カミワザさんの映画レビュー・感想・評価

カミワザ

カミワザ

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

3.3

いやぁ、終末の戦士の志しが現代とブレにブレてバカ丸出し。「なんだこれ?」もここまで徹底すると好きになる。

1999年7月に世界が滅亡するという予言を信じ、人類の救世主となるべく厳しい修行を積んだが、
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.4

『ゴジラxコング』タイトルから共闘戦になるだろうと察する今作。ならば怪獣同士の迫力バトルを期待する所ですが、肝心な今回の敵となるスカーキングが格好悪い。
連れているしもべ怪獣も、もっとデザイン攻めてく
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

青春とヤクザの組み合わせ!?
初めは、ただ狙っただけでは?と思った奇妙な組み合わせも、観始めるとグイっと惹きつける面白さ。
特に思春期の成長物語を絶妙に加えている点と、クライマックスへゆく盛り上がり方
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.5

鈴木亮平が、シティーハンターこと冴羽獠ってビジュアルに初めはしっくりこなかったのですが、本作でのセリフ・振る舞いを徹底して本家に寄せていて、気づけばまんま冴羽獠だった。

水色ジャケットに赤Tシャツに
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.1

ワンシチュエーション物の名作。

少年の殺人容疑を巡り、12人の陪審員が有罪・無罪を論議。
一見ただの会話劇なのに演出が秀逸。会話の中に起こる物語の起伏が手に取るように解るのが面白い。
更に、事件全容
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ブローン・アウェイ/復讐の序曲(1994年製作の映画)

4.0

キアヌの『スピード』、スタローンの『スペシャリスト』と同期作品で、爆破物。
更に爆弾魔という悪役設定は正に『スピード』で、当時は対抗作として話題になったそう。
いつか観たいなぁとクリップしていた中、今
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.6

クリストファー・ノーラン監督初となる、「原子爆弾の父」と呼ばれた実在の人物オッペンハイマーの半生を描いた作品。
戦後、ハリー・S・トルーマン大統領とホワイトハウスで対面したエピソードなど、忠実な伝記作
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ハード・トゥ・キル(1990年製作の映画)

3.3

主人公も敵もワキがガバガバなもんだから、お互いに不意を突かれまくり。完全に物語の進行優先。
次はどこから現れる?普通に入ってくるんかい!といった大喜利状態。もうこれはギャグ映画として認定します。

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ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)

3.1

Amazon Primeオリジナル。

1950年代ノスタルジーなアメリカを舞台に、ラジオDJのエベレットと、電話交換手のフェイは不思議な周波数の音を耳にする。
そして「空に何かいる」といった謎を、ラ
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マーベラス(2021年製作の映画)

3.4

タイトルは、優秀・素晴らしいといった意味で、本作では「超一流」を指す。

プロの殺し屋(マギー・Q)は殺害された師(サミュエル・L.ジャクソン)の復讐に乗り出すが、狙うボスには凄腕のセキュリティ(マイ
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ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

4.1

シリーズの中でも今作が一番お気に入り。

なんせ銃撃も爆破も派手に盛っている絵面が良き。流石レニー・ハーリン監督作品とテンションもアガる。

で、本作も空港管制塔のシステムを制圧したテロリストを相手に
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

今度はDCでもはじまった、マルチバース物。

ですがこの間の作品でマルチバース慣れしたこともあり、本作の展開も呑み込みやすい。
しかもこちらはマルチバースの危険性をホイホイ無視して、早々に窮地に陥る。
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オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

4.0

こういうベタな親子物で良いんです。

息子を10年ほったらかしにしている理由なんかは置いておいて、とにかく劇中の90分で息子との溝を急ピッチで埋める物語。
上流階級育ちのマイケルが、トラッカーの荒くれ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

2.5

私が一番ジャンルとして避けたかった、鑑賞後に得るものが全く無いホラー物。

拉致監禁されされる子供達と犯人との命がけの攻防を巡る物語なのですが・・・そこにオカルト要素を盛った事で、ピンチの連続も、結局
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.8

サイレント映画から音声収録へ。
新たなる時代に突入した映画界の舞台裏をユニークに歌と踊りで表現された楽しい作品。

ちょっとしたコントが挿入されたコメディーに近いミュージカルですが、楽曲は名曲揃いで楽
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

「規格外のダークヒーロー爆誕」というコピーの通り、ベッソン版『ジョーカー』のようなヒューマン物語。

なぜ彼が「ドッグマン」と呼ばれたのか。
その主人公の壮絶な半生を描いていると共に、ベッソンお得意の
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.6

マシュー・ヴォーンらしい痛快なスパイアクション。

凄腕エージェントアーガイルが世界中を飛び回り、謎のスパイ組織の正体に迫る物語なのですが・・・

あれっ?でもなんだか変。
実は、アーガイルの活躍は作
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.0

キム・ダミ見たさに、中国原作スルーで鑑賞。

自由奔放なミソと、堅実なハウンは小学生からの大親友。性格も育ってきた環境も違う2人の唯一の共通点は絵を描くのが好きなこと。
この関係が続くと思っていた中、
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.8

「ハーンス!!」

本作の魅力はなんといってもマクレーンのしつこさと粘り強さ。
アクション作品としては珍しい2時間10分超えで、その間ずっと戦っているタフなマクレーン。
もう少しエンタメにフォーカスし
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トゥームレイダー(2001年製作の映画)

3.4

若かりしアンジーのアクションを堪能しつつ、ちゃんとトレジャーハントしているので、冒険ものとしても面白い。
ちょっとCGがしょぼいけど・・・

この頃から彼女がアクション女優としてのイメージが定着した感
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.9

英国人テーラー レオナルドが営む仕立屋。しかしながら彼が作る上質なスーツを買える客はギャングばかり。
やがて、その店も彼らの裏取引の場として利用することを黙認していたが、ある時店に負傷した2人のギャン
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.4

もう、ヨルゴスのおっさんさぁ、いい加減クセ強すぎ!

本作も独自の設定を押し付けすぎで、もはやカオス。
一体何を見せられているの?と思いながらも、結局最後まで観ちゃう惹きつけ力はすごかった。

ジャン
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

大富豪の娘リネットが、新婚旅行中何者かに殺害される。そこはナイル川クルーズ船内で起きた密室空間での殺人事件だった。

『オリエント急行』と比べると、演者達はスケールダウン。その分エジプトでのロケーショ
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彼方に(2023年製作の映画)

3.1

2024年アカデミー賞、短編実写映画賞ノミネート作。

悲しみを抱える主人公がいかにその悲しみと向き合うのか?といったカタルシス効果を表した内容。

そのきっかけを導く子に、もっと幼い方が良くない?と
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

4.0

ガンダムSEEDといえば、「ファースト」から人気を引っ張て来た「宇宙世紀」シリーズ以外で、別な世界観を描いたガンダムとして一番人気の作品。
C.E.(コズミック・イラ)という架空の紀元の設定で、普通の
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劇場版 機動戦士ガンダム00(ダブルオー)-A wakening of the Trailblazer-(2010年製作の映画)

2.3

本作は『F91』以来、オリジナルストーリーのガンダム劇場新作品。

一番残念に感じたのは、ガンダムに対峙する強力なライバルが存在しなかったこと。
本作はライバルでは無く、地球外生命体といった強大な敵。
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搬山流派(2023年製作の映画)

2.2

マークゼロ作品一番乗り。

中国製作、冒険ファンタジー。
一応は字幕収録されているものの、この手のB級作は翻訳も直訳しただけの、おかしな言い回しの違和感と、中華圏サブカルチャーも表現されていて難しい。
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

胎児の脳で蘇った女性。大人の体で頭脳は子供のベラ(エマ・ストーン)が世界を旅し、外の美しさと、醜さを学んでゆく、R-18指定の大人の絵本のような物語。

そもそもエッチな描写を除いても、本作のクセが強
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東京ふんどし芸者(1975年製作の映画)

1.3

「橋本家は先祖代々続いた芸者の血筋なのよ!」

おっ。思ったよりも物語は真面目なのかな?と思ったのもつかの間。
次の瞬間、でで~んと”東京ふんどし芸者”の赤字タイトルバックに思わず吹いた。

それにし
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軍鶏 Shamo(2006年製作の映画)

3.0

漫画原作のバトルアクション物。

原作の陰湿な雰囲気が良く出ていた。
その中で主人公 成嶋亮を演じたショーン・ユーの気迫る演技が凄い。
この方初めて見ましたが、成嶋亮になりきっていましたね。
少年院で
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

アガサ・クリスティ原作もオリジナル映画も未見。

豪華スターキャストを揃えたおことで画としても映えるし、テンポよく進む割に多数登場するキャラクターは覚え易い。
ペネロペは宣教師、デフォーは教授で、ジョ
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トーマス・クラウン・アフェアー(1999年製作の映画)

3.8

1968年のスティーブ・マックイーン主演同作のリメイク。

金融界の富豪で絵画泥棒といった一面をもつトーマス(ピアース・ブロスナン)と、彼を追う凄腕の保険調査員キャサリン(ルネ・ルッソ)の思惑が交差す
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.0

キューバからアメリカへと逃れてきたトニー・モンタナ(アル・パチーノ)が、マイアミで麻薬ビジネスに身を投じ、頂点を目指していく物語。
1932年の映画『暗黒街の顔役』のリメイク。

この手の成り上がりも
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親指(大)Xの逆襲!(2006年製作の映画)

1.8

うがぁぁぁぁ!!!
なんか全身ムズムズする~!!
これ、素直に楽しむにはいたらなかった・・・

”アレ”が地べたを走っている映像だけで私の全身がゾゾーっと・・・

釘なんか踏み抜いたら、そりゃ空まで飛
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ラッシュアワー3(2007年製作の映画)

2.7

悪役のケンジ(真田広之)や工藤夕貴のうれしいキャストも、本作の出がらししか残ってない物語に、ケンジとの繋がりを作るためにハンが孤児であったという、砂糖等を強引に足して調整したような後付け設定。なので物>>続きを読む

ラッシュアワー2(2001年製作の映画)

3.8

前作直後、ハン(ジャッキー)とカーター(クリス・タッカー)は香港での休暇を楽しんでいた。
そんな中、アメリカ領事館で大爆発が起き、2人の通訳が犠牲に。
香港警察はリーに捜査を依頼するが、カーターは「こ
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