
尻尾を隠したモンキーも
誰でもよかったんだ
僕じゃな>>続きを読む
沈黙の中に
声がある
抱きしめるよりも
見つめ合いたい
二人になると
よりずっと
一人を感じてしまうように
離れ離れの隣り合わせ
もしかすると
背中合わせ
知らないだけで
近くて遠いのは同じ
零す>>続きを読む
どうでもいいことを
どうでもよさげに
どうにかする
それっぽっちのことで
泣かれては
立つ瀬がないと
また泣く
それはきっと
誰も
あたしも
知らない夜明け
揺れる誉れ
心の中の海が荒れると
思わ>>続きを読む
小さな小さな小さな
愛にころされる
深い路に阻まれて
やがて見失う
手を振る
影だけを見れば
未だに恋しい
笑っていられれば
しんでもいいの
そんな訳がないから
ちゃんと怒る
明日にはもうすっかり>>続きを読む
不安ならば
お好きなだけ
減ることはあっても
無くなることはないから
曲がりそこねた
さっきの角で
誰かが待っていたって
帰り道はひとつ
懐かしいとか
零す前に
込み上げてしまう
勘違いもひとつ>>続きを読む
考えようによっては
めでたしなんて
言ってしまえることが
少し淋しい
掴まえきれなかった尻尾が
今もまだそうして
可愛げに揺れていたって
ここまで
楽しかったのも
それまで
すっかりと
代わり映え>>続きを読む
なだらかに堕ちる
前触れもなく
あっという間に
舞い戻る
好きにさせておいて
それはないような
言い掛かり
明日は我が身と
構えた途端に
つまらなくなる不思議
認めた時点で
消えてしまうような
ど>>続きを読む
口を衝く
避けられなかった
どっちみち
流れるのは涙
色違い
選ばせてくれたって
昨日の私
忘れてしまえる
だから行ける
知らなかったけれども
そうらしい
赦してしまえる
だから言える
知りたかっ>>続きを読む
どちらを悔やむだろう
その時が来ようとも
抱きしめられるのならば
離したくはない
誰かのせいにした途端にそれは
優しく微笑む
何と引き換えに
奪ってゆくの
返せるくらいには
持っていてもいいの
お>>続きを読む
伸ばした手の先に
辛うじて触れる
掴めないから
それは綺麗だったのか
雑に片づけた
部屋の隅に落ちる
丸い画鋲
憧れを留めれば
いつでも逢えると
ところ嫌わず
貼りつけた
いかなる場合であれ
それ>>続きを読む
忘れてしまった方が
いいなんてこと
数え切れないくらいあった
それでも
信じてしまった
願ってしまった
人知れずに
あの歌のようにね
ふと思い出す
あの頃の未来とか
小さな奇跡
大切なままだったん>>続きを読む
隣りの人が
涙を流そうとも
続けなかったことを
悔やむ必要はない
傘を差すのか
雨宿りか
降る冷たさに変わりはなくて
ゆくべき場所には
いつかは辿り着くから
それまでは
幾つか道があるだけ
選んだ>>続きを読む
喜びの数だけの乾杯と
淋しさの数だけの花束を
捧げるための歌が
あるように
涙の副作用で
黙ってしまえば
残るものも残らない
誰も何も知らない
そうだったら
どんなに幸せか
勢い任せに
思い至らな>>続きを読む
主人のいない蜘蛛の巣に
掛かった蝶は
逃げ出すことも忘れて
いつの間にか眠る
暮れてゆく空は
似たものを知らないからか
やけに美しい
今も舞う
下ろした瞼の裏で
のうのうと
愉しげに踊れば
少しは>>続きを読む
滲むほど
消えづらくなる
だから敢えて
強く指で押しつける
落書きのつもりだったのに
大事に取っておかれたら
思い出になってしまう
迂闊だった
こんなにもまだ
鮮やかなんて
知らずに
笑っていたん>>続きを読む
どれだけ眠ろうと
見たい夢には
チャンネルが合わず
そもそもの電源を落とす
そんなことが
簡単にできてしまうのならば
寝言だって愉しい
結末で色を
決めたくはない
鏡の中の自分との時差に
酔ってし>>続きを読む
知りたい
それだけで
色は変わった
進めと
泣きたい
それだけで
雨は上がった
戻れと
思わず駆け出した足に
跳ねた水飛沫が
乱反射する
全ては少しずつ
ほんの少しずつだけ
重なり合って
混ざり>>続きを読む
おとなしく消える
あの星は無口
だから静かなのかな
夜はこんなにも
好きな人が
好きだった人になろうと
忘れられるはずがない
照らされている
何もかも
少なからずは
影にもなる
羨むことはあっても>>続きを読む
口惜しいばかり
涙が苦い
優しさだって
二層になる
いつも通りただ
思い出せるのならば
今は
夢に見ること
それから始める
笑っちゃうくらいの
大袈裟に
大胆に
取り留めのないような
透き通った正>>続きを読む
新しい映画ではなくて
懐かしい映画を
独りで観たかった
それだけで
他意はなくて
静かに眠りに落ちる
今夜こそ
軽やかに乗り越えたい
あわよくば
乗りこなしたい
片目で涙ぐむ
それを
片手で隠しな>>続きを読む
絶え絶えでも
小さな炎は
生き返す
その風の使い方一つ
花を揺らしたあと
誰かの背を
押したとしても
白々しい煙になるのか
けたたましい業火になるのか
選べてしまう
それもまた
恐ろしいけれど
ど>>続きを読む
選べるとして
残ってしまった方を
誰かに取られるのならば
それすら惜しい
ある限りを
抱きしめるには
小さすぎた手
せめて
君を掴まえるくらい
それしかできない
もどかしくて
申し訳ない
君が僕を>>続きを読む
首の折れた薔薇が
落ちるでもなく
机の上で
その美しさを魅せる
些細な風でも
飛んでしまわないかと
不安を煽ろうが
その花は
きっと永遠に咲く
水が涸れて
今に朽ちても
その花は
ずっと永遠に咲く>>続きを読む
魔法はない
それでも僕らは
空を見上げて
鳥に憧れ
星を数えてしまう
いつかは尽きる
その日まで
巻き込まれ続けたい
ゆりかごの代わり
その波に揺られ
知らない島を巡りながら
好きなものを見つける>>続きを読む
欠けた方をいつも
あなたが貰う
たまに羨んでみれば
微笑んでくれた
理由は要らなかったのに
泣いてしまったら
台無し
考え得る中でも
一番の最悪なケース
それでも
逃れられない
笑うしかない
曲が>>続きを読む