花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

花とみつばち

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死んでもいい(1992年製作の映画)

3.0

石井隆監督の作品の「 名美 」シリーズ。
毎日映画コンクール等数々受賞、キネマ旬報ベスト・テンとかなり当時話題となった作品かと思う。
主演は、大竹しのぶ、永瀬正敏、室田日出男の3人。大竹しのぶと室田日
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ラブ・ストーリーを君に(1988年製作の映画)

4.0

私は澤井信一郎監督のファンです。もっと評価されても良い監督かとずっと思っていて、原田知世の「 早春物語 」河合美智子「 恋人たちの時刻 」も凄く好きな作品です。
今回の作品も、澤井信一郎監督のお馴染み
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卒業(2002年製作の映画)

3.5

堤真一を知ったドラマ「 問題の教師 」というのがあり、彼の魅力の衝撃は凄かった。
残念ながらこちらの作品は堤真一の魅力がさほど表現されていない。
はっきりしない男性、大学講師真山悟。
母性本能をくすぐ
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サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

4.0

少し容姿は変わってしまったけど「 欲望 」のデビッド・ヘミングス、「 昼顔 」マーシャ・メリルが出演している。
何度も観ているこの作品、映像が綺麗だし、古びているが廃墟となったお屋敷やクラシカルな車等
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

村上春樹の小説「 納屋を焼く 」が原作らしい。ミステリーなんで凄く興味深くストーリーを追って行ったのだけれど、観た直後より時間が経った方が不気味に思えるし、引き込まれ方は凄く良かった。
農村で暮らし小
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オレンジ・ランプ(2023年製作の映画)

4.0

なんて綺麗に描く実話だろうか…( 嫌味 )
現実はきっとこの真逆で立ち向かわなければならないのだろうと思う。
映画では家族の愛と会社の理解、優しい仲間がいるけれど、現実は孤独でしかないのではと。
39
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ルージュ(1987) 4K(1987年製作の映画)

3.5

80 年代作品のレスリー・チャンの美しいこと!
内容はファンタジー、1930 年代の遊郭で出逢うユーファとチャン十二少。愛を誓い来世で会う事を約束して心中する。相手が判る様に暗号は 3811 。だが、
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私の好きな季節(1993年製作の映画)

3.5

昔何かで鑑賞した記憶がある。そしてVHS で「 背徳のささやき 」というタイトルだったけど、どちらが先か分からないが改題されている。
カトリーヌ・ドヌーヴが50歳の時の作品、娘のキアラも出演しているが
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ヘルバスター 避暑地の異常な夜(1975年製作の映画)

4.0

この作品昔観た頃嫌いだったのに再鑑賞してみたら意外と良かった。
ハードボイルドなジャン=ルイ・トランティニャンが見れます。
冒頭から暴走族に煽られ、家族で乗る車が事故に。ポール( ジャン=ルイ )が気
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花実のない森(1965年製作の映画)

4.0

主演は、若尾文子というより園井啓介の方が主役かもしれない。
妖艶な若尾文子が見れるこの作品、松本清張の小説を映画化したもの。

次々に男性を虜にするみゆき( 若尾文子 )に興味を持った梅木( 園井啓介
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鮮血の女修道院/愛欲と情念の呪われた祭壇(1975年製作の映画)

2.5

1975 年の作品だし、ゴシックロリータ系かと思ったけれど、何だか違って凄い世界観。
内容はさっぱり分からなかった。
アルカルダとジュスティーヌ。可愛いフワフワヘアスタイルにロングドレス、シスターの衣
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恋のためらい/フランキーとジョニー(1991年製作の映画)

3.0

「 スカーフェイス 」で共演のアル・パチーノとミシェル・ファイファー。こちらが数年後の作品。
正直2時間が長かった~
ほっこりとした内容ではあるけれど、共感が今一つ湧かない。
恋に臆病なフランキーとグ
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白い婚礼(1989年製作の映画)

4.0

ドロン「 高校教師 」、イーストウッド「 愛のそよ風 」、トリュフォー「 隣の女 」を寄せ集めた様な作品で面白かった。
高校教師の中年男性フランソワ( ブリュノ・クレメール )が若い 17 歳のマイル
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ニコラ(1998年製作の映画)

3.5

物憂げな少年ニコラ。
父親の車でスキー合宿に向かうニコラ。到着するが鞄を卸し忘れてしまい、やがて父親がその鞄を持って戻って来るのを待つのだがそれ以後父親は姿を現さ無かった。
母熊が子熊を愛する様に育た
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天使の宿り木(2004年製作の映画)

3.5

ヴァネッサ・パラディ、当時 32 歳、相手役のヴァンサン・ロティエが 18 歳での共演。なら仕方ないのかな……
あらすじは、飾り窓で働く女が電話を取ると、ペギーという元娼婦から頼み事をお願いされる。ビ
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サガン -悲しみよ こんにちは-(2008年製作の映画)

4.0

フランソワーズ・サガンは一時よく読みました。彼女の小説に出てくる女性の主人公は、うんと贅沢が好きですぐ傍にある愛をポイっと投げ棄てる、そんな事を簡単に仕出かす主人公が素敵で!このサガンの一生を2時間に>>続きを読む

愛に関する短いフィルム(1988年製作の映画)

5.0

ヒッチコックの「 裏窓 」みたいだけど、こちらの方がずっと背徳的でワクワクする。ポーランド映画のDVDの始まりの宣伝映像お洒落で大好き。

孤独な青年 19 歳のトメク。硝子が粉々に砕ける綺麗な硝子粒
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知りすぎた少女(1963年製作の映画)

3.5

カラー作品でないのが残念。
物語は、アメリカからイタリア、ローマに旅行に来た少女ノラ。推理小説好きなノラが実際に事件に巻き込まれて行く。

飛行機の中で隣の男性が煙草を譲ってくれて一本吸ってしまうが、
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別れの朝(1970年製作の映画)

3.5

斜陽貴族で馬を愛する娘ニナ。
叔母の息子を愛するが同性愛の男性がいて思うように愛してくれない。
第二次大戦で屋敷がドイツに占領されるが若いドイツ軍将校との禁断の愛に走るストーリー。

ジャン=ガブリエ
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ジャックポット(1974年製作の映画)

3.0

この作品、評価二分されてますね。
主演ジョージ・シーガルとエリオット・グールド。
ギャンブラーの物語なんだけど、最初のポーカーのところからガヤガヤワチャワチャと騒がしく集中するにもストーリーが無い。た
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三人の女(1977年製作の映画)

3.5

何とも奇妙な内容なのだ。
昔この作品の DVD を持っていたが、私には合わずで売ってしまったが、他ではなかなかの高評価で驚いた。あれから数年、ロバート・アルトマン監督は好きなんで再チャレンジ。だが、以
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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.5

日本でソフト化されていないのが残念なこの作品。序盤から何だかロバート・アルトマンらしい雰囲気。きっと良い意味で期待通りにならないだろうなって思いながら観ました。

セレブなアパートメントで暮らす美しい
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ルシアンの青春(1973年製作の映画)

4.5

1944 年のフランス。
まだわずか17歳で若く未熟な青年ルシアンは病院で真面目に働く清掃員。小鳥を撃ち、兎を追い掛ける暇な日常。
母親が父親の留守中に愛人男性と暮らし、息子のルシアンにあまり来るなと
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.5

私にとっての問題作 🤔😨
片田舎の主婦だったフランチェスカ。道( ローズマン橋の行く道 )を訊ねるロバートと出会い4日間の恋をする。
クリント・イーストウッドは大好きなんだけど、私ってメリル・ストリー
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

昔遠藤周作の作品が好きで読み漁っていた頃、一番印象に残っている作品。
「 転ぶ 」という言葉が印象的だった。
マーティン・スコセッシ監督
遠藤周作原作。

江戸時代初期ポルトガル人のロドリゴ神父( ア
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私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)

3.0

87年の作品、当時の昭和を思いっきり感じられて面白い。
原田知世という女優さんは「 時をかける少女 」から、テレビや映画で重厚な作品に出演する事無く今の人気とイメージを維持しているのが凄い。
まずこの
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白い巨塔(1966年製作の映画)

4.0

大学病院での医師達の派閥、権力争いをテーマとした有名作品。
映画バージョンは始めて鑑賞。
第一外科、財前五郎を演じる田宮二郎の野心ある演技が見事で、ギラギラした目付きが良かったです。
その財前五郎と対
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愚行録(2017年製作の映画)

4.0

石川慶監督、向井康介脚本作品はこれが2作目。「 ある男 」が良かったので鑑賞してみました。同じく主演は妻夫木聡。
なかなかエグい内容だし、いやーな気持ちが残る内容だったけれど、よくできた作品だった。
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女体(じょたい)(1969年製作の映画)

4.0

ジャケット写真からどんな作品かと想像が膨らんでいたけれど、こんな作品に浅丘ルリ子が出演していたのに驚いた。
自由奔放で独りで生きて行けないのに、一人の男性だけを愛する事ができない女。そんな厄介な女、浜
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シャレード(1963年製作の映画)

5.0

私はこのセンスある洒落た作品が大好きです。
タイトルシークエンスのカラフルなデザインがお洒落だし、内容だってコミカルでサスペンス、そしてオードリーと共演のケーリー・グラントがダンディです。
他の出演者
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帰らざる夜明け(1971年製作の映画)

4.0

冒頭から流れる哀愁あるフィリップ・サルドの美しい曲。
’30年代のフランスの片田舎。そこに流れ着いたジャン( アラン・ドロン )は、中年の孤独な未亡人女性( シモーヌ・シニョレ )の所で世話になる事に
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おしゃれ泥棒(1966年製作の映画)

3.5

ヘップバーン 37 歳で娘役。ちょっと無理があるかも…
オードリーはやはり’50年代の作品で一番輝きを放っていた様に思う。

この作品も多の作品同様にコミカルでお伽噺のよう。ピーター・オトゥールとの共
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.0

テーマは凄く良かった。
人間誰しも抱える孤独、人生の中でもその問題にぶち当たるのは多分老後。
その老後を高齢社会で孤独と向き合いながらどう生きていけば良いのだろ…

高齢者の為のデリヘルを運営するマナ
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

100 年前に実際に起こった実話らしいが、鑑賞後にかなり嫌な気分が残る、それ程に理不尽な内容だった。

舞台は千葉県の福田村、今の野田市。
そこに朝鮮から帰国した夫婦と讃岐から来た行商の薬売りが主人公
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疑惑(1982年製作の映画)

4.0

松本清張原作、昭和の香り漂う野村芳太郎監督作品。撮影、川又昂と音楽、芥川也寸志といつものメンバーが嬉しい。
法廷劇の様で同監督「 事件 」を少し彷彿とさせる。

物語は、恐喝、詐欺、暴行、傷害と前科が
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黒衣の花嫁(1968年製作の映画)

4.0

ウィリアム・アイリッシュの小説の映画化。トリュフォー監督は「 暗くなるまでこの恋を 」も映画化している。
同じくこちらもトリュフォー監督自身が失敗作だと評価しているらしい。

音楽は、バーナード・ハー
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