花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

花とみつばち

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すかんぴんウォーク(1984年製作の映画)

3.0

吉川晃司のデビュー作品だけれど、単純なアイドル映画とは違うなっていう感じがするのは、脚本家が丸山昇一だからかもしれない。
裸一貫で広島から東京へやって来るサクセスストーリーだけれど簡単にはそうはいかな
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

4.0

横浜流星と吉高由里子の美しいラブストーリー。横浜流星の端正な顔がなんて美しい!

暗い過去がある塁は、駐車場の警備の仕事をしている時「 おじさん 」と無邪気に傍にやってくる盲目の明香里。
塁の暗い過去
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blue(2001年製作の映画)

5.0

市川実日子と小西真奈美主演。
高校生役だけど、恐らく 22 歳ぐらいでの撮影。制服姿がかわいい2人。
丸襟ブラウスにベストとスカート、ハイソックスにコインローファー。

市川実日子・桐島
小西真奈美・
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今はちょっと、ついてないだけ(2022年製作の映画)

3.0

「 今はちょっとついてないだけ 」何て良いタイトルなんだろう… 。私もよく凹んで部屋でゴロゴロ寝転びながらこんな事を思う。そんなほのぼのした内容かと思ったけれど少し違ったのが残念。
オムニバス形式の様
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夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)

3.5

山田裕貴と松本まりか主演。
この作品までも城定監督だったとは最後まで知らなかったし、原作佐藤泰志の作品まで城定監督が手掛けているとは驚いた。

いろんな複雑な経緯により慎一の本宅に居候するシングルマザ
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殺し屋人別帳(1970年製作の映画)

3.5

ヤクザの九州縄張り争いで生き残る黒岩( 田崎潤 )。後残る長崎の竜神組を相手に争う。舞台は長崎、そこに現れる流れ者真一( 渡瀬恒彦 )。くるくると拳銃片手にカッコ良く、喧嘩の身のこなしもスマートで更に>>続きを読む

女教師(1977年製作の映画)

4.0

田中登監督で脚本は中島丈博。
田中登監督作品はやっぱり面白い。
ロマンポルノでもストーリーがしっかりしていて夢中で観た。

女教師の永島暎子が中学の生徒・古尾谷雅人に襲われる。それを秘かに見ていた教師
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女番長ブルース 牝蜂の挑戦(1972年製作の映画)

3.0

池玲子主演作品を観た事が無い為まずはこちらから。
鈴木則文監督もこれでまだ2作目。

舞台は京都。
パール団のまき・池玲子とくろゆり会のゆり・風間千代子たちの万博記念公園での顔合わせはこの映画の見せ場
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

3.5

13 回の新月が巡ってくる 1978 年。破滅する主人公エルヴィラの5日間を描く。高評価なこの作品を少し退屈と思った私です。だが、男でも女でもないこのエルヴィラに、私は凄く愛しい思いでこの作品を観てし>>続きを読む

五番町夕霧楼(1963年製作の映画)

4.0

水上勉原作。
この作品を観ていると彷彿とする、三島由紀夫「 炎上・金閣寺 」。この「 炎上 ・金閣寺 」のアンサーとして書かれた小説な為大半が似ている。
京都が舞台、貧しく娼妓として生きる夕子。夕子に
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おとうと(1960年製作の映画)

4.0

姉、岸恵子と弟、川口浩。実際には川口浩の方が4つ年上のようです。
私にはこの作品のお二人が姉と弟ではなく、恋人通しの様に見えてしまう。
寡黙な父親役が森雅之、継母でちょっと嫌な役に田中絹代と豪華である
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白鳥の歌なんか聞こえない(1972年製作の映画)

3.5

「 赤頭巾ちゃん気をつけて 」も内容があまり分からずだったにもかかわらず、この続編にまた手を付けてしまう不思議さ。どこに惹かれるのだろう?
庄司薫原作の映画化。
薫役は岡田裕介。浪人生。
フルーツポン
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シブがき隊 ボーイズ&ガールズ(1982年製作の映画)

4.0

森田芳光監督が「 の・ようなもの 」からすぐ後に製作したシブがき隊主演のアイドル映画。
これずっと観たかった!やっと観れて嬉しかった。森田芳光監督らしさがどこまで描かれてるのか、ずっと気になっていて…
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狙撃(1968年製作の映画)

4.0

加山雄三の寡黙で無表情な殺し屋。
正直、こういう映画って邦画よりフランス映画の方が出来が良質であるから残念。だけど共演者の浅丘ルリ子の存在が良い作品に仕上げていると思った。
銃を持ち人を撃つ快感、それ
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秋津温泉(1962年製作の映画)

4.5

秋津、津山が舞台( 実際は奥津 )
秋津荘の女将の娘 17 歳のシンコ。
戦中戦後の シンコ 34 歳までが描かれる。そこに流れてくるシュウサク。肺を煩い人生に絶望して秋津にやって来るが、シンコの天真
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ラストコンサート(1976年製作の映画)

3.5

モンサンミシェルと美しい海辺の映像。
それに相応しい切なく美しい物語。
白血病で命があと少しのステラと偏屈で孤独なピアノ奏者リチャードとの恋物語。
病気のステラがリチャードを愛し、彼の孤独に寄り添い励
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あなたと私の合言葉 さようなら、今日は(1959年製作の映画)

3.5

ジャケットから、川口浩と若尾文子に恋が芽生えそうなのに何も無く残念なのと、市川崑監督らしい抑揚無く、けれどポンポン言い合う台詞が面白かったのが一番の印象だったこの作品。
観ていて最後まで、京マチ子と菅
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巨人と玩具(1958年製作の映画)

3.0

開高健原作の映画化。
キャラメルを売る企業の熾烈な闘いを描く。ワールド製菓の宣伝部は激務で他社との競争の為に日々血を吐く程に苦しむ。
宣伝キャラクターに起用された島京子という少し軽薄で虫歯のある女性を
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グッバイ・ママ(1991年製作の映画)

3.0

’90 年代が懐かしく、松坂慶子のキャリアウーマンの暮らしや衣装が時代を象徴している。
だけど、甘ったるく、観ていてこそばくなる居心地の悪い作品だった。
松坂慶子と緒形拳は俳優として大好きなんで、本気
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くちづけ(1957年製作の映画)

4.5

共演をきっかけに実生活でも夫婦だった、川口浩と野添ひとみ。お互いに若く亡くなられているのが悲しい。
その二人が共演した素晴らしい作品。

お互い若くはつらつとした欽一と章子。
親の悩みを抱える二人が始
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影の車(1970年製作の映画)

3.5

松本清張「 潜在光景 」を野村芳太郎が監督。脚本 橋本忍、音楽 芥川也寸志と野村監督作品のお馴染みのメンバー。

松本清張の「 天城越え 」にも通じる作品で、少年という小さな存在が大きな意思を持ってい
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愛のぬくもり(1972年製作の映画)

3.0

主演は田中真理。この女優さん、田中登監督作品にも出演していて観ているはずなんだけど、ほとんど記憶になかった。
ロマンポルノは、内容が薄い作品も多く、主演女優がどう魅せるかで作品の質が決まると思う。この
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二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER(1993年製作の映画)

3.5

ずっと気になっていた作品をやっと観た。けれど、分かったような分からなかったような… 面白かったような、そうでなかったような…なんとも複雑な気持ち。
大学生の樹 ( 袴田吉彦 )は、夜に男娼のアルバイト
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秘密(1999年製作の映画)

4.0

1999 年の作品なんで、広末涼子が 19 歳、小林薫が 48 歳での共演。
私は小林薫のファンなんで凄く楽しめました。東野圭吾原作のファンタジー。
広末涼子が二役みたいな感じかな?
姿はそのまま娘
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.0

橋口亮輔監督の作品は始めて鑑賞です。一度も観た事が無いので観てみました。

人は人をどれだけ傷付けてるんだろ
人は人にどれだけ傷付けられてるんだろ
そして、傷付けられた人はいつまでそれを覚えてるんだろ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

5.0

オードリー・ヘプバーンの作品で、「 シャレード 」「 いつも2人で 」「 ティファニーで朝食を 」が好きです。
だけど改めて観てみると、「 ローマの休日 」がやはり彼女の代表作であり一番無くてはならな
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黄昏(1981年製作の映画)

4.0

年老いた夫婦愛が素晴らしかった。
キャサリン・ヘプバーンとヘンリー・フォンダ。特に妻を演じたキャサリン・ヘプバーンが良かった。番でいる水鳥アビの様な夫婦。夫を心底理解し、いつまでも一緒に暮らしたい心境
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赤い靴(1948年製作の映画)

4.0

’48 年の作品とは思えない程の映像美。
映像監督、ジャック・カーディフの素晴らしい作品。’50 年前後の作品は、ちょっと古過ぎてなかなか見れないのだけど、この作品は別格。
モノクロに色付けしている様
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シュート!(1994年製作の映画)

3.5

smap って ’92 年暮れの紅白に出場していた記憶があり、初登場だったから、デビューして間もない貴重な映像。凄く’90 年代が懐かしい。
smap の「 Hey Hey おおきに毎度あり 」とか懐
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十日間の不思議(1971年製作の映画)

3.5

エラリイ・クイン小説の映画化。やはりクロード・シャブロルの映像は美しい。
この作品は出演者が豪華ですが、アンソニー・パーキンスをカラーで見れるのが嬉しかった。あと、オーソン・ウェルズが出ているので、き
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水で書かれた物語(1965年製作の映画)

3.5

石坂洋次郎原作の「 近親相姦 」をテーマに女性を視点にした内容。
デラックス版で監督と岡田茉莉子のインタビューがあり良かった。無かったら少し細かい箇所が理解できなかった。

静雄は父親亡き後、土地の有
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.0

グザヴィエ・ドラン作品で家族による苦しみを描いた作品「 たかが世界の終わり 」とこちらで二作品目。
他人より身内の苦しみの方が辛く抜け道が無い。
「 母親を愛すことも愛さないこともできない 」という台
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あこがれ(1966年製作の映画)

4.5

原作 木下恵介「 記念樹 」、脚本 山田太一、音楽 武満徹。
養護施設で育ったいちろう ( 田村亮 ) とのぶちゃん ( 内藤洋子 ) 二人想い合っているのだけど、いちろうが裕福な家庭の養子になった事
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黒い牡牛(1956年製作の映画)

4.5

メキシコが舞台の少年と子牛の物語。
名前は、レオナルドとヒタノ。
子牛ヒタノは、牧場主のものだったりレオナルドのものだったりとややこしい事情がある。だけど育ててずっと一緒にいたのはレオナルド。レオナル
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地獄(2009年製作の映画)

3.5

1964 年に製作される予定で頓挫したアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督による「 地獄 」の撮影秘話によるドキュメンタリー。
主演はロミー・シュナイダー、セルジュ・レジアニ。映画の内容は妄想による嫉妬
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肉屋(1969年製作の映画)

4.5

良い作品で、凄く引き込まれた。
こういう感覚は久しぶりだったので非常に嬉しい。

ステファーヌ・オードランとジャン・ヤンヌ ( エレーヌとポポール )が友人から恋仲になりそうな期待があって観ていて微笑
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