花とみつばちさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

花とみつばち

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ビリティス(1977年製作の映画)

3.5

デヴィッド・ハミルトン監督作品は、何とも心そそられる美しさを感じる作品が多数。
冒頭、フレンチブルーの開襟ワンピースの制服が可愛すぎる。その制服を無防備に脱ぎ捨て海に入り、はしゃぐ生徒達。
妖精の様で
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Bo 堕ちていく少女(2010年製作の映画)

4.0

ベルギー映画なんて珍しい。
15 歳の少女デボラ。祖父、母親、弟と暮らす明るいデボラだが、生活苦から自由に使えるお小遣いを母親から貰えない。祖父の家に居候するが、その近所に住む少女にデボラは何かを感じ
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さすらいのボンボンキャンディ(2022年製作の映画)

4.0

主演の影山祐子 ( 仁絵 )、春先、トレンチコートと胸元が少し開いたコットンのセーターが清潔感がありよく似合う。
酒と男に溺れて行くストーリーをその清潔感を失う事無く演じていた。
海外赴任で夫はずっと
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赤い風車(1952年製作の映画)

4.5

トゥールーズ・ロートレックを描く物語。アンリと呼ばれ主演を演じるホセ・ファーラーが見事に彼を演じる。
子供の頃の事故で足を痛めたロートレック。身長の低い彼をホセ・ファーラーはどうやって演じたんだろう…
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あの空に太陽が(1975年製作の映画)

4.0

綺麗な物語だったけど、悲しい実話。
スキーのオリンピック候補者だったジル( マリリン・ハセット )は競技会の最中、不慮の事故で全身麻痺に近い重症を負う。
そのジルの苦しい状況におかれながら、意欲を失わ
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.5

ひとよって一夜の事なんだ。
父親が凄い暴力を家族にふるう為、母親のこはる( 田中裕子 )は、子供達の為に父親を車で引き殺す。
私はこの子供を救うこはるの決意にきっと感謝すると思う。だけど子供達の園子(
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東京物語(1953年製作の映画)

4.5

70 年近く前のストーリーでも、人、肉親の気持ちはいつまでも同じなんだな。
遠く離れて暮らす息子達に久しぶりに会いたい両親は尾道から東京へ嬉しそうに出向く。笠智衆と東山千栄子の優しく穏やかな表情が素敵
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風の視線(1963年製作の映画)

3.0

新婚旅行でいきなり死体を発見する夫婦だけど、驚いたのはそれより和装の草履の方だった。
まずは園井啓介と岩下志麻夫婦。
園井は新珠三千代に恋していてすでに結婚が失敗だと実感している。岩下は昔不倫相手だっ
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ひとりぼっちの青春(1969年製作の映画)

3.5

大不況のアメリカを背景に、賞金の為ダンスマラソンに参加する人々を描く。
始めこの説明の無い状況にとまどった。何故人々が参加するのか ?そして観ているうちにこの作品のタイトルの意味を徐々に理解し始めた。
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雨のニューオリンズ(1965年製作の映画)

4.0

Wish Me A Rainbow
愛の虹と星を下さい……
ウィリーがアルバのドレスを着て歩く線路、ここから物語が始まる。
砂埃、熱気、寂れた田舎町。そこで鉄道員を相手に営む下宿。娘のアルバを売り物に
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追憶(1973年製作の映画)

4.5

この作品を観る度に毎回思う。ハベル( ロバート・レッドフォード )はどうしてケイティー( バーブラ・ストライサンド )に惹かれたのかって…。自分に無い物を求めただけなんじゃないかって…心はケイティーに>>続きを読む

華麗なるギャツビー(1974年製作の映画)

4.5

【 金持ち娘は貧しい人と結婚しないものよ 】
この台詞がすべてを物語る悲劇的なストーリー。
野心に満ちたギャツビーを演じるロバート・レッドフォード。ギャツビーに愛されるセレブなデイジーにミア・ファロー
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.0

あの名作をこんなんにしちゃった…
私には残念な作品。
他の演出のディカプリオ版ギャツビーを観たかった。CG や派手な演出が’20 年代の雰囲気が壊されてしまっている。
途中で断念。バズ・ラーマン苦手。

八つ墓村(1977年製作の映画)

3.5

主演がショーケン、寺田辰弥。
東京にいるが新聞広告で自分を探している人がいる事をしり、大阪の弁護士事務所へ。そこで待つ母方の祖父井川丑松が毒殺されるのをきっかけに事件が次々と起こり、それと共に辰弥の素
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突然、嵐のように(1977年製作の映画)

4.0

日出男( 郷ひろみ )と由紀( 秋吉久美子 )

自動車事故を起こした日出男は、その時の病院の看護師由紀と知り合う。その後ひょんな事から再会、由紀の故郷福井に一緒に行くが、由紀にとって辛い旅行となって
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行きずりの街(2010年製作の映画)

3.5

主演が仲村トオル。
仲村トオルファンなら楽しめる作品。
存分に映像で彼が楽しめて良かった。
ストーリーですが、このジャケットの様に仲村トオルと小西真奈美とのラブストーリーだけで良かったかと思いますが、
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.5

フランツというドイツ人の婚約者。相手の女性はアンナ。
戦争による男女、人としての不幸が描かれ、ドイツとフランスの両者側から描かれている。

ドイツに住む、アンナとフランツの両親。そこへフランス人のアド
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さらば友よ(1968年製作の映画)

4.0

男前アラン・ドロンと共演したチャールズ・ブロンソン。並々注いだグラスにコインをポトン。チャールズ・ブロンソンはフランス映画がよく似合い、ドロンと引けを取らないカッコ良さが魅力的。

アルジェリア戦争か
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コーンフレーク(2020年製作の映画)

4.0

始めて観る監督、全く知らない俳優さん達。何となく想像できるストーリーだったけれど面白かった。

ミホとユウヤ。
同棲して6年になる2人。ミホは保険の外交員でユウヤはミュージシャンだけど、バンド活動する
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17歳(2013年製作の映画)

4.5

17 歳の役だけど 22 歳で演じていたマリーヌ・ヴァクト。
この作品、カトリーヌ・ドヌーヴの「 昼顔 」を彷彿として綺麗だった。
そしてドヌーヴと同じ表情をするシーンが印象的。
精神科医師と話しても
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.0

幼稚園児が言ったある事で、疑われる主人公ルーカス( マッツ・ミケルセン )。
人って少数派の意見はなかなか通ら無いのに、大多数の意見だとすぐ信用される。
幼稚園児クララがそう言ったきっかけはあるんだろ
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

4.0

寄生性双生児=双子がキーポイント。
主演のクロエ( マリーヌ・ヴァクト )が腹痛で産婦人科へ、そこで精神分析医を紹介されます。その分析医がポール( ジェレミー・レニエ )。医師と患者が恋人になるんです
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ヌードの夜(1993年製作の映画)

3.5

バブル時代の雰囲気が残る 90 年代の作品。
代行業者を営む紅次郎( 竹中直人 )、本名は村木哲郎は、偽名を使った謎めいた美人に東京を案内して欲しいという依頼を受ける。そして会った翌日また彼女から依頼
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鬼畜(1978年製作の映画)

4.5

【 違うよ、父ちゃんじゃないよ 】

見事な子役、利一の演技。大人を震え上がらせる。
この作品は松本清張の 1950 年代の短編小説が元になっているが、この時代ってこんなにも人間が粗末に平気で扱われて
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息を殺して(2014年製作の映画)

1.5

えっ?なかなか評価高いみたいだけれど、90 分弱なんで胸を撫で下ろした。
サバゲーで始まるところからして意味が分からなかった。
終始工場内のゴォーという騒音。
静かな台詞で興味の無い会話……
ちょっと
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.5

この作品3時間弱と長尺。評価も高いけれど、私は何故だかノレナイ…
ゲイだと恋人に打ち明けられたカップルの 10 年の歳月が描かれる。
ゲイのロランス、メルヴィル・プポー。x デーに教師をする学校に女装
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プリンセス・ダイアナ(2022年製作の映画)

4.0

今はすっかり記憶から消えているが、このドキュメンタリーを観て、当時話題になっていた事を少しずつ思い出した。
ダイアナ妃の人気って本当に凄かった。あれだけイギリス国民が結婚当初から歓喜に湧き、パパラッチ
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フリック・ストーリー(1975年製作の映画)

4.0

アラン・ドロンとジャン=ルイ・トランティニャン共演作品で、この作品の小説を読んだアラン・ドロンが感激して主演とプロデューサーを兼任して映画化された実話である。
アラン・ドロンがスーパー刑事と呼ばれるが
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

物語の始まりが重々しいので、どんな苦しい内容かと警戒してしまった。
裁判長や社会福祉士の理解等の台詞が並ぶが、物語はダビィドとアレックスの短く美しい BL だった。
出逢いは海。ヨットが転覆して偶然助
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さよならミス・ワイコフ(1978年製作の映画)

4.0

なかなか興味深く面白かった。
女性の隠れた矛盾心理が上手く描かれていたかと思う。
時に感情を抑えきれず涙を流すイブリン。高校教師をしているが他人の前でも情緒不安定で医師を訪ねる事に。
ある時、学校でも
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

4.0

田辺聖子の短編小説の映画化で、やはり関西弁が効いていてコミカルで面白かった。
古い考えなんだろうか…ジョゼを壊れ物と言う祖母。世間から遠ざけ隠す様にジョゼと暮らす。ジョゼが両親と暮らさず祖母と暮らすの
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燃えつきた地図(1968年製作の映画)

4.0

勅使河原宏監督の失踪三部作の一作。
探偵役、勝新太郎が主役。
ある男性が半年行方不明な為探偵に依頼する妻・市原悦子。
猜疑心の強い探偵は、行方不明者の居所より理由を知りたいだけなのでは…と妻やその義弟
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.5

高校でのヒエラルキーを嘲笑うかの様にユーモラスに描かれていた。
なかなか辛辣なスクールカースト。
授業風景は一切無く、放課後の部活や帰宅部でそれらを描くが、金曜日、土曜日、日曜日…が別角度から描く為各
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逆光(2021年製作の映画)

3.0

登場人物は、大学を留年しそうな晃、大学6年の先輩吉岡。夏休みに東京から晃の実家尾道に遊びに戻った二人。
そして晃の幼い頃からの地元の友人で、看護婦の文江と少し頭の弱いミーコが登場する。

「 ミーコぐ
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薔薇の葬列(1969年製作の映画)

4.0

この時代のアヴァンギャルドな作品の代表に選んでしまう。
シリアスな内容の中に笑いを含んでいる。
ゲイバージュネで働くエディ( ピーター )は、オーナー( 土屋嘉男 )と恋仲の為、ママであるレダに嫉妬さ
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氷点(1966年製作の映画)

4.0

凄く濃厚で面白かった。
何度も映像化されている為、ストーリーを知っているのが残念だった。知らずに観ていたらきっと凄い引き込まれ方だったと思う。

三浦綾子原作
裕福な家庭の妻がちょっとした心の不貞の中
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