nosexxxさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

-

点滅している信号機
渡ればいいのに
立ち止まった理由だけが
思い出せない

瞬く間に
染まってゆく世界を
滲ませたくはなかった

あと一歩で
変わるんだろう
知っているし
考えたこともあった
誰の手の
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モンスターズ・インク(2001年製作の映画)

-

逢いたい
そう願うよりも
もっと簡単に
出逢ってみたかった

一つずつ
確かめながら今は
抱きしめる

愛を掴まえて
もうずっと
飼い馴らそうなんて
できっこないのに
何度も
また何度も
信じてしまう
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

-

画期的な昨日と
不都合な未来では
捲るページの
重さが違う

利き手からすればそれは
取るに足りない
誤差のようなものでも

見えてしまったら
その続きを
読んでしまったら
同じようには
動いてくれな
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カラーパープル(2023年製作の映画)

-

こんな時こそ
小さな声が
響いてやまない
うるさい

消えてしまった方が
いつだってそれは
通り雨

その置き土産
水溜まりに
写った青空には
揺れる花
きっと花瓶は似合わない
うやむやに
混ざり合っ
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3つの鍵(2021年製作の映画)

-

最後まで
溶けなかった
カップの底に残る
砂糖のよう

どこか淋しそう
そう見えてしまうのは
いつものこと

余白があるだけで
幾らでも
それを埋めるかのように
空想は捗って
夢の境目までも
滑らかに
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

-

泣くくらいならば
やんわりと
考えもなしに
逃げてしまえばよかった
.
独り言の鮮度が
目に見えて
落ちてゆくように
.
回れ右で
なりふり構わず
何処までも
遠ざかる背中の温もりに
込み上げる優しさ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

-

心を静かに
覗いてみれば
遠くの方
明滅と独り言つ

涙ながらに
握りしめた手の中
隠し持ったまま

汚い花束で
殴り合う
寄せ集めの色なんて
綺麗に混ざらない
飛び散った種子からは
いつの日にか
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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人(2023年製作の映画)

-

喜劇の最中
割れた花瓶から
零れるものは
一つだけ

硬く冷たい床の上
汚れてゆく
幾つかの模様

それすらも
染みになるように
広がれば
いつの間にやら
趣とやらに間違われ
知らぬ誰かに
もて囃され
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

-

長い嘘をつくと
ある日突然
何処かしらで
ぷつんと
何かが切れてしまう

それは夢のような
起き抜けに襲いかかる
疲れとは違う

頑張って膨らませた
風船の口を
結ぶ前にふと
手を離してしまい
あっと
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

-

いつか見た夢の
流れやクライマックスは
憶えているくせに
始まりだけが思い出せない

呑み込めない
柔らかいだけの
言葉たち

醒めるくらいならば
もうこのまま
眠り続けるのも
また一つの選択肢
散り
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

-

昨日までは台拭きだった
布巾をたった今から
雑巾にしてしまうこと
その違和感

連続する一瞬を
勝手に止めておいて
懐かしもうなんて

巡りかけた
その波に乗って
流れ着くのは
知らなかった季節
現像
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星願 あなたにもういちど(1999年製作の映画)

-

叶わなかった
夢の数だけ
星は輝き続ける
同じ光になるまで

忘れられる
そんな幸せなことを
知らないなんて

消えて
どうせ見えないくせに
一体いつまで
信じていればいい
どっちにしても
長くは持た
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

-

考えようにも
ヒントが少ない
だから
黙る前に
歩き出した

世界の大きさよりも
ほどけた靴紐が
今は悩ましい

旅かどうかなんて
決めたゴールの
あるなしでしかなくて
どうせならば
もっと単純なこと
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

-

声にならない声の墓場
半ば無理矢理に
捨てたものが
美しく腐ってゆく

消えるまでに
残された猶予などでは
どうしても足りない

素晴らしかった
堕ちるまま
その姿さえも
見届けて
手を振り返してくれ
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サイレントラブ(2024年製作の映画)

-

いきなり雨は降らない
耳をすませると
遠くからその足音が
聴こえてくる

前に読んだ小説の一節を
ふと思い出しては
見つめていた空

優しいから
濡れてしまう
いつだってその傘は
あなたの手には残らな
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

-

くだらねぇと
吐き出した
唾と煙で
汚してしまった空

気持ちばかりの星屑も
賑やかし程度で
何も照らしはしない

選んだのは
誰でもなく自分
数ある中から
今を見た
信じるしかないだろう
可愛くて仕
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(2023年製作の映画)

-

傾きながら
落ちてゆくのを
眺めることしかできなくて
優しく噛み締める下唇

時代の岸辺で
逆立ち
しても同じ

数えるのはいつも
少ない方だから
大体のところで諦める
察しのついた
懐かしい響きより
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

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星は回りながら
時を超える
彩り深く
懐かしそうに

そうだった
愛と名づけられた
あなたの中でも

熱を帯びては
膨らんで
一人きりではもう
抱えきれないくらい
大きくなった
このまま割れてしまうか
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

-

僕はこの道が好き
何かに出逢える
そう考えながら向かう
足が跳ねる

そうして
いつかは橋を渡る
知りたくなって

大丈夫
ちゃんと実る
その想いは
遠くまで届くから
信じるままに
行けばいい
背中を
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

-

見つけられないのは
きっとどこかで
見つけたくないと
思ってしまっているから

信じるだけで
輝くなんて
都合のいい一番星だ

消えてしまう前に
どうか一度でも
夢を見たい
呑み込んだ小さな声を
思い
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

-

消えそこなった
傷が空の星
美しいなんて思った
私の過ち

終わりにしたかった
切り取った画角の中でだけ
泣いている

欲しがったばっかりに
夢に見てしまう
昨日のような
未来のよう
憧れたままではも
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エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

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ふとした頃
零す涙に
光が跳ねても
落ちる寸前に消える

知らず知らず
まだ一つ
残っている

熟れるつもりだった
嘘は青いままで
喉元を過ぎてもまだ苦い
肚の中でゆっくり
黒く昏く深く
腐ってゆく
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はだかのゆめ(2022年製作の映画)

-

つもりもなく
落ちるのならば
せめてこんな手でも
摘みたかった

新しいまま
忘れられるなんて
まさか

荒々しく割れて
それでも
粉々にまでは
なれなくて
破片ばかりを集めては
もう一度だけ
知った
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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深さは
透明度を
濁らせながら
誤魔化した

大きな穴がそこに
あるということ

それでも
知らないで
落ちればいいと
思ってしまう
夢であればいいなんて
せめて夢の中では
願ってもいいだろう
美しさ
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Winter boy(2022年製作の映画)

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埋まっていたから
空っぽになって
初めてその
広さに気がついたんだ

もちろん届く訳もなくて
伸ばした手が
風すらも掴み損ねる

何を抱きしめる
この胸に
収まりきらないサイズでも
ただぎゅっと
強く
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

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なんで今さら
涙が出てくるの
誰のために
泣いているの

尤もらしい理由が
欲しかったのではなくて
独りは嫌だった

一度に咲いて
一斉に散る
夜空に残らない
あんな花火のように
なんてね
暗闇に慣れ
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雑魚どもよ、大志を抱け!(2023年製作の映画)

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蹴っていた石が
なくなっていることに
今さら気づいたって
返ってくることはもうない

つもりのままで
ここまで来てしまったら
最後までそのまま

信じ続けるしかない
見えてしまっても
まさかの向こう側
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

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演じるだけで
信じてはいない
演じるだけで
忘れてはいない

何かの合図で
ふと思い出すような
余白がない

隅々まで
埋め尽くした私
今さら
誰かにはなれない
知っている
慣れている
このままでただ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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痛いけれど
痛いまま
抱きしめてしまう
流れるものがあったとしても

ここから
見つけられるものが
きっとありそうで

高い所から
何を語る
届かないだけで
こんなにも苦しいのに
遠い所まで
いつか行
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左様なら今晩は(2022年製作の映画)

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消えないで
そう願うのは
流れることすら
叶わぬ星

見上げなくても
信じられる
その内に

果てしない隣り
たぶん二人
独り言ばかり
散らかった部屋
片づけるにしては
明る過ぎる
まだ今は
このまま
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

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時は来た
そう言い切れる
理由を知って
抱きしめた

大切であれば
ある程に
離しがたくもなる

心ごと
奪ってくれたら
こんな不安も
感じない
それでもやっぱり
一つとして
外せないものだって
ある
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7番房の奇跡(2019年製作の映画)

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信じることで
変わってしまう
ふとした未来にも
君は居る

逢いたかっただけなのに
二人きりなんて
話が違う気がしても

壊れかけの
タイムマシーンで
一か八か
飛び出したりすれば
何かの弾みで
あぶ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

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いのちはね
一つってことは
ないんだ

いのちはね
一度ってことも
ないんだ

黙々と
ひろがる煙が降らせる

あたたかい雨
湿らせる窓
立ち込める湯気に
満たされたまま
思い出す
忘れたかったことほ
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

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どうしてだろう
どうして泣いているの
何も諦める
ことなんてなかった

一口大に
ちぎって食べれば
汚れないから

あとは
返すだけ
貰ってばかりの
奇跡にちょっとだけ
飽きていたところ
よく噛んで
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オールド(2021年製作の映画)

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余ってしまう
心の切れ端
同じ形に
揃えようとする

半分こにするのは
いつも難しいけれど
よくあるハート

忘れないで
忘れたくなかったってこと
こればっかりは
どうしようもなくて
忘れないで
忘れ
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僕が宇宙に行った理由(2023年製作の映画)

-

涙がちゃんと
流れ落ちる
その重さにきっと
意味があるから

泣く時は空を向いて
声に出して
惜しげもなく

思えば
生まれた瞬間から
泣いていた
一人では
生きていけないことに
早くも気づいて
すぐ
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