nosexxxさんの映画レビュー・感想・評価

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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

-

片方だけ
止まらない
待つしかないから
黙ってしまう

目の当たりにする全てを
洩れなく捉えたまま
ゆっくり忘れてあげる

なかったことに
なっておくれ
どんな手品よりも
素晴らしく
タネも仕掛けも夢
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

-

選べなかった
だから
選ばされた
そんなことだろう

限りある声の中
含みを持った
子守唄

いずれ遠い何処かで
同じ吐息で眠る
よく似た君に捧げたい
その優しさは
どんな由来なのか
知る権利が
ある
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TANG タング(2022年製作の映画)

-

失くしただけならば
見つければいい
じゃあ、
あなたのことだったら
どうすればいいの

幽かな影すら
消えてゆく
呼びかける声はなく

倒叙形式に則って
紐解いてみれば
ありふれた結末にだって
心は動
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

-

要らないと言ったのは
そっちだったのに
黙っていれば
もうそれまでなのか

消えた光に
細めた目
遠くなってゆく

誰かのせいにしたままでも
わりと暮らせてしまう
二度寝のついでに
夢と混ざって
あと
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無名(2023年製作の映画)

-

振り向かない
それだけが
最後の意地だった
今さら

冷たい雨
降り頻る中でも
濡れない頬

やっと
君に逢えるんだね
写真のようには
笑えないが
とっても嬉しいんだ
ずっと
もうずっと
願っていたけ
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シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

-

朝になる瞬間が嫌い
カーテンを閉めていても
目を瞑ったって
容赦なく光は満ちてくるから

なす術もなく
私はまた
黙ってそこに落ちる

知らない方がよかったと
後で思うくらいならば
忘れてしまう方が
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

-

最悪から考えた
だからかな
その涙にもきっと
道筋があった

愛の複数形
それは
まだ誰も知らない

目を瞑ったまま
二人になる
離した手から手へと
送り合う何か
暗闇が
光を食う
それだけが真実にな
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

-

君が幸せだと
僕も嬉しい
そんな気持ちのことを
何というのだろう

果てしない旅
振り返る度
思い出を滲ませる膨らみ

際限なく
遠くまで行きたいと
道を捜すけれども
そういうものは
いつか何処かに繋
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バジーノイズ(2023年製作の映画)

-

きっと全ての音楽が
等しく知る海を
眺めるだけで
涙が止まらなくなるような

誰かのことを
ふと思い出す度に
また流れる

欲しかったのは
いつものこと
欲しがったのは
誰かのもの
曖昧であるべきなの
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シティーハンター(2024年製作の映画)

-

大事なものであればあるほど
壊れないようにと
もっと大事に扱うけれど
それを優しさとは思えない

三度目にして
ようやく叶った夢が
何故か懐かしい

この街は
転がりながら
変わったふりをする
厚塗り
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

-

それでも私は
向き合わずにはいられない
いつか悔やむとしても
今を蔑ろにしてまで
知りたい明日なんてない


何かの割れる音で
目を覚ました
朝というにはまだどこか
冷た過ぎる光の中で

幽かに灯る
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

-

暇つぶしに
点けた火では
汚らしく
ただ燃えるばかり

夜空に
押しつければ
星が焦げてくすぶった

消せない
こんな新品の灰皿に
捨てるような
吸い殻はないと
今さら思ったところで
減ってゆく時間と
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

-

ならば愛に
代えてでもまだ
信じてみたい
そんな世界だったら

降り頻る
その雨は堕ちる
帰るように

願いが叶うのはいつも
それを忘れないで
握りしめたまま
唐突に来る
いざという時でも
そんな時こ
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

-

名前のついた嘘を
何度も呼んだら
振り向く素振りだって
見せてくれる

誰かのため
そんな理由の一つも
語らないくせに

そこで立って
ただ黙って
いつまで待っていればいい
繰り返し迫る波の如く
タイ
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

-

悲しい人だね
遠く延びる影に
そう言って
笑った
つもりではいるんだ

背中に添えた手
赤く残る痕を
また知って
なぞった
代わりなどないんだ

滲む世界
好きなだけ
かき混ぜて遊ぶ

平穏に潰される
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

-

夢であれば
せめて
目覚めの悪さくらいで
諦めもついたのか

遠ざかる光まで
追いかけようとは
思えない

いつになく
深く潜る
もうこのまま
止まった息の中で
叫ぶ声
響くこともなく
泡になって飛ん
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

-

口約束のまま
忘れてしまっても
叱られることなんて
きっとない

それに似ていて
終わらなかったとしても
何も変わらないたぶん

それでも
祈ることは
やめられないのが
自分らしくて
そこは好き
運命
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

-

奇跡を笑う
誰かの隣りで
黙って
見つめていたい

輝きの粒
一つだって
零れ落とさないように

駆けるのは
そこに何かしら
間に合わせたいものが
きっとあったから
いつもよりも
少しだけ
涙脆くなっ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

-

背に羽はなく
まだ空は
果てしなく遠い
私には

叶えられる
夢の一つでも
あればよかったのに

声になるのは
いつだって
湿っぽいだけの寝言と
冷たい溜め息ばかり
聞き耳を立てる
無口な月
自分の肩
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

-

もう二度と
今日は来ない
遠い先で
振り返ったところで
目が合うことはきっとない

できるだけ
愛を詰め込む
隙間という隙間に

旅立ちに
捨て台詞なんて
似合わない
黙ったままで
過ぎ去ってゆく背中
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

-

結びたかった
あの片方の手に
今は違う花
嬉しそうに咲いている

追いかけても
間に合わなかった
季節通り

号泣の空に
透明な傘
また目が合った
その時
ただ頷くだけでも
判ってくれる
そんな人だっ
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陰陽師0(2024年製作の映画)

-

薄い水面に
花びらが落ちて
ひび割れても
戻ってしまうのに
何度もこの手でかき混ぜる

酒にも酔えず
好きな唄
洩れ聴こえてくれば

そうなのか
大人はいつも
泣き損ねたままで
仕様がない
机上のスペ
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異人たち(2023年製作の映画)

-

欠けた記憶ほど
よく語る
埋められない
大きさを知るから

願うばかり
無地の夜
離れ離れでも

静かに脈を打つ
その途中で
逆を見る
不思議を一つでも
減らしておきたくて
潤んだ世界に
さよならを言
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僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

-

涙には
溶けきらない
愛しさの成分が
浮かんでは弾けて
潔く割れながら消える

数えられるくらいならば
暇潰しにでも
するつもりだったのに

抑えられなくて
呑み込んだ
もう勢いに任せて
忘れてしまお
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君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

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唐突に
語り出せば
終わりに向かう
列は途切れる

立ち止まる交差点
緩やかな熱
草臥れた足音

その手を掴んだ
きっと選んだ
あの幾つかの中から
誰にだって
信じたいものの一つや二つ
あるということ
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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簡単に眠れるなんて
いつぶりだろう
と考えながら
布団の奥へと沈んでゆく

もう二度と
醒めない夢の中でも
呼吸は止まない

不自然に
心ゆくまでは
黙っている
届かないくらいが
ちょうどよかったのに
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

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命らしく
そのままで
輝こうものならば
ここでお別れ

優しさの代名詞
愛と勇気
もうそろそろグッバイ

信じられないんだ
それもそうか
他人事だからね
いつまでも
涙ながらに語った言い分
傍から見れ
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-(2023年製作の映画)

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そして
背を向けた
あっちも
輝いていたから

まだまだ遠い空の色
忘れられず

心許ないからかな
泣いてばかりの
この頃は
理由だけを捜しながら
わざとらしく迷った
いつもの道
逢いたかったんだ
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アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

-

思い出を並べた
窓際の本棚
模様替えで動かせば
埃と共に見つかった写真

その度に開かないと
忘れてしまうようなものでも
こんなに恋しい

知らなかった
そんなことばかり
笑っていいのか
判らないのな
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

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切り取れば
幾つでも
物語は生まれる
この今だって

その笑顔に忍ばせた
遅効性のばい菌が
思い出の中で猛威を振るう

勝てない
そう知って
初めて
痛みを伴って
ぼろぼろのままに
天を仰ぐ
泣いても
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

-

それぞれに泣く夜
人知れずとも
やがて流れ着く先には
きらきらと

舟に引かれた光
その色は
七つどころではない

ここから一番遠い雲を
今日も静かに見つめている
何かの拍子で
降りかかってこないかと
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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判りきったことを
敢えて何度も
確かめたかった
嬉しくて

花と散り際
抱かれるようにそっと
見つめ合いながら

空をかける
流れる風を詠み
滑り落ちれば
好きだったことまでも
忘れられるだろうか
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花腐し(2023年製作の映画)

-

そのさようならを
私は見ていない
雨の溜まった水槽の底は
思ったよりずっと昏い

手探りで
掴んだつもりの
左手の袖口

やっていることは
変わっていない
知らないことだって
数えきれない
折り畳んだ
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

-

同時に
落ちてはくれない涙
ばらばらに
流れたその先で
一つになる

美しい始まりにはまだ
足りないものが
多過ぎる

然らば諸共
そんな拠り所
知らずに
頼り切ってしまい
引くに引けなくなっている
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

-

巡り逢い
そして
また
別々の方へ

それが一回転
脚色に個人差はあっても
同じ結末を知っている

涙に譲った
クライマックス
幕が下りるまでは
拭わない
自分で決められない
だからこそ
自然に泣きた
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変な家(2024年製作の映画)

-

安らかに眠る
横顔に語る
あれはいつかの思い出
捨てたりしないで

半分だけ
消した灯りに
写る夢

涙ぐんでも
決して落とさない
それはきっと
取るに足りない
優しいだけではもう
何も守れない
それ
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