田中将大さんの映画レビュー・感想・評価

田中将大

田中将大

パディントン(2014年製作の映画)

3.6

可愛くて、優しくて、温かい。身体を切り刻むって脅されて、切られた箇所が鼻毛だったけど、この安心感が全体を満たしていた。
今も昔も家族のために変化するお父さんがかっこいい。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.9

『ナイトクローラー』や『黒い家』のサイコパスは虫みたいな、心のない人間だと思ったけど、今回の主人公は心の無い人間に似た怪物のように感じた。こいつが地獄に行って、はじめて人間に見えるようになって、そこに>>続きを読む

BOY A(2007年製作の映画)

3.8

堪えるしかないのだと思う。最初から全部持ってる奴に、毎日見下され続けても、殺すのは絶対いけない。もう最初からそういう環境だったのなら、どれだけ心を傷付けられたとしても、直接の攻撃以外への反撃はしちゃ駄>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.5

一つ一つの場面が面白い。社会への憎しみがあるはずのキャメロンが、レヴォック側につかない理由があんまりわかんなかったけど、これが彼の良さなのだと思った。
ラストの俺たちは同じだからの、分岐した道の違いで
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トレマーズ(1990年製作の映画)

3.5

110
中年夫婦が万全の武装システムで倒したとことその後。その知らせを聞いて、ジジイが嬉しくて帽子を振り回して喜ぶんだけど、てっぺんが禿げてるのが面白かった。

子供たちも良かった。生意気がたかを括っ
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タロットカード殺人事件(2006年製作の映画)

3.6

台詞がなかなか研ぎ澄まされてる。「運転するたび激突死の恐怖を味わう」と「妊娠するようなマネ以外に収穫はないのか」が特に好き。
シドの第一印象が面白い。マジックでみんなの心を掴むのに、その後のぎりぎり嫌
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.7

スイッチしたのに気づかれなかったら悲劇だけど、わかってもらえたから凄く楽しかった。

8人の女たち(2002年製作の映画)

3.5

殺人なのに、丁寧な捜査じゃなくて、唐突ないきあたりばったりなのが面白かった。
グラスでばあちゃんぶん殴るところの勢いが好き。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.2

冒頭のらりっくまと目が合っちゃうとこが1番怖い。
少年のストリートでコカインやってるよアピールからの、引けなくなって、実際に吸ってみて、「質が良くないぞ! 喉がすごく変」が可愛らしい。

フライト・ゲーム(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

凄く満足感がある。
ビルの報道被害にあった後の独白から、証拠なんていらない、真実の信頼をみんなが感じたと思う。メガネが何も言わずにスッて銃渡したとこで、ここまでフラストレーションを溜めてきた甲斐があっ
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.7

臆病者なのに、あんなおっかないパブに乗り込んで、自分を殺してくれっていう契約を結んだ。この1歩目の勇気が生きる希望を生んだのだと思う。明らかな大間違いの依頼。気が変わるかもだからさっさと殺してくれよっ>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.8

難を逃れるために一時的に閉じこもるってシチュエーションが大好き。熱々のスープとコーヒー、暖炉のパチパチとコツコツなる足音。ピアノとギターの音色。落ち着けそうなのに、誰も落ち着けない空気なのが良かった。>>続きを読む

地獄甲子園(2002年製作の映画)

3.6

小学5年生の頃、特に好きだった。
フライ捕球したと思ったら、その球が爆発するという面白すぎる開幕。キャラの名前とか、挟まるミュージカルとか、審判の判定とか、全てが面白い。
キャッチボールの親父が泣ける
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.5

心に浮かぶ人が小太りのジジイなのと、ベッドに火がついたとこが最高。心電図がもっこりも好き

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.5

100
恋愛映画と思っていたら、恐怖の森田が出現。タイトルのここからが本番だぞって出方が良かった。ずっと緊張させられた。
無駄に命がなくなりすぎてて、まじで嫌だったし、森田に死刑以上の罰を与えてほしい
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悲しき天使(1991年製作の映画)

-

カッケー! mvのストーリー。これは何回も見てたらわかってくる方のやつ

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.7

一生懸命にやりたいけれど、何も進まないまま時間だけが過ぎていき、そこに面倒ごとも加わっててんやわんやになる。でも、意外とそのゴタゴタが心の支えにもなってたりするってのが良かった。鳩も猫もかわいい。
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罪と罰(1983年製作の映画)

3.7

虫ケラみたいな野郎だったとしても、殺してしまったら、それは罰としてずっと自分の中に残り続けて、最後には自首してしまうものなのかなと思った。
殺しただけじゃなくてホームレスに罪を被せてしまったってところ
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シチリア・サマー(2022年製作の映画)

3.8

ただ愛し合っていただけの2人が、こんな目に合わされていいはずがない。絶対にそこは間違い。
彼らの愛情と同じように、他の人たちの同性愛者への差別や偏見も当時は当たり前のものだったっていうところが最悪で難
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健太郎さん(2019年製作の映画)

3.5

両親が酷い。健太郎にしっかり心が残ってるのが好きだった。

ヴィレッジ(2004年製作の映画)

3.3

頭捻らせたことをやろうとしてて好感が持てる。オチに皮肉が効いててよかった。

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

3.5

非常に愉快で可愛らしいゾンビ映画。
ゾンビーバー1体1体がしっかりそこにいるのが良かった。誰が主人公なのか曖昧なまま進んでいく中、彼氏とゴズリングをやられたことによって、1番ちゃらんぽらんな子が覚醒し
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

4.2

歌詞は暗くて自分本位な歌。それに、負け惜しみも。でも、こっちの方が胸に響く。

イヴは輝いているんだけど、それは世界の一面においてだけで、世界が変わると、貧相でどうしようもない自分が出てきてしまって、
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二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

3.9

冒頭の20分で、ジョージとレニーの互いに互いが必要な関係が伝わってきた。キャンディーにとってはあの老犬が相棒で、黒人は1人だった。
キャンディーの後悔の言葉を聞いてたから、このラストになったんだろうけ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.4

90
わけわからんサムライソードが強い! 和装でコンピューターカタカタして、四方八方をゾンビに囲まれてて、もうこいつも流石に無理だろって思ったら、何気ない顔で切り抜けてた。そして宇宙戦に吸い込まれてっ
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帰郷(1978年製作の映画)

3.5

戦死か、負傷か、精神を病むかで、本当の意味で帰郷できる人間がほとんどいないってのが辛く、苦しい。みんな戦争が終わらないんだと思った。
最初の病院で1人では生きられなくなって、みんなに当たり散らさずには
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落下の王国(2006年製作の映画)

3.8

ロイは純粋なアレクサンドリアを自分の足として、自殺のために利用しようとした。けど、彼が彼女に語り聞かせた物語は、彼女の目の輝きと息を呑む表情を受けて、その先が変わる、アレクサンドリアを想ったものであり>>続きを読む

ワイヤーを通して/スルー・ザ・ワイヤー(1987年製作の映画)

-

束の間の自由ほど、くたびれてて、謳歌できるものはない。
レニングラード・カウボーイズかっこいいじゃんけ。最初のサックスで彼らってわかるね

サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶(2015年製作の映画)

3.0

死んだはずの父ちゃんが出てきて、ぶちかまして、みんな騒然として、主人公も仰天してたけど、もっと前に気づけそうな気がして面白かった。
ギミックをしかけてるぞ!っていう誠実さを感じる。でも、主人公とその友
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The Documentary of WACK オーディション~オーケストラ物語~(2017年製作の映画)

3.0

うまく行ってる勢いのある奴らと、タイミングが噛み合わない奴らと、ずっと悔しい思いの奴ら。それぞれの立場があるから喧嘩させたくなるのはわかる。でもこの社長は好きではない。

絶頂期でかっこいいままやめる
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.7

ジゴロ気取りの若者が、現実に直面し、憧れを屑籠に捨て去った。
ラストのファミレスの女の子との会話が、これまでより凄くリラックスして見えた。アイデンティティを失ったのか、放されたのか。みんながジロジロ見
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ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.7

ハロルドの幼くも、大人っぽくも見える佇まいがこの映画の空気感を生んでた。
モードは奪われた過去があったからこそ、今を自由にやってるんだろうな。それが何でもできる環境にありながら、八方塞がりになってるハ
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メジャーリーグ3(1998年製作の映画)

3.6

ブンブンズのマスコットが良い味を出してる。ホームランバッターにケースバッティングも教えた上で、最終的にはホームランを打て!ってするのが好き。
ハフは死ぬほど無能だけど、試合に勝つために照明落とすのは面
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

空白の記憶に入って、一つを変えて、現在を良くしようとするっていう仕組みが超面白い。こうしたらこうなるんだが連続する。どんどん別パターンを見たくなる。だからDVDのおまけのストーカーとハッピーエンドがす>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.6

80
弾んで、跳ねて、転がるエノーラが見ていて楽しい。主人公ではないホームズの主人公としての環境が続々と整備されていくのに、外伝のワクワク感を感じた。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

オッペンハイマーの学生時代から追っていけるのが楽しい。講義受ける学生がどんどん増えてくれるとこ嬉しくなる。 
こういった普遍的な日常もありつつ、時代の混乱が絡んでくる感じにドキドキした。原爆を作れちゃ
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